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追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう 〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜  作者: 熊乃げん骨
第三章 領地を広げよう!

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第23話 アダマンタートル戦

「来ました! アダマンタートルです!」


 兵士の声が、辺りに響き渡る。

 その場にいる全員の表情が引き締まる。心なしかゴーレムたちもどこか緊張しているように見える。


「あれがアダマンタートル……」


 今までも双眼鏡で見ていたけど、実際に近くで見るとその迫力はケタ違いだ。

 真っ黒な体皮と甲羅に、獰猛な顔。亀と言ったら大人しい見た目を想像するけど、アダマンタートルは地竜や飛竜よりも恐ろしい感じがした。

 そしてなにより特筆するべきはその大きさ(・・・)だ。

 まるで小さな山が丸ごと動いているかのごとき大きさ。あれが空から降ってきたらこの村なんか丸ごとぺちゃんこになってしまうだろう。


 もし防衛に失敗したら、この村は壊滅する。

 戦ってくれる人の中に死人が出てしまう可能性だって高い。それを考えると手が震える。だけど、


「大丈夫です、テオ様ならきっと成し遂げられます」

「そうよ。なんたって勇者わたしがついてるんだから」


 レイラとアリスが、両脇から僕の手を片手ずつ握ってくれる。

 その心強い言葉で震えはすっかり止まる。


「ありがとう二人とも。もう大丈夫」


 そう言うとレイラは薄く微笑み、アリスはニッと明るく笑う。

 二人の期待に応えるためにも頑張らなくちゃ。


「アダマンタートル、まもなく魔導砲射程圏内に入ります!」

「分かりました。射程範囲内に入り次第、収束弾を発射してください。それとマルティナさん、魔法をお願いします」


 アリスの仲間である魔法使いマルティナさんにそう頼むと、彼女はとんがり帽子を目深に被ったまま「は、はいっ」と言う。


「えいっ、視力強化ホークアイ!」


 魔法が発動して、魔導砲の砲手四人に強化バフがかかる。

 マルティナさんはアリスと同年代の若い魔法使いだ。背も低く、侮られることも多いらしいけど、その実力は折り紙付きだ。

 強化魔法は複雑で攻撃魔法より習得が難しいと言うけど、彼女は現存するほぼ全ての強化魔法を習得しているらしい。ギフト頼みの馬鹿兄ニルスとは凄い違いだ。


「凄い……遠くがよく見える! これなら外す気がしない!」


 砲手の兵士が興奮したように言う。

 どうやら強化バフは有効に作用しているみたいだ。


「ありがとうございますマルティナさん」

「は、はひ! おやすいごようです……」


 マルティナさんは恥ずかしそうに帽子を深く被って目を隠す。

 うーん、もう少し仲良くなりたいんだけど、どうすればいいんだろう。


 まあでもそれは今度考えればいいか、今はアダマンタートルをどうにかすることに集中しないと。


「アダマンタートル、射程範囲内に入ります! 残り五秒、四、三、二、一……」

「魔導砲、発射してください!」


 ドウン!! という爆音とともに、四門の魔導砲から砲弾が発射される。

 今回使った『収束弾』は自動製作オートクラフトで作った特製の弾だ。爆発力は普通の砲弾に比べて劣るけど、その分射程と貫通能力に優れる。

 硬い体皮を持つアダマンタートルに対抗するため、魔石を消費してこの弾を作ったんだ。


 放たれた収束弾はまっすぐに進み……そしてアダマンタートルに全て命中する。

 命中した収束弾はしばらく回転しながら対象を掘り進み、そして内部の魔力を収束し先端から炸裂させる。

 その機構は問題なく動いたようで、アダマンタートルの体が爆発する。だけど……


「アダマンタートル、依然速度変わらず接近してきます!」

「やっぱりこれくらいじゃ無理か……」


 速度を遅らせることくらいはできるかと思ったけど、それすらも叶わなかった。

 やっぱり凄い硬さだ。サナさんの提案通り体内に攻撃をお見舞いしないと駄目そうだね。


「地上部隊のみんな、準備お願いします」


 そう指示を出すと、地上でアダマンタートルを足止めする役割のみんなが頷く。

 レイラにアリス、そしてゴーレムのゴームとガルムの四人だ。この四人ならアダマンタートルと接近しても大丈夫だと思う。


「危険だと思うけど……よろしくお願いします」

「お任せください。必ずやテオ様に勝利をお捧げいたします」

「ま、テオはここで待ってなさい。すぐに終わるわ」

「ゴーーッ!!」

「ガウッッ!!」


 四人は頼もしくそう言うと、地上に降りてアダマンタートルのもとに向かう。ちなみに四人ともマルティナさんから強化魔法『全能力向上オールアップ』を受けている。


 サナさんとマルティナさんもアダマンタートルと戦えるとは思うけど、城壁に残って兵士の指揮や魔法での支援を担当してもらっている。

 全員を前線に送ると戦力が偏っちゃうし、ここにいてくれると僕としても助かる。


「わふぅ……」


 見れば僕の隣でフェンリルのシルクが不安そうにしていた。

 まだシルクは子どもだ。戦いが怖いんだろうね。


「大丈夫、きっと勝てるよ」


 頭をなでてそう言うと、シルクは「わんっ!」と元気よく鳴く。

 避難している村の人たちも、きっと不安になっているだろう。勝って早く安心させないとね。

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