世界観 9 創世神話 世界の始まり、とデウス・エクス・マキナの海と、聖杯、運命粒子 (第1話~最新話まで)
世界観では、主人公 イヴが知り得ている情報を掲載します。さぁ、世界をイヴと共に歩きましょう。物語の進行具合によってイヴの用語に関する理解が深まります。
~創世神話 世界の始まり。~
デウス・エクス・マキナの海。
少女は願いました。
ただ、ただ、友達が欲しい。
最期に愛してくれた女性の腕に縋り付いて、少女は女性の話してくれた友達が如何に良い存在であるか? を思い出した。
自分とその女性に合わせて、考えてみると、仲良くお話をする。これだけでも友達の部類に入る。
他にも女性が話したことをやりたかった。
しかし、時期に世界は閉じる。少女のいた世界という物語は駄作だと言わんばかりにろくに読まれもされずに捨てられたのだから。
悔しかった。悔しかった。
少女は流す涙を。
その涙は運命を変える力。運命粒子。
少女は流す涙を。
〇〇〇〇と名乗った女性の身体をデウス・エクス・マキナの海へと帰しながら。
女性の語った友達という言葉を信じて!
少女はずっと、一人だった牢獄に、暗闇の牢獄に。
まず、始めに少女のぷくりとした小さな唇は唄った。
”世界に光あれ”
この瞬間、銀色の髪の少女は個を得て、創世神 ミルと名乗った。
~デウス・エクス・マキナの海~
全てが産まれた場所。約束されし土地。全能神さえ立ち入る事のできない何処にあるか? 解らない場所。今も創世神 ミルが存在しているという場所。
神でも中がどうなっているのか、解らない聖域。
~聖杯~
様々な物語に登場する全ての願いを叶えたいだけ叶えてくれる代償無しの奇跡の水が入った器。一説によると、創世神 ミルの涙、運命粒子ではないか、と言われている。他には魔法の真理だとも言われたり、なんだか、色々、言われている。
聖杯が発見されたと各地で聞くが、全てが本物の聖杯ではない。
その昔、異世界 リンテリアで本物ではない聖杯を巡って戦争まで勃発したので、異世界 リンテリアの為政者のほとんどは、「聖杯が発見された? どうせ、嘘なんでしょ、はいはい」
そんな扱いである。
だって、全て偽物だったもの。
今では存在すら疑わしい。
~運命粒子~
森羅万象の情報が一つ一つに込められている全ての始まりにて、全ての終わり。
全てであるはずの運命粒子がどうして、多様性を捨てて、他の運命粒子と集団を形成するのかも丸っきり、解っていない。
運命粒子という言葉は、テスラ・リメンバーにより、予測された【種の限界単位論(種を何処まで最小単位に位置づけることができるのか、を様々な角度から計算し、その上で予測した論文)】であり、人間世界では彼女がそういう予測を立てるならば、あるだろうと確定で学術に取り込んでいるが、それを組み込んだことで誤差は生じないのでおそらくは真実らしいという認識。
少女神 リンテリアがその話を神々にして本来、あった呼称から、それの方が硬派だね、というふざけた理由で神々もこの名で呼んでいる。
運命粒子の存在の事実を知るのは、少女神 リンテリアと親交のある凪紗南イヴのみ。
創世神話は、異世界 リンテリアに古くから伝わるポピュラーな神話です。子どもから大人まで知っています。




