世界観 2 地球で勃発した第三次世界大戦と、地球、日本と凪紗南天皇家 (第1話~最新話まで)
世界観では、主人公 イヴが知り得ている情報を掲載します。さぁ、世界をイヴと共に歩きましょう。物語の進行具合によってイヴの用語に関する理解が深まります。
地球で勃発した第三次世界大戦と、地球、日本と凪紗南天皇家
1999年に起こった紛争地域で新たに起こった宗教 ロスタワール教(1990年 傭兵 ロスタワールにより、貧しい現地住民に教育と自らの教えと神の救いを説いた)とキリスト教による軋轢(宗教の教義の違い、本当はそれぞれの宗教を支援していた大企業同士の兵器開発及び宇宙開拓事業の島争い)によって生じたロスタワール戦争が勃発する。ロスタワールの神に渾名成す者を殺害すれば、死後、神はその者の格を上げてくれるのだ! という教えに従い、神の信徒と呼ばれたロスタワールの信徒達(エースタイトという軍備外車の傭兵達)がキリスト教に属する現地の教会を襲撃した。ミサがあった為、女性 77名、子ども 66名、男性45名が無惨に殺害された。その事をきっかけに、キリスト教徒(エースタイトに入札などでライバル視されているミルエスの兵器開発企業の雇われ傭兵達)は一気にロスタワール教を信仰する村々を襲撃し、約200名を殺害した。これが連鎖反応を起こし、次第に戦場は拡大していった。
事態を重く見たアメリカは空襲を行い、鎮圧化を謀ろうとした。
ここで、アメリカのペンタゴン(アメリカ合衆国国防総省)に勤める一人の職員が暗号に使われているあらゆるOSを無効化するウィルスを開発する。それをロスタワールと取引をした。
この時、マイクの有名な言葉がある。
「どんなに強固な壁だとしても、すべては数字により、構築されている。アナログならば、ミサイル。デジタルならば、そう…………プログラムウィルスさ。僕の命は短い! ならば、挑戦してやろう! 世界というモノを只一人で殺すのさ。どうだ! 興奮するだろう、ロスタワール君!」
まだ、その職員 マイク・シーアは金を欲し、アメリカのペンタゴンに無限増殖して、素数を食い散らし、改変してしまうプログラムウィルス ディアボロスで自らがペンタゴンのシステムにダメージと乗っ取りを同時に行った。乗っ取ったシステムでレーザー兵器等を乗っ取り、あらゆる施設を破壊した。それに伴い、軍人を数万人死亡し、隔壁等を計画的に遮断し、重傷者も多く、完全にアメリカの軍部が麻痺した。
その混乱に乗じて、ロスタワールが様々な国に散らばっていた信徒達に与えた戦闘機でアメリカの要所を次々と、かつての日本のカミカゼの如く、体当たりで破壊していく。
それにより、世界の警察と呼ばれたアメリカの軍事機能は完全に崩壊した。
と、同時に、ロスタワールの信徒達は多くの国でテロ(有名なテーマパークやライブ会場などで起こした。この時、熱探査や金属探査などに反応しないタバコの箱程度の爆弾をロスタワールにより、提供されていた。その爆弾を作ったのが、物理学の天才少年と呼ばれていた当時 13歳の少年 ロバート・ウィルソンだった。ロバートは14歳のロスタワール教の少女 バーバラ・スーミンに唆されて、計画に協力したのだった)を起こし、数多くの人間を無差別に殺害した。
ただ、自分たちが貧しい現世から、神に格を上げてもらい、来世では豊かな生活を送る為に。
真の豊かさを1%の人間が握っている富のパワーバランスがおかしいことから起こった。起こるべき悲劇だったのかもしれない。
ロスタワールは富の采配をこれにより、世界にアピールする動画を流す予定だったが、世界に挑戦するだけという狂気を孕んだ男 マイク・シーアに殺害される。
「駄目だなぁ、ロスタワールくーん、世界は不平等でなければならない。物語に主人公と、ヒロイン、それ以外のモブキャラがいるように。これはマイクによるマイクの為の人類殲滅RPGなんだーよ」
以降は、マイクがロスタワールの地位であった導師の地位を継ぎ、信仰を餌に信徒を狂気に走らせる。
バーバラを人質に取られた人間のように動く人工頭脳開発を大学でしていたロバート・ウィルソンに機械兵の設計を頼み、ロスタワール教の優秀なスタッフで機械兵を数万台作り上げた。
それは低コストで、人と同じ思考を持った。だが、人には逆らわない機械の身体を持った兵士の誕生だった。
その事を重く見たアメリカ大統領 ネリス・エトールと日本の首相 永松栄介は、凪紗南天皇家 凪紗南春明の母親である女系天皇 凪紗南朝顔に相談した。朝顔はファクトリーの技術を軍事面で本格的に日の当たる世界に出す事を決する。
