魔王軍精鋭部隊出現
リックはスケベな妖怪ハンターです。
ザースをあっさり退けた大神官のサーギナ。
そして、大部隊を率いて駆けつけたベカサク帝国の皇帝ケスウヨリ。
ある意味リックのライバル達が存在感を増しています。
次回、「超巨乳大神官サーギナの異世界譚」が始まると思う地の文です。
「酷過ぎるにゃん!」
リックは涙も枯れ果てた状態で地の文に切れました。
わかりました。では次回より「皇帝が強くてすみません ケスウヨリの酔いどれ異世界譚」が始まります。
「そうじゃないにゃん! 『イケメン妖怪ハンターリックの異世界譚』が続くんだにゃん!」
気力を振り絞って、地の文の嫌がらせに抵抗するリックです。
ハッと我に返ると美人幼妻の遊魔を先頭にして、魔王城へ向かっているリック以外のメンバーです。
「置いてかないで欲しいにゃん!」
青ざめて追いかけるリックです。
しばらくして、リック達は九十九折を抜けました。
「やっと伊◯の踊り子の銅像が見られるね」
また意味不明な事を言い出すサーギナです。
「浄◯の滝もあるのかな?」
ケスウヨリに問いかけるサーギナです。
「どうでしょう?」
ケスウヨリはサーギナの衣冠束帯の上からもわかる巨乳にデレッとして応じました。
「陛下!」
皇妃であるコーミがムッとしてケスウヨリの右の二の腕を抓りました。
「痛!」
ケスウヨリはハッと我に返り、サーギナから離れました。
その時でした。
「待っておったぞ!」
突如として七体のモンスターが現れました。リック達の三倍程の身長で二本の角が生えています。
「悪魔?」
ケスウヨリが真顔で呟きました。
「あ、悪魔!?」
悪魔にはトラウマがあるリックはビクッとしました。
「我らは魔王精鋭部隊。うぬらを抹殺するために参った」
その中でもひときわ大きな身体の悪魔が言いました。
「御朱印帳はお持ちですか?」
サーギナが尋ねました。
「その参ったじゃねえよ!」
悪魔は切れました。




