1章 8話 説明といろいろ
説明がお少しあります。
「お久しぶりです、リンさん」
「はい。先生もお久しぶりです。セイラさんも」
「うん、おひさ~」
「先生、こちらの二人は?」
リンは修斗達を見てセリアに聞いた。
「はい、リンさんと同じクラスに編入する予定ですの修斗さんとディーネさんです」
「なるほど、編入生か、私の名前はリン・アルフェイドだ。アルフェイド家の長女だ」
「修斗です。家名は...ありません」
「ディーネと申します。修斗様の付き人です」
「家名がないのに付き人はいる....あ。すまなかった」
リンは何か察したようで、それ以上聞かなかった。
「ところでリンさん、腰のそれは?」
「ああ、【固有デバイス】を見るのは初めてなのか?」
「あっ、はい」
「固有デバイスと言うのは、使用者一人のみに使えるデバイスで、汎用型と比べてもっと強力なコードが入力できたり、複数の強力なコードが入力できる。しかし、固有デバイスはオーダーメイドでしか作られず、製造方法を知っているもの大きな名家や国家だけだ。私はアルフェイド長女だから家を継いだ時にうちの専門技師に作ってもらったんだ」
「へ~、そうなんですね~」
「君もいつか固有デバイスが持てるといいな」
「がんばります」
「それでは先生、先に失礼します」
「はい」
リンは食堂から立ち去った。
「そう言えばセリア、アークさんとセラさんは元気か?」
「はい、二人とも元気ですよ」
「あれ?お姉ちゃん、明日二人とも帰ってくるんじゃない?」
「ああ、そうでしたね、修斗さん、会いに行きます?」
「そうだな。久々に挨拶がてら行くか」
四人は食堂から立ち去った。
「まずは校舎を案内しますね?ついてきてください」
修斗達はセリアとセイラに連れられて、校舎内を歩き回った。
一階には校庭に続く扉と、職員室、保健室がある。
二階には食堂、1年生のクラスが全てあるようだ。
三階には測定室、2年生のクラスが全てあるようだ。
四階には闘技室と実験室、資料室や図書室などと、3年生のクラスがあるようだ。
五階は屋上になっていた。
「ここの校舎は16歳~18歳の方々のためです」
どうやら年齢で行く校舎が決まっているようだ。
それから四人は校舎から出ると、修斗は食材を買いに行くから先にみんな帰ってくれと言った。
「修斗さん!お金は?」
「....セリア、ついてきてくれ」
「はい!」
修斗とセリアは二人で買い物にいった。
「ふふ、修斗さんとデ~ト~」
セリアは上機嫌で修斗と並んで歩いていた。
「セリアは何が食べたい?」
「修斗さんの手作り料理です!」
「具体的なメニューの事なんだが...」
「修斗さんの手料理なら何でもいいです!」
「う~ん。時間的に夜になるし、洋食でいいか」
「なんでもいいですよ?」
それから修斗はセリアと共に買い物を済ませた。
帰りの人ごみの中で、修斗は異変に気付いたので、急いで買い物袋をアイテムボックスにしまうと、またもや世界は一変し、学園で襲われた時と同じ状況になった。
「学園長、とりあえず死んでください」
仮面をかぶった同じ制服を着た生徒がセリアに襲い掛かった。
「【身体能力上昇】【腕力上昇】...ぐふっ...【反射神経上昇】...」
男は仮面の下から血を吐いたが、物凄い勢いで襲い掛かってきた。
「死ねぇ!学園長!」
修斗は仮面の男と学園長の前に立ちふさがると、殴りかかってきた相手の腕を取り、そのまま体術を使って脳天から垂直に相手を地面に叩きつけた。
「あ、死んだ?」
叩きつけた後、直ぐに世界は元通りになった。
「セリア、立てる?」
「.....(ふるふる)」
セリアは頭を横に振って、腰が抜けた事を伝えた。
修斗は仕方なくセリアを抱いて帰った。
セリアの家に帰り、ソファに座らせてセリアに改めて聞いた。
「セリア、どうして襲われたんだ?」
「分かりません、立場上狙われる事はありますが、学生に複数回襲われる事はありませんでした」
「そうか、これから少し気を付けるか」
「そうですね...」
セリアはうつむいてしまった。
「よし、夜ご飯にしよう」
「またお兄ちゃんのご飯!やったぁ!」
セイラは声を張り上げてそう言った。
「わが君の食事、これは楽しみ」
ディーネもそう声を張り上げていった。
「....何を作るんですか?修斗さん?」
「何がいい?」
「.....オムライスがいいです...」
「任せろ」
修斗キッチンに立つと、冷却器に食材を入れて、さっそく作り出した。
「甘いオムライスにしようかな」
修斗は甘いオムライスを全員分作り上げると、全員で食べ始めた。
牛乳とクリームで作り上げた甘いオムライスはセリアの機嫌を直すのに十分だった。
「それじゃ、今日は今日はもう休もうか」
修斗のその声でみんな各々部屋で休んだ。
固有デバイス、欲しいですね。




