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どう見ても付き合ってる喧嘩ップル

作者: 衣谷強
掲載日:2025/12/20

思いつき短編です。

ラブコメですが直球ではないので、糖度は低めです。

……多分。おそらく。メイビー。


どうぞお楽しみください。

「嘘つき!」

「嘘つきは言い過ぎだろ!」


 朽川くちかわ瑠衣るい阿玉あたま夏大なつひろの大声が、帰り支度の開放感に包まれた教室に響く。


「一緒に帰るって約束でしょ!? 何よ『先に帰れ』って!」

「ぎゃーぎゃーわめくな! 仕方ねぇだろ!? クラス委員として先生から資料整理の仕事頼まれたんだから!」

「だったらあたしにも手伝わせなさいよ! あたしだってクラス委員じゃない! 一人でやる事ばっかり考えて、そういう事も考えつかないわけ!?」

「お前今日咳き込んでたろ!? 埃っぽい資料室の仕事なんかさせられるかってんだよ!」

「おあいにく様ー! ちゃんとマスク持ってるんだから問題ないわよーだ!」

「早く帰って家でくつろいでる方が身体にいい事くらい、考えりゃわかるだろ!」

「あんた一人に仕事を押し付けて帰ったら、気分悪くてくつろぐどころじゃないの! そっちこそ察しなさいよ!」

「ちっ、お前と話してても時間の無駄だ! さっさと作業終わらせてくる!」

「何よ! 逃げるの!?」

「はぁ!? 逃げてねーし! ただお前がどーしても残りたいって言うなら、俺の荷物番させてやってもいいぞ?」

「ばっかじゃないの!? 二人でやった方が絶対早い……、あ! あんたもしかして、あたしが手伝ったら自分の仕事の遅さがバレるとでも思ってんの!?」

「んなわけねーだろ! 荷物持って行くの面倒だから、手伝うって言うならその方が俺の役に立つって話だよ! それとも何か? 俺の邪魔したいのか!?」

「そんな退屈な仕事させんなって言ってんの! それに荷物くらい持ってくのすぐでしょ!? それを変な理屈こね回して……!」

「理屈こねてんのはどっちだよ! あー! わかった! そこまで言うなら手伝わせてやる!」

「最初っからそう言えばいいのよ!」

「その代わり、帰りの『月熱亭(つきあつてい)』の生姜ラーメンは俺が奢るからな!」

「はぁ!? 何それ!」

「手伝わせるんだから当然だろ!? 生姜ラーメンは喉にもいいしな!」

「くっ……! じゃあ餃子とトッピングの味玉代はあたしが出すからね! 文句は言わせない!」

「ちっ、仕方ない……。じゃあとっとと終わらせるぞ!」

「あたしの仕事ぶりに驚きなさい!」

「する事なくてまごまごさせてやる!」


 言い合いを続けながら、荷物を持って教室を出て行く夏大と瑠衣。

 残されたクラスメイトは、


(あぁ、今私は猛烈にご飯が食べたい……)

(ウソみたいだろ……。付き合ってないんだぜ、あれで……)

(これ絶対籍入ってるよね?)

(喧嘩ップルのイチャ喧嘩からしか得られない栄養がある……)

(彼女超えて妻)


 などと微笑むのであった。

読了ありがとうございます。


『喧嘩するほど仲が良い』ではなく『喧嘩自体が仲が良い』で書いてみました。

これには喧嘩ップル苦手勢もニッコリ。


名前? 口が悪い子と頭の固い子です。

以上! 解散!


お楽しみいただけたなら幸いです。

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― 新着の感想 ―
籍入ってるどころか、子供の10人くらいいるだろ・・・
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