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追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう 〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜  作者: 熊乃げん骨
第七章 鉱石を探そう!

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第9話 疲れを癒そう!

 ドワーフの国にもお風呂の文化はあって、僕の泊まっている宿にも浴場があった。

 山の中にあるこの国には川が流れていないので、土で汚れた体を綺麗にするために温泉を使っているらしい。


 ここに湧く温泉の温度はかなり高い。皮膚が厚いドワーフにはちょうどいいらしいけど、人間である僕にはかなり熱い。

 なので宿の人に了解を取って、温度の調整ができるように改造させてもらった。子どものドワーフにも安心して使えるようになったと喜んでもらえたので、騒動が終わったら他の浴場も同じようにしてあげるのもいいかもしれない。


「ほら、ここも汚れてるわよ」

「ちょ、アリス!? 自分で洗えるって!」


 遠慮なくごしごしと体を洗ってくるアリスに、僕はびっくりする。

 まさかアリスにこんなことされる日が来るなんて……恥ずかしすぎる。


 アリスは恥ずかしくないのかと顔を見てみると、平気そうな顔して耳まで赤くなっている。どうやら恥ずかしいのは彼女も一緒みたいだ。


「じゃあ次は髪ね、ほらじっとして」

「う、うん」


 アリスは僕の頭をごしごしと洗い始める。

 適度に刺激があって気持ちいい。レイラも上手だけど、また違った良さがある。


「上手なんだね」

「まあサナやラスティナとよく洗い合いっこしてるからね。慣れよ慣れ」


 アリスは少し嬉しそうに答える。

 そっか、アリスはモンスターと戦って汚れることが多いから、体を洗う機会も多いんだ。水は貴重だから仲間と一緒に入ることも多いんだろうね。


 アリスは慣れた手つきで僕の髪を洗い終えると、自分の髪もサッと洗い終える。

 最後に体を流すと、僕たちは並んで浴槽に身を沈める。


「ああ……気持ちいい……」

「そうね。生き返るわ……」


 もうすっかり異世界こっちの体に慣れた僕だけど、お風呂に入ると日本人の心を思い出す。この素晴らしい文化を広げるのが僕の使命なんじゃないかと思うくらいだ。


 そんなことを思いながら横を見ると、そこには目を閉じて気持ちよさそうな顔をするアリスの横顔があった。

 髪を下ろし、湯で頬が紅潮した彼女はいつもよりも大人に見えて、僕は凄いドキドキしてしまう。


「ん? どうしたのこっち見て」

「え!? いや、なんでもないよ」

「ふうん……あ、分かった。あんた私に見惚れてたんでしょ? ま、無理もないわね。私最近どんどん成長してるし。レイラより大人っぽくなるのも時間の問題ね」


 図星を突かれた僕が黙っていると、アリスは「え、本当にそう思ってたの?」と驚く。

 どうやら本気で言ってたわけじゃなかったみたいだ。


「へ、へえ……ふーん、そうなんだ」


 アリスはにまにま笑いながら僕の顔を覗き込んでくる。

 しばらくそうやって僕のことをからかってきた後、アリスは僕の肩に頭を乗せてくる。珍しい、アリスの方からこんな風に甘えてくるなんて。


「ねえ、テオ。あんまり無理しすぎないでね」

「え……?」

「あんたは抱え込みすぎなの。あんたは私たちのことを頼っているつもりかもしれないけど、まだまだ自分でやりすぎ。もっと私たちを頼りなさい、みんなあんたの力になりたいと思ってるんだから」

「うん……分かった」


 僕としては頼りすぎているつもりだったんだけど、アリスから見たらまだまだ甘えたりなかったみたいだ。

 アリスがそう思っているなら、他のみんなも同じように思っているのかもしれない。

 確かに自分でできることは自分でやった方が早いと思っちゃうから、そういうところから直したほうがいいのかな?


「本当に分かってるの? ほら、もっと頼りなさい!」

「わ!? 近いってアリス!」


 アリスは強引に僕の首に腕を回してくる。

 恥ずかしいけど、アリスの本心が聞けてよかった。


 僕たちはその日の疲れをお風呂で存分に癒すのだった。

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