加狸　健（かたぬき　たける）

元々治安の悪い地区に住み、治安の悪い場所で育ったことで順当に治安が悪く育った男。姉二人はそれぞれキャバ嬢と歯科衛生士をしている。母親が関西出身で自分も十歳まで関西に住んでいたが、両親の離婚により関東に転校したかたちになる。蜂辻とは中学の時に出会い、初めて喧嘩で互角だったことでいたく気に入り、他校に喧嘩を売られると一緒に戦ったり仲良くしていたつもりだったが、あっさり進学校に入学した蜂辻を付け狙い、せめてけじめはつけろと花音を攫うなどする。

元は冷静沈着なタイプで計算高いが衝動的に動くこともあり、花音をさらい蜂辻と一対一の勝負をした際には、戦うことが今まで恨みを買った人間にバレており、蜂辻との戦いで双方満身創痍のところ襲撃され、絶体絶命の危機に陥ったところ明らかに山へ芝刈りスタイルの季績に救われ、以降「アネキさん」と呼んでいる。

蜂辻と決着がついてからは比較的狂気の部分は鳴りを潜めており、今まで喧嘩しかなかったぶん「人生の目標探し」とアルバイトを始めてみたりするが、ぼんやりしていたところ、いかがわしいホテルに連れ込まれそうになっている女を必死に救おうとする怜を見て、興味がわく。その後たまたまバーで食事をしているところ怜と出会い交際を始めるが、高校生という素性は隠し、高校を卒業したら自分の素性を明かして、きちんと付き合いたいと思っていた。