表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/114

リック、動揺する

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 ボディコンのモンスターであるサリアが出現し、リックは必殺技である「おねいさーん」攻撃を発動しましたが、何故か美人幼妻の遊魔の胸当てから子猫が飛び出しません。


(遊魔がご機嫌斜めだから、子猫が動かないのかにゃん?)


 リックは思いました。


「遊魔、機嫌を直して欲しいにゃん。僕が本当に好きなのは遊魔だけにゃん」


 リックは遊魔の耳元で囁きました。


「お前様、恥ずかしゅうございます」


 遊魔は顔を赤くして俯きました。


(これで大丈夫にゃん!)


 リックが突然ガッツポーズをしたので、サリアは眉をひそめました。


(先程はいきなり『おねいさーん』と叫んだ。この猫、頭がおかしいのか?)


 リックの言動を不審に思うサリアです。頭がおかしいのは当たっていると思う地の文です。


「覚悟するにゃん! 今度こそ、終わりにゃん」


 リックはフッと笑ってサリアを指差しました。


(やっぱり頭がおかしいのか)


 サリアは敵ながらリックを哀れみました。


「おねいさーん!」


 リックは気取って言いました。ところが、またしても、遊魔の胸当てからは一匹の子猫も飛び出しません。


「そ、そんにゃあ……」


 嫌な汗がドヤドヤと流れ出すリックです。


(何をしているのだ、この猫は? あの『おねいさーん』というのは、一体?)


 更にいぶかしそうにリックを見るサリアです。


(まずいにゃん、にゃんだかわからにゃいけど、子猫の調子が悪いみたいにゃん。ここは一つ、サーギナしゃんにお願いするにゃん)


 リックはサーギナを見て、


「サーギナしゃん、またさっきみたいに業火でモンスターを倒して欲しいにゃん」


 まさに猫撫で声で告げました。するとサーギナはテヘッと笑って、


「ごめん、さっきので魔力全部使っちゃったから、明日まで待ってね」


 あまりの衝撃に石化してしまうリックです。


(こいつら、何なんだ?)


 サリアはリック達が怖くなっていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