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リック VS おおねずみ軍団 

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 見上げるような大きさになったおおねずみに、リックはビビっています。


(まずいにゃん。逃げた方がいいかも知れないにゃん)


 いつものリックに戻ったようです。ホッとする地の文です。


「そんなところでホッとしないで欲しいにゃん!」


 感情表現がズレている地の文に切れるリックです。


「リック、何をしておる? この程度の雑魚に怖じ気づいていては、魔王ジュカブを倒す事など叶わぬぞ!」


 美人幼妻の遊魔に取り憑いている猫神ねこがみ魔遊まゆうが言いました。


 リックはハッとしました。


(そうにゃん! 魔王を倒して、魔遊しゃんとあんな事やそんな事をするにゃん!)


 必ず最後にエロが勝つリックです。


「勝てば官軍にゃん!」


 意味不明の事を喚いて地の文に切れるリックです。


「雑魚とか言うな、猫神め! 今日がお前の命日だ!」


 モンスター軍団の団長であるおおねずみは目を血走らせて怒りました。


「その言葉、そっくりお返ししてやるにゃん、どぶねずみ」


 リックは気取って言いました。


「おおねずみだ!」


 わざと言い間違えたリックに怒り狂って言い返す団長です。


「踏み潰してしまえ!」


 団長は合体した大きなおおねずみに命じました。


 おおねずみは頷き、ズシンと前に出ました。


「ひいい!」


 思わず魔遊の背後に隠れてしまうリックです。魔遊は白い目でリックを見ました。


「サーギナしゃん、何とかならないのかにゃん?」


 涙目で呑気な魔法使いのサーギナに尋ねるリックです。


「いくら出す?」


 サーギナは某無免許医のような事を言いました。唖然とするリックですが、


「何でも言う事聞くから、何とかしてにゃん!」


 絶叫しました。するとサーギナは、


「それが聞きたかった」


 またしてもスレスレの事を言い、おおねずみを見上げるとバッとローブを脱ぎ捨ていました。


「おおお!」


 大きなおおねずみはビキニ姿のサーギナに目を見開きました。

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