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追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう 〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜  作者: 熊乃げん骨
第四章 エルフに会いに行こう!

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第11話 世界樹の中に入ろう!

 僕とルーナさんとレイラ、そしてアンナローゼさんとエレオノーラさんは世界樹の幹の側まで足を運んだ。

ちなみに途中でエレオノーラさんが呼んだ側近のエルフ数名もついている。それ以外のエルフの人たちには今回の件は伝えていないみたいだ。


 さてと、世界樹の側まで来たのはいいけど、どうやって世界樹の中に巣食う瘴気をどうにかするんだろう?

そう思っていると里長のアンナローゼさんが木でできた杖を持ちながら一歩前に出る。


「アンナローゼさん……?」

「手出しは無用だ人間。姉様に任せておけ」


 どうしたんだろうと気になっていると、妹のエレオノーラさんが得意げな顔をしながら話しかけてくる。


「姉様は体はそれほど強くないが、どのエルフよりも強力な魔法の力を持っている。特に森司祭ドルイドとしての才能は抜きん出ている……まあ見ているがいい」


 ふん、と鼻を鳴らすエレオノーラさん。

 僕には当たりが強い彼女だけどお姉さんのことは本当に尊敬しているみたいだ。


 改めてアンナローゼさんを見ると、彼女の周りには目に見えるほどの魔力が集まっていた。僕は魔法には詳しくないけど、確かに彼女は優れた魔法使いみたいだ。


「――――木よ、我が魔力に応えたまえ」


 アンナローゼさんがそう口にすると、世界樹の表面がまるで生き物の様に動き始める。

 そのおかげで木の表面には人ひとりが通れるくらいの穴が空く。これなら奥にまで進めそうだねと思うけど、


「な……っ!」


 アンナローゼさんが驚きの声を上げる。

 それもそのはず、穴が空いてすぐに、黒い色をした壁のようなものがその穴に出現したからだ。


「これは瘴気で出来た『結界』……!? まさかこんなものが出来ているとは……」


 アンナローゼさんは深刻そうな表情で呟く。

 もしかしたらこの結界のせいでエルフの人たちは世界樹の中身が瘴気に侵されていることに気が付かなかったのかもしれないね。瘴気が発する独特な嫌な雰囲気をこの結界で隠していたんだ。


 そしてこの結界は中への侵入を阻む障壁にもなるはずだ。

 どうしたらいいんだろう……と、思っているとルーナさんが前に出てその結界を調べ始める。


「ふむ、なるほど。この結界は厄介だな。普通の者が中に入るのは危険だ。だが『神力』を宿している者であれば、耐えることはできるだろう」

「ということは……」

「ああ。テオドルフとアンナ、そしてエレナ。お主らならこの結界を越えることができる」


 女神様の力を貰っている僕は、神力を持っている。

 そして聖樹の巫女であるアンナローゼさんたちも同じ力を持っているみたいだ。


 神獣であるルーナさんも当然その力を宿しているけど、彼女はその力を振るうとハデスに感知されてしまう。今回も戦うことはできない。


「この結界の中がどうなっているかは分からない。危険だと思うが……どうする」

「もちろん入ります」


 そう声を出したのは、アンナローゼさんだった。

 続いてエレオノーラさんも「もちろん私も入る」と入る意志を表明する。


「世界樹は私たちをずっと瘴気から守ってくださいました。今こそその恩を返す時。瘴気は我ら姉妹が必ずや祓って見せます」

「姉様の言う通りだ。瘴気など我が剣で切り裂いてやる」


 二人の姉妹は決意に満ちた表情でそう言い放つ。

 ルーナさんは次に僕の方を見て「お主はどうする」と尋ねてくる。


 この二人が行くなら僕が出る幕なんてないんじゃないかと正直思ってしまう。だけど今日僕がここに来たのは偶然じゃないと思う、意味があるならここで行くべきだ。

 それにエルフの人たちと信頼関係を築くためにも、ここで引くべきじゃない。領地を守るために戦わなくちゃ。


「僕も行きます」

「……そうか。気をつけるのだぞ」


 ルーナさんはそう言って僕にハグしてくれる。戦いに参加できないことを申し訳なく思っているみたいだ。

 そしてその気持ちはレイラも同じだったみたいで、彼女も苦しそうに顔をしかめていた。


「……決意は固いのですね」

「うん、ごめんね。必ず帰ってくるから」

「はい……ここでずっとお待ちしております」


 レイラともハグをして、別れる。

 絶対に帰ってこなくちゃね。


「ありがとうございます。心強いです」

「ふん。貴様の出る幕などないぞ。まあ逃げずに来たことだけは褒めてやるがな」


 感謝の言葉をいうアンナローゼさんと、棘がありながらも少し褒めてくれるエレオノーラさん。そんな二人と一緒に、僕は瘴気の結界を越えて世界樹の中に入っていくのだった。


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