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追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう 〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜  作者: 熊乃げん骨
第七章 鉱石を探そう!

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第10話 岩の王を迎え撃とう!

 翌日。

 ついに防衛準備が整った僕たちは、岩の王の襲来に備えていた。

 僕とアリス、そしてガーランは防衛の要である、第一城壁に来ていた。第一城壁はもっとも外側の城塞で、その内側には更に二つの城壁を作ってある。

 ただ内側二つの城壁にはあまり武器はなく、時間を稼げる程度の働きしかない。ここ第一城壁を突破されたら、僕たちの負けだ。


「これ以上あいつの好きにはさせねえ。絶対に倒してやる……!」


 ドワーフの兵士の一人がそう呟くと、他の兵士も頷いて同意する。

 複数回に渡る岩の王の襲撃で、この国の物資は枯渇し、兵士も複数負傷している。これ以上被害が増えたら、この国を維持することは不可能だと思う。


 追い返すだけじゃ駄目だ。ここで倒さないと。


「来ました! 岩の王です!」


 城壁の上から監視していたドワーフ兵が叫ぶ。

 すると視界の先の横穴から、大きなゴーレムがぬっと姿を現す。手足の長い、不気味なゴーレム。間違いない、この前見たゴーレムと同じ、岩の王だ。


「大砲用意ィ!」


 第一城壁を指揮するドワーフの将軍が声を上げると、城壁に設置された大砲が一斉に岩の王に狙いを定める。

 そして射程圏内にまで岩の王を引き付け……発射の合図を出す。


ぇ!!」


 一斉に大砲が火を噴き、大量の砲弾が岩の王に浴びせられる。

 硬い体を持つ岩の王もその物量に圧倒され、苦しそうに呻く。


『ヴォ、オオ……!』

「いいぞ、効いてる!」

「ああ。テオドルフ殿が新調してくれた大砲、たいしたもんだ……!」


 ドワーフの兵士たちが歓声を上げる。

 度重なる岩の王の襲撃で、この国の設備は傷んでいた。なので僕の自動製作オートクラフトでほとんどの武器や設備を新調しておいた。

 おかげでかなり疲れたけど、その効果は大きかったみたいだ。


 このまま大砲だけで倒すことができないかと思っていると、岩の王は突如口を大きく開き、咆哮する。


『ヴゥ……オオオオオオォォォッ!!!!』


 洞窟内が振動するほどの大きな声に、僕たちは耳を塞ぐ。

 いったいどうしたんだろうと思っていると、突如岩の王の近くの岩が勝手に動き出す。


「ちょっと、アレ、どういうこと……?」


 アリスが困惑した声を出す。

 それもそのはず、動き出した岩同士がくっつき、人のような形になって立ち上がったからだ。

 それの見た目は完全にゴーレム(・・・・)だった。

 形は歪だけど、ゴームに匹敵する大型のゴーレムだ。それが六体ほど出現し、岩の王を守るように立ちはだかる。


「殿下、あれは……」

「岩の王はゴーレムを作り出せるみたいだね。ゴーレムを作れるゴーレムがいるなんて」


 今までの戦いで岩の王がそんなことをしたなんて聞いていない。

 つまり岩の王はこの手を今まで隠していたということだ。こんなことをしてくるなんて誤算ではあるけど、


「これは岩の王も手を隠す余裕がないってことだと思う。生み出したゴーレムは岩の王ほどは強くないはず。僕たちならきっと勝てます!」

「テオドルフ殿……そうですね。我らなら勝てる! お前たち、ドワーフの意地を見せてやれ!」


 ドワーフの将軍が叫ぶと、兵士も呼応し大砲をどんどん放つ。

 よし、この調子ならなんとかなりそうだぞ。そう思っていると感心したようにガーランが話しかけてくる。


「流石です殿下。見事士気を取り戻しましたね」

「え? 僕はたいしたことはしてないと思うけど」

「下がりかけた士気を戻すことは、そう簡単ではありません。それができるのは王の才を持つことの証左であります」

「いや、それは言い過ぎじゃ……」


 見ればアリスも得意げにうんうんと頷いている。

 二人とも僕のことを買いかぶり過ぎだと思うんだけど……まあいっか。


 気を取り直して岩の王たちに注意を向けると、作り出されたゴーレムの一体が、砲撃をすり抜けて第一城壁に迫ってきていた。

 作り出されたゴーレムはそれぞれ形が違っていて、今向かってきているのは質量が軽めのスピード特化みたいだった。攻撃力はそれほどだけど機動力は他のものよりもずっと高い。


「……さて、それではそろそろ私も出ますかな。殿下だけにいい格好はさせませぬ」

「じゃあ私も行ってくるわ。あんたはそこで私の活躍を見てなさい」

「うん、分かった。二人とも頑張ってね」


 ガーランとアリスは僕の言葉に頷くと、城壁から降りてゴーレムの撃退に向かうのだった。


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