リック、暴走する
リックはスケベな妖怪ハンターです。
魔王の配下のユーミに操られたリックは、逝ってしまった目で美人幼妻の遊魔と賢者のサーギナとベカサク帝国の皇妃コーミを見ました。
やば過ぎる顔だと思う地の文です。
「いーひひひ!」
奇声を発し、リックは走り出しました。
「おっぱいー!」
迷う事なく超巨乳のサーギナに襲いかかるリックです。
「えい!」
サーギナはどこから取り出したのか、巨大なハンマーを振り上げ、リックを叩きのめしました。
リックは地面に減り込みましたが、
「効かないにゃん!」
すぐに復活し、サーギナに抱きつきました。
「てい!」
今度は小振りのハンマーを取り出して横っ面を殴るサーギナです。
「ムギャ!」
リックは横倒しになりました。しかし、
「酷いにゃん、サーギナしゃん。僕といい事しようにゃん!」
まだ逝ってしまっている目で言いました。
「お前様!」
リックの狼藉にスイッチが入ったのか、猫神の魔遊を押しのけて、遊魔が復活し、真空飛び膝蹴りをリックの顔面に叩き込みました。
「ピギャー!」
鼻血を噴いて仰向けに倒れるリックですが、
「痛いにゃん、遊魔。暴力はよくないにゃん」
ニヤついた顔で起き上がります。
「キリがない!」
コーミが歯軋りし、妹であるユーミを憎しみの目で睨みました。
「リック、まずは我が姉を可愛がってあげなさい。一番男に飢えているから」
狡猾な笑みを浮かべて告げるユーミにコーミは愕然としました。
「はいにゃん!」
リックはフッと笑うと、コーミを見ました。そして、
「おねいさーん!」
遂に必殺技を繰り出しました。その攻撃にトラウマがあるコーミはビクッとしましたが、
「え?」
何故か、遊魔の胸当てから飛び出した子猫達はコーミではなくユーミに襲いいかかりました。
「どういう事よ!?」
身包みを剥がされながら絶叫するユーミです。
「そうなんですかあ」
遊魔は笑顔全開で応じました。




