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瞳の勇者  作者: 烈火
三章 リベリオン
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第三十二話 紫眼の勇者

ボクが連れて行かれたスラム街の目的地、そこはアジトというよりかなり粗末なものであった。

一応石で作られたのは分かるがただ石を重ねてるでけの建物だ。


列をなす人を机ごしに話している者がいることから窓口が外側にあるのが分かる。

柔らかな表情で相談を受けつけている女性がボク達に話しかけた。



「あ、おかえりなさいレシラ、アイゼル。段取りは上手く行ったようですね」


「ソフィア、後で窓口代わるから少しは休みなさいよ。

この前倒れたばかりっしょ?」


「いいえ。

私は神に遣える身、与えられた身が朽ちるまで等しく迷える者達の助けになるつもりですよ」


ソフィアと呼ばれた女性は金髪でかなり整った顔をしていた。

服装から察するにシスターをしていると感じる。


ぐるぐる巻きにされたボクがアイゼルに持ち上げられて本拠地の入り口に入ろうとした時。


急にソフィアがボクに話しかけた。


「あら?あなたどこか懐かしい雰囲気を感じますね、どこかでお会いしましたか?」


「ボクはノア!湖の精霊だよ!」


「精霊様!?

そ、それは失礼しました…!」


ソフィアは跪き両手で十字架を捧げる。


レシラは笑ってそれを止めた。


「はっはっは、ノアって言ったっけ?

ソフィアをからかうのはやめなよ?

かなり信仰深いんだそういう関係に

それにソフィアもシスターやってて色んな人と会ったからその誰かっしょ」


「嘘じゃないもん!」


ボクが頬を膨らませ怒るとソフィアも同じく


「いえ私は一度見た方は絶対に忘れません

…そのはずなのに」


レシラは面倒くさくなり、はいはいと受け流しボクを持ったアイゼルを中に入れるように促した。


リベリオン本拠地入ってみるとそこは外から見た外装よりさらにシンプルである。


右の方に作戦のための複数人が座る大きめなテーブル左には仮眠を取るためだろうか古びたソファーがおいてあり中央にはマットが敷かれ一人の老人が足を組んで座っていた。


ボクは地面に降ろされ芋虫の状態で顔を上げそのおじいさんを見つめた。


その形相はかなり険しい。

そしてその瞳は間違いなく瞳の勇者の証光る紫色であった。


紫眼の勇者、六人目の勇者である。


だが意外にも彼の声は軽く朗らかに語りかけた



「ほれ、お嬢さんが苦しかろう

縄を解いておやり」


「お嬢?

こいつ女…?」


「そうだよ!」


明らかに不穏がるレシラに速攻でうなずくボク。

多分こういう場合女性?って聞かれたときは女性でいた方が有利かもって思った。


実際に体もそれに適応する。


あ、ボク本当に性別変えられるから


誰に言ってるかはわからないけれど。



「あ、確かによく見ると輪郭的に女だなこいつ、一人称がボクとかややこしいせいで男だとばかり思ってた」


「綺麗な女性はそれだけで価値のあるものじゃ」


「エロじじい」


「なにか言ったかな?」


レシラとその老人は言い争っているようだが文言とは違い軽い挨拶を交わすような口調で話していた。


「なんでもないっすよ。

それより自己紹介したらどうっすか?」


そして老人はレシラにそう促され思い出すかのように名乗る。


「おお、そうじゃな。

わしはこのスラムの希望

そして王国反逆軍リベリオンの長、スミス・リベリオンじゃ」

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