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両者、疑心暗鬼を生じる

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 リックの様子がおかしいので、敵のモンスターであるサリアは戦うのを躊躇ためらっていました。


(連中の罠なのか?)


 サリアはリックの策略だと考えました。それほど頭がいい相手ではないと思う地の文です。


(僕の必殺技が使えない上に、サーギナしゃんも魔力切れだにゃんて……。どうすればいいにゃん?)


 リックはこちらが打つ手なしなのがわかってしまったにも関わらず、サリアが攻撃して来ないのも不審に思っていました。


(僕達を油断させて、一気に倒すつもりなのかにゃん?)


 リックとサリアはジッと見つめ合いました。


(どういう事?)


 お互いに更に疑心が深まっていきます。すると、


「お前様!」


 リックとサリアが見つめ合っているのを誤解した美人幼妻の遊魔が、真空飛び膝蹴りを繰り出しました。


「うひゃっ!」


 紙一重の差でそれをかわすリックです。


(危うかった……。猫の奥方が仕掛ける算段だったのか?)


 某国有放送協会の某番組のように無駄に深読みしてしまうサリアです。


「何するにゃん、遊魔! 僕は何も悪い事はしていないにゃん!」


 突然暴力を振るった遊魔に抗議するリックです。


 貴方は存在自体が悪い事だと思う地の文です。


「うるさいにゃん!」


 ズバッと鋭い指摘をした某もんたさんのような地の文に切れるリックです。


「お前様は、あの女の人と見つめ合っていたではないですか! いつからそのような関わりなのですか!?」


 遊魔の妄想タイムが開幕しました。リックは慌てて、


「あの敵が何を考えているのかわからにゃいから、探ろうと思って見ていただけにゃん!」


 嘘八百を並べて言い訳しました。


「嘘なんか言ってないにゃん!」


 捏造を繰り返す地の文に更に切れるリックです。


( 内輪揉めか?)


 サリアはニヤリとして、持っていた扇子を振り始めました。


「にゃあん」


 扇子から出る何かによって、朦朧として来るリック達です。


 

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