ファクトリーの技術 パワースーツによって機械兵と対等に戦闘を行えるようになり、戦力的に拮抗した。
戦場は様々な国で展開され、2002年 北朝鮮を隠れ蓑に機械兵 30万台程、開発していたマイクと、朝顔を指揮とした日本、アメリカ、ロシア、フランス、英国、ドイツ等による連合軍が激突する。その戦火の果てに中国、韓国、北朝鮮は国としての体裁が保てなくなる程に崩壊する。
1999年 核兵器を使用されることを恐れた各国の有力者により、世界の至る所で、地下都市が急ピッチに建設される(建築家 流士優による流士式建築法によるブレイクスルーが起こった為、可能になった)。
2007年 春に、全ての地下都市の整備が終了し、避難訓練も成熟期を迎えた。
2007年 冬 アフリカ大陸の何処かに逃走したマイク達残党兵が最期に頼ったのはやはり、核兵器だった。核兵器を安全に処理、分解する為に、他の世界への道をブラックホールとホワイトホールによって繋ごうとした21世紀最大(2003年)の事故を起こしたマサチュー〇ッツ工科大学 エスト・ランス教授の理論 世界多次元理論を利用した重力弾を採用する。そして、重力弾(2005年ロールアウト)は投下された。
これで、何億人の生命が失われ、アフリカ大陸の地形は変わった。人類の生命と引き替えに。
マイクの置き土産として、オーストラリアに配備されたマイクの私設基地の非常に強力な放射能を散布する核ミサイルが世界中の都市に降り注ぐ。
従来よりもコンパクトで低コストなそれは、人類を地上に住めなくした。何億もの人間が放射能の犠牲になり、この時点での第三次世界大戦の総犠牲者は約39億人である。
地下に逃げた人間達は今度は、自分たちの生きる場所 地下都市を巡って、国同士、国の内部で争いを起こす。
長い長い争いを起こす。
ここで活躍したのが機械兵だった。機械兵を購入できない国や、団体、個人は軽量化した宇宙服に身を包み、戦った。
2016年 7月7日 凪紗南春明とその護衛 天雲英は春明の母 朝顔と共に日本地下都市 第四都市 芙蓉で会議を終え、帰途に就く予定であった。しかし、朝顔に反旗を翻す反凪紗南天皇家勢力 雛菊の会(凪紗南天皇家不要論を掲げている)が朝顔らに襲いかかってきた。朝顔が殺害され、春明と英もこれまで! と思った瞬間、強い光が春明と英を包み込み、その場から消失する。
春明は勇者として異世界リンテリアに召喚されたのであった。
英はそれに巻き込まれたのだ。
2016年 10月20日 代理で凪紗南天皇の座に就いた凪紗南未来の命により、雛菊の会が壊滅に追い込まれた。
2017年 3月11日 凪紗南春明が古代遺跡 ナナル遺跡の装置を操作することにより、古代魔法 理の逆算と15000箇所の空間が生じた。そして、放射能は浄化され、地上は人類が住める土地になる。
地球の初期イデアが全て、異世界リンテリアのプリミティブイデアと混ざり合い、プリミティブイデアに生まれ変わった。その生まれ変わったプリミティブイデアの一部が異世界リンテリアに混ざり合い、イデア不足が解消され、異世界リンテリアの種は滅びを免れた。同時に、プリミティブイデアの含まれた大気に種は変質した。地球のあらゆる種はアナムネーシスの器という臓器を持つ存在になったのだ。
補足 アナムネーシスの器はプリミティブイデアを生命維持に適応する器官である。プリミティブイデアを生命維持に使用するにはノエシスというエネルギーに変換する必要がある。そのノエシスのおこぼれをSOULと呼び、それを使用すれば、身体を強化した技を放つ事ができる。また、それ以外の未使用のプリミティブイデアは予備として、アナムネーシスの器に保持される。その予備のイデアの総量をMP及び魔力と呼称した。その魔力というエネルギーを全能神か、創世神に捧げることによって、魔法を行使できる。イデアワードを唱えることで魔法の種類は決まる。このワードにより、全能神及び、創世神は魔法を管理しているのだ。
集めたプリミティブイデアはデウス エクス マキナの海へと還される。この魔法の仕組みは遠い昔、少女神 リンテリアにより、異世界リンテリアの人々に教えられ、今まで伝承されてきた。
2017年3月12日 全世界に向けて、天皇 凪紗南春明と、異世界 リンテリアのクイーン王国女王 リン・クイーンによる英雄宣言。
これにより、第三次世界大戦は終結を向かえた。
