1章 2話 久しぶりの再会
久しぶりの再会です!
少女に連れられて修斗とディーネは道沿いに歩いていた。
修斗は改めて少女を観察してみた。
短く切った茶色の髪、可愛らしい童顔、背はあまり高くない方だが、胸囲は平均以上だろう。
体は服の上ではあまり分からないが、恐らく綺麗なくびれに可愛いお尻をして、出る所は出ていているのだろう。
「わが君?わらわがいながらいったい......」
「いや別になんでもない何も見ていない」
修斗は慌ててディーネにそう言った。
「そう言えばお二人は国外から来たのに、どうしてうちの学園の制服を着てるんですか?」
「え、あっそれは.....」
「まあ、詳しくは学園長に話してください!」
そう言うと、少女は大きな建物の前で止まった。
大きく白い建物で、正面には大きな校章らしきものがあった。
その校章は黒い髪の美青年だった。
ディーネはそれを見て疑問に思って修斗の顔を見た。
「こちらの方です!」
少女について建物の敷地内に入った。
少女に聞こえないように、ディーネはそっと修斗に耳打ちした。
「わが君、どう見てもあの正面の大きな紋章がわが君にしか見えないのですが?」
「いやまさかね....」
そんな事を話しながら、修斗は少女について行って階段を上がり、学園長と書かれた名札がある大きな木製の重厚な扉の前にいた。
「学園長!入ります!」
そう言って少女は扉を開けた。
中は整った本棚や年季の入った調度品がたくさんあり、扉の正面前には巨大な木の机があり、何か空中に映像を投影し、その下では宙に浮いたキーボードを叩くスーツを着た、黒髪でいかにも仕事ができそうな眼鏡の大人な女性がいた。
「はい、いらっしゃ......」
眼鏡の女性は修斗の顔を見ると時間魔法をかけられたようにその場で止まってしまった。
「え?学園長?」
急に動きが止まった学園長を見て少女はあたふたしだした。
そうして学園長と呼ばれた女性は修斗の前に来ると、修斗の手をとった。
「ままままま!?本物ですか!?修斗様ですか!?」
「え?なんで俺の名前を!?」
「私の名前はセリアです!覚えてませんか?」
「んん!?うそでしょ!?」
「ホントです!【解除】」
そう言うと目の前の女性は見覚えのある姿になった。
「あ!本当だ!セリアさん!」
「セイラ!この方を覚えていないんですか?」
「え?」
「覚えてないの!昔、お母さんとお父さんがそよ風を経営してた時に止まってくれてた人だよ!」
「え?え?」
「修斗さんだよ!修斗さん!」
「修斗さん?.....聞いた事あるような....」
修斗はセイラの方を見た。
そして改めて気づいた。
「あ!セイラちゃんか!看板娘の!」
セイラは修斗のセイラちゃんと言う声を聞いて思い出したように手を叩いた。
「あ!修斗さん!」
それから三人は積もる話があったのか、セリアは仕事をほったらかしにして、学園長の机の前の大きなソファに座って楽しく話した。
ディーネを放置して。
「あ、そう言えば修斗さん、こちらの方は?」
セリアはディーネを見てそう聞いた。
「ディーネだ。俺の大切な人だ」
「ディーネと申します。よろしくお願いします」
「あ、こちらこそ」
ディーネとセリアとセイラはお互いに挨拶を交わした。
修斗は三人の話が一段落ついたと思うと、改めて切り出した。
「それで、さっきの話なんだが」
「ああ、分かってますよ。あれ嘘ですよね?」
「え?」
セイラが驚いた顔で修斗を見た。
「ああ、嘘だ」
「えええええ!?」
「【沈静化】」
ディーネに魔法をかけられて、セイラは落ち着きを取り戻したようだ。
「それで、その制服はうちの学園の物なんですけど、どこで手に入れたんですか?」
「ああ、魔法だ」
「え?魔法ってそんな事できるんですか?」
「【沈静化】」
ディーネはまたもや興奮しだしたセイラに魔法をかけた。
「うちの妹がすいません」
「お気になさらずセリアさん」
「私の事はセリアでいいですよ、それに、話しやすい話し方で大丈夫です」
セリアは修斗にそう優しく言った。
「そうか、じゃあそうさせてもらおう」
「それで、今までどこに行っていたんですか?」
セリアは不思議そうにそう言った。
「そうだな。話せば長くなるんだが、いいか?」
「うーん、今日はもう遅いですし、また明日でもいいですか?」
修斗が窓の外を見ると、既に日は沈み、暗くなっていた。
「そうだな。夜ももう遅いし、今日は帰るか」
「そう言えば修斗さん達は止まる所は決まってるんですか?」
「いや、まだだな」
「じゃあ、うちの系列のホテルに泊まってはどうですか?」
「ほてる?」
ディーネは不思議そうにそう聞いた。
「まあ、旅館みたいなもんですよ」
そう言ってセリアは三人を連れて部屋を出た。
大きな廊下の窓は青い空から白い月の光を通し、階段を下りて、一階に足を踏み入れた時、周囲の気配が一変した。
青い夜空は赤い空になり、白い月は真紅の月になり、地面は草すら生えない不毛な大地になっていた。
そして四人の目の前には白い仮面をかぶった男がいた。
「こんにちは学園長、とりあえず死んでください?」
そう言って制服を着た仮面の男は手首の機械に魔力を通すと、魔術を学園長に向けて発動させた。
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