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ステータス

 俺は疑問を聞く。

「ところでクリス、ステータスって上昇する?」

「するわよ? 私も初期は凄く低かった。最初見た時は、STR:D、INT:D、AGI:D、VIT:Eだったわ。色々冒険をして、色々なモンスターを倒して、色々苦労して、ステータスは上がるの。だから、あなたに隷属の紋章を上書きされたときは驚いた。私は体感したことは無いけど、ポーション、スクロールのようなアイテムで上がる時もあるらしいし、特殊な装備を身につけることで上がることもある。多分、上書きされた時の感覚は、アイテムや防具によって底上げされた感じなんだと思う。

 クリスが言った。

「私は、急に体が軽くなって、動きが変わって、驚いた」

 フィナらしい素直な意見だ。

 にしても、ステータス毎に隠しの数値があるのか? 経験を得て、その数値が上がればランクが変わるって感じか。

 普通の数値上昇は年単位、またはそれ以上の長期的な上昇だから体感が難しい。俺が二人を奴隷にして、ステータスを引き上げた時は、数年から数十年分を一度に上昇させるのと一緒だから体感できたのか。


 更に疑問をぶつける。

「クリス、ステータスのランクって、結構数少ないじゃない。ってことはAでもBに近いAとかSに近いAとかもあるってのか?」

「あるわ、同じAでも、強いAと弱いAが居る。Aになったばかりと、Aでしばらく戦ったものとは、強さが違う」

 ランクには幅があり、だから、幅の上下で、強さが変わるってことか。


「で、種族によるパラメーターの変化ってあるのかな?」

「マサヨシ様、私は、クリスさんよりもう少しステータスが高かったように思います。STR:D、INT:D、AGI:C、VIT:Dでした。銀狼族の特徴である素早さが高くなっています。種族の特性などがステータスに影響し、上がりやすい物、上がりにくい物が出てくることも考えられます」

 種族毎の変化はありだね。


「クリス、職業によるステータスの変化は?」

「職業は、ステータスに合わせて得る場合と、生まれ持って得る場合があるの。私のレンジャーやフィナの獣剣士は、ステータスの上昇により得た職業。大体最初に得た職業の上位の職業になる傾向があるわ。マサヨシの創魔師やアイナの姫(聖女)は多分生まれ持ったもの。生まれ持ったものっていうのは、ステータスを上昇させる。アイナのはINTを上昇させているみたいね。まあ、フィナの獣剣士の獣も生まれ持ったものなんだけど」

 つまりは、ステータス上昇で得た職業は変わることがあるが、生まれ持った職業、つまり固有職業については変わることが少ないってことでいいかな? 


「あと、EXの上って有る?」

 俺が聞くと、

「それはわからない。有るかもしれないし、無いかもしれない。結局見たことがないから……。まあ、あなたの努力次第じゃない? 何となく、あなたなら何か見つけそうだけどね」

 そうクリスが言う。

「了解、説明ありがとう」

 俺はクリスに礼をした。

「主人は、奴隷に頭を下げることは無いわ。あなたは変な人」

「ですよね」

 コクリ

「変な人ってのは正解かもな。でも、感謝は口に出さないとね」

 自分自身そう思う。

「でも、それだから、一緒に居たいと思うの」

「そうです!」

「そう」

 三人が言った。


 これは、ちと恥ずかしい。背中がかゆくなる。話題を変えないと。

「さあ、依頼を受けて冒険に行くか!」

「「「うん!」」」

 依頼を探しに向かった。

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