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瞳の勇者  作者: 烈火
三章 リベリオン
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第二十六話 白眼の力

エルリアは白眼の勇者の力を手に入れた。

結果として彼女は相手の心を読めるようになり不信感という感情が少しだけ薄れていた。


今、私達は魔王のいる塔へ向かっている、エリック達と合流するであろう。

攻略ギルドとしての瞳の勇者達。

私達の本格的な塔の攻略が始まる。

そんな中で案外綺麗な心を持つ仲間、ノアとライが仲良くなったらしい。

仲良く話しているのが先程から目に入ってくる。


もし心が見えなければ、今頃疑心暗鬼で余計な詮索をいれていたであろう。

心が見えるようになってほっとしている。

まぁライの存在には以前の件で心が揺れていた。

しかし彼に関しては全く隠し事は見えない。

それどころか彼はノアとも仲良くなり私に気を使っているのかムードメーカーをしていた。


さてその力を乱用し探りを入れてる中気づいたことだが

どうやら私は昨夜お酒で迷惑をかけたらしい。

幸い漏らすとヤバイことは何も言わず

どーでもいい事ばっか支離滅裂にくっちゃべった上で最後布団で大泣きして寝たそうだ。

いや、私の尊厳がまずい…。


ただ皆は私が思ったより純粋な気持ちで行動しているのだなと思った。

私が色々悪く考え過ぎなのかな。


先程触れた塔への攻略の件についてだが朝に魔王の知らせがあった。

新たに青眼と緑眼が第二形態に達したそうだ。

そして残り二人の瞳の勇者が力を開花したらしくその一人が100層まである塔の第75層で待っているという事。

大分大きな情報であった。


多分開花した残りの最後はスミスだろう。

味方陣営になるかといったらこれは私が彼との長い付き合いの関係上皆無と断定する。

スミスは王国への革命軍であるリベリオンという団体の出身で現在もその思想は変わらない、歳食った分余計言うことは聞かない頑固じじいになっているのは確かだ。


ただ彼にはまだ力はない。

早い段階に裏で殺さず力を奪いこちらに刃を向けないように言っておこう。

幸い第二形態に関しては全員私達の陣営だからよかった。

エリック達が形態を進める事で私の命の危険が上がると考えたが

これからエリックと合流すれば私に殺意があるかは白眼の力で分かる。

もう彼らは味方であると信じたいが

エリックが仮に力を持った事で舞い上がって

強いものが残るのであると宣言し彼が裏切るのなら…。

成りたての第二形態ならまだ勝算はあると信じたい…!

信用に値しないならそいつを消せばいいし

勝てないなら敵意を無くせばいい!


ダメだ。

ダメだ、駄目だ、だめだ!


白眼を持った所で相手が殺そうって思ったその意思を止めることなどできやしない!

確証が欲しい、私が生きる事ができる確証を!

そして死ぬなら私が死んでも構わないと言える意味のある死を!私が納得できないのなら死にたくもない!


『お前は本当に人間不信なのだな。

常に背を刺されるか不安で

自分と手を結んだ相手でも確約した安全がなければそれを消そうとする』


何が言いたいの?


私は急に話しかけてきたダーインスレイブに不機嫌に心の声をかける。


『いや、お前は独裁者のような傾向があるという印象を持っただけだ。

だがこれは今までの環境によるものだろう

済まないことをした。』


なんで謝るの?嫌味?


『いや、なんでもない。

だが俺はお前の中にいる限りは味方である事は変わらん。

好きに有効利用してくれ。』


ダーインスレイブの心を読みたいが流石に無機物の心までは読めるほど第一形態は完全じゃないようだ。

常に読むとなると疲れるため読まない瞬間がある、それによってこれからやろうとした突発的な行為など10秒前はパンを食べようとしたノアが急にクッキー食べ始めたり等読めないため急に心が変わって他人がいきなり私を不意に殺そうとする事もあり得る。

そして人の深層心理、ノアが湖の精霊と名乗ったが自分の事を覚えてない為それを読んだりできない。

ライが自分が王国に救われたと話したがその時の記憶もダーインスレイブが前に話したとおりその時意識が混濁し記憶が曖昧になっていた為分からない。

殺意など表面上は読めるが深層心理まで読めないのは厄介だ。

まあ相手の心を読んだり、心を読まれるのを防いだり、テレパシーを妨害したり等ダーインスレイブに教わりライよりも白眼を使いこなしてはいる為、白眼をライに使われたところで今の所は脅威ではない。


しかし、ダーインスレイブの言うとおり私は瞳の勇者になってから命の確約ばかり考えるようになっている。

瞳の勇者の中で一番意思が弱いのは私なのかもしれない。

するとライの声でハッとする


「エルリアちゃん!」


「!?」


「着いたよ?大丈夫?

…確かにここは嫌な思い出があるからね」


「え、ええ

でもあの時とは違う」


私は塔を前にし、力無き時を思い出し塔の魔物への憎しみを燃やした。

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