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インコの襲撃

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 お喋りインコのサリアは、怒りに任せて雄叫びを上げ、仲間を呼びました。


 雑魚キャラお得意の能力です。


「雑魚キャラじゃないわよ!」


 真実を伝えただけの地の文に切れるサリアです。


「ものすごくまずい状況にゃん」


 リックは嫌な汗を掻きながら呟きました。インコ達はその数をどんどん増やしていきます。


「あんた達を細切れにして上げるわ!」


 サリアは血走った眼を見開いてけたたましく笑いました。


「ひいい!」


 リックはいなごの大群のような数に膨れ上がったインコを見て悲鳴を上げました。


「さあ、この私を侮辱した事を後悔して、我が同胞に食い尽くされてちょうだい!」


 サリアはゲラゲラと笑ってリック達を見ました。


(ああ、こんな最期を迎えるにゃんて、僕は何てついてないんだにゃん!)


 リックは我が身の不幸を嘆きました。


(せめてもう一度、おねいさんとたわむれたかったにゃん!)


 今際いまわきわまでそんな事を考えているスケベです。


「考えるくらい好きにさせて欲しいにゃん!」


 正当な事を主張した地の文に理不尽に切れるリックです。


「食らいつくしな、お前達!」


 サリアは凶悪な顔で命じました。空を埋め尽くしていたインコ達が一斉に降下して来て、リック達に襲いかかりました。


「おねいさーん!」


 遂に恐怖のあまり、おかしくなってしまったリックが叫びました。すると、美人幼妻の遊魔の胸当てから子猫達が飛び出しました。


「にゃん?」


 リックは恐る恐る目を開きました。すると、子猫達がインコ達に襲いかかり、身ぐるみを剥がしていました。


 唖然とするリックです。


「お前様!」


 サリアの術が解け切っていない遊魔はリックが他の女の子にチョッカイを出している幻でも見たのか、真空飛び膝蹴りと踵落としで次々にインコ達を粉砕していきます。


(一体どういう事にゃん?)


 理解不能になるリックです。


 





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