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リック、サーギナと意気投合する?

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 美人幼妻の遊魔は、魔法使いのサーギナが可愛い女の子なので、プウッとほっぺを膨らませています。


(まずいにゃん、遊魔のご機嫌がどんどん強烈な角度で斜めになっていくにゃん)


 嫌な汗がナイアガラの滝並みに凄まじく流れ落ちるリックです。


「じゃあ、最果ての大陸に向けて、急ぐにゃん」


 リックは遊魔の肩を抱き寄せました。


「お前様」


 途端に機嫌が良くなる遊魔です。すると、何を思ったのか、サーギナは、


「ああん、私も混ざりたい!」


 妙な事を言うと、バッと黒いローブを脱ぎ捨てました。


「おおお!」


 リックは思わず叫んでしまいました。何と、サーギナは黒のビキニを着ていたのです。


(しかも遊魔と違って、おっぱいがおっぱいが!)


 まさに世に言う「ギガカップ」でした。


「お前様ー!」


 遊魔がリックの左のほっぺを力任せに抓りました。


「いだい、いだいにゃん、遊魔!」


 当社比五倍くらいの強さで抓られたリックは涙を流して遊魔を見ました。


「ゲッ!」


 すると、遊魔だけではなく、遊魔に取り憑いている猫神ねこがみ魔遊まゆうまでムッとしているのが見えました。


(非常にまずい状況にゃん! 皇帝陛下、どうしてこんな美少女と合流させたにゃん!?)


 皇帝ケスウヨリを逆恨みするリックです。


「私も混ざった!」


 超巨乳をリックに押し当てて喜ぶ無邪気過ぎるサーギナです。


「あは、あは、あはははあ!」


 遂にリックは理性が吹っ飛びました。


「サーギナしゃん、仲良くしようにゃん!」


 リックはサーギナに抱きつきました。


「お前様!」


 遊魔と魔遊のダブル踵落としが炸裂し、リックは縦に地面にり込みました。


(先が思いやられるにゃん……)


 心の中で血の涙を流すリックです。


 


 その頃、魔王ジュカブの命を受けたモンスターの一団が最果ての大陸を出て、リックの元に向かっていました。


 リックのピンチだと思う地の文です。

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