2017年3月13日~6月11日 戦う理由を失った各国は機械兵を英雄達の立ち会いの下、全て、破棄した。
全ての行程をまとめて、第三次世界大戦と呼び、第三次世界大戦以前を旧世界、以後を新世界と呼称されている。
第三次世界大戦の末、旧中華人民共和国及び周辺国連合(韓国、北朝鮮) ガーネット国、アフリカ王国(土地の大部分が重力弾で地形が動物の住みにくい荒れ地になっている)の二国が誕生した。アフリカ王国の大部分の土地が高濃度のプリミティブイデアの為に一般の人間ならば、即死である(イヴの神化状態ならば、生存可能)。しかも、その地域はプリミティブイデアのあまりの濃度の為、霧状態になっている。この状態だと、あらゆる光を通さず、魔法を使用した確認すらもできない。この不明な地域を、魔境地域と呼ばれている。また、魔境地域で育った突然変異の動物は通常よりも強力であり、アフリカ王国は各国の支援を受けて駆除に当たっている。しかし、それに労力をとられ、国としての経済力が疲弊している。ハンターランクの高いものの狩り場にもなっている。
異世界 リンテリアの魔法知識、その行使・制御は地球の各学園の科目 魔法学に組み込まれている。また、成人した者は魔法教習所で学ぶ。一定の単位を得たものは魔法Dクラス仮免許を取得できる。これは魔法Cクラスの者が側にいる時のみ魔法を行使しても良い免許である。本試験の筆記、実技に合格すると、魔法を一人で行使しても良い魔法Cクラスの免許が授与される。それ以降の免許 B、A、S、SS、SSS、legend、goddessは魔法の卓越度を示すステータスとなっている。Sランク以上となると、その国の要人が免許を受験者に手渡しで授与する。
また、リンテリアの方でも、免許があり、地球とほぼ共通である。
エネルギーは主に水素、メタンハイドレートが目新しく、国土のほどんどが海の日本が一番、多くメタンハイドレートを採掘している。その為、石油・石炭を使わなくなって財力が減る一方のアフリカ王国に比例するように、日本は豊かになっていく。
日本が豊かになった影響として、国営老人ホームの無償化、公立の小学校・中学校・高校の無償化、国民健康保険の半額、年金の撤廃、長期失業者の保護が行われている。今の日本は世界連合と決めた統一税率 3%。
だが、イヴが仮説としてあげている、とある新エネルギーでその平穏に影を落とすかもしれない。しかし、一部がそういっているだけで、イヴが次代天皇であることを踏まえ、日本に有益な結果になるだろうと予測されている。勿論、利権団体は黙っているはずがないだろう。
日本はイヴの属する凪紗南天皇家を国の象徴として、また、重大な事案だと国会で示された際には天皇家の誰かの最終承認が必要である。主にその役を凪紗南 未来が勤めている。
凪紗南天皇家を守護する守護騎士十家が存在する。
それぞれ天雲、新羅、戦堕、桜花、美麗、時雪、寸命、秋植、涙双、新卯寺。
また、その十家の中から必ず、天皇家の者にはボディーガードが就く。が、アイシャ ローラントが実力行使でそのボディーガードを退けてしまい、イヴのボディーガードに収まった為、イヴには専属ボディーガードは就かない。未来の場合は、未来が強すぎて専属ボディーガードが足手まといになる。また、専属ボディーガードは護衛対象の性処理も任務としている。当然、アイシャもその権利をイヴに求めるが……イヴはそういう契約関係をアイシャとは結びたくない。婚約者であり、まだ、えっちぃのはいけません! と拒否している。アイシャ、しょぼーん。
凪紗南天皇家には、分家【聖家、華井家(華井家は華井恵里が凪紗南春明とリン・クイーンを殺害した責任をとって分家から追放される)、水嶋家、鶴牙家、湖石家】が存在しており、通常は分家から本家の婿・嫁を娶るのだが……アイシャ ローラントをイヴの両親が正妻として定めた為、イヴには適用されない。この事を分家は歯がゆく思っている。ちなみにイヴの側室候補である竜姫 北庄真央に決定されたのは、クイーン王家からの要望で、実力のある者が女王の伴侶となるべきだという風習の為。
側室候補 セリカ・シーリングはクイーン王家とシーリング王家が仲が良く、これからもそうでありましょう、という政治的判断、いわば、人質的婚約である。
第三次世界大戦についても、本編で少しずつ触れていくのでここではこんなのが本編前にあったのだ程度で。こんなバックグラウンドがあるという話でした。




