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リック VS リリー

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 そんなリックの前に、スタイル抜群のリリーと言う猫族の美女が現れました。


 危うく、リリーの魅力にたぶらかされそうになったリックでしたが、美人幼妻の遊魔の何かを訴える潤んだ瞳に正気を取り戻しました。


「言うじゃないか、リック。でも、どこまでその強がりが通せるかね?」


 リリーは不敵に笑いました。


(あの猫族もいい女だ)


 イナガンヒ国王のネールがアホな事を考えていました。


(あの猫女、皇帝(私の獲物)にまでチョッカイかけるつもりじゃないでしょうね?)


 ベカサク帝国の皇妃でありながら、魔王ジュカブの配下でもあるコーミは、皇帝に色目を使ったリリーを睨みつけました。


「陛下!」


 ついでに、デレッとした皇帝の脇腹を思い切りつねりました。


「アイダダ!」


 皇帝は思わず飛び上がりました。


「リリーしゃんこそ、どこまで僕の妖術テクニックえられるかにゃ?」


 リックはクールに決めたつもりでしたが、鼻の下がすでに顎の下になりそうです。


「お前様!」


 遊魔がムッとして、リックの脇腹に膝蹴りを浴びせました。


「むぐお!」


 その途方もない痛みにリックはりました。


(夫婦漫才か)


 呆れて見ているリリーです。リックは何とか保ち直して、


「いくにゃん、リリーしゃん!」


 言うが早いか、紅蓮の炎を龍のように舞わせて、四方からリリーを取り囲むように攻撃しました。


「無駄だよん、リック」


 リリーはニヤリとし、天から滝のような水を八つ落として四つの炎を全て消してしまいました。


「ニャニャーン!」


 リックは顎も外れんばかりに驚きました。


「もうおしまいかい、リック? 今度はこっちからいくよ!」


 リリーが右手を高々と掲げると、リックと遊魔の周囲に隙間なく氷柱が地面を裂いて現れました。


「凍え死んじゃうにゃん!」


 強烈な寒さに襲われたリックと遊魔は抱き合いました。

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