1章9話 鍛錬初日
マリネさんと暫く一緒に鍛錬します
「ここが我々騎士団の訓練場だ」
かなり巨大な円形闘技場のような場所に着いた。
すでに何人か騎士達が訓練しているようで、全員で息を揃えて剣の素振りをしていたり、実際に打ち合いをしていたり、内周を走っていたりしていた。
「全員!集合!整列!」
マリネさんがそう言うと訓練していた騎士達が一斉に訓練の手を止め、迅速に6列横隊に並んだ。
「千人隊長頭が報告します!全騎士3000名!集合しました!」
「ふむ。ご苦労!全員気をつけ!休め!」
マリネがそう言うと一斉に騎士達は一斉に両手を後ろで組んだ。
「諸君!今日は騎士団に新人を連れてきた!」
そう言うとマリネは修斗を一歩前に押し出した。
「こいつは二ヶ月後の武闘大会に向けて騎士と同じ訓練がしたいと言いやがった!良いかお前たち!」
「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」」
「行くぞお前ら!まずは外周だ!鎧を着て走るぞ!」
「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
全員が移動しながらコロッセオの出口から出て行き、数分後には全員きっちりとした鎧を着てまた並んだ。
「修斗!貴様は特別に私と外周だ!ついてこい!他にやつは千人隊長についていけ!貴様ら手を抜いたら後で1人ずつ私と立会いだ!」
「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」
そう言って3名の千人隊長がそれぞれ前、右、左に出ると、列が自然と一列になり、そのまま一矢乱れぬ速度と隊列でコロッセオから出て行った。
「おい修斗!」
「は、はいぃい!?」
「ここでが私が団長だ!私への提案は認めるが異論反論は認めん!いいな!」
「はい!」
「では外周に行くぞ!」
そう言うとマリネはとんでもない速度で走り出した。
「え!ちょ!はや!?」
「遅れるな!」
そうマリネが言うと、後ろから【水魔法:ウォーターボール】を撃ってきた。
「うおっ!?ちょ!」
「濡れたくないなら私と併走しろ!さもなくば撃ちぬくぞ!」
「ああああ!待ってくださいぃいいい!」
修斗はそう言ってマリネと一緒に外周を始めた。
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修斗の悲鳴が聞こえた頃、騎士達は
「ああ。あの新人可哀想だな。」
「ああ、いきなり鬼の団長と外周だぜ」
「あれは死んだな」
「まさか団長がずっと訓練するのか?」
「あ〜あ、2日も持たんだろ」
「そうだな」
「「「ハハハハハ」」」
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「はぁ…はぁ…マリネさん速すぎませんか?…」
「違う!お前が遅いだけだ!【ウォーターボール】」
「ぶわっふ!もう全員ずぶ濡れで服が重いです…」
「いいから走れ!へばるな!それでもS級冒険者か!」
「…やってやりますよ!」
そう言うと修斗は一気に速度を上げてマリネと並んだ
「ほう!やるじゃないか冒険者!ならば!」
そう言うとマリネはさらに速度を上げた。
「うはー!まだ上がるんですか…ぶわぁ!」
またもやウォーターボールをぶつけられてしまった。
数時間後
マリネと修斗は夜になってやっと訓練場に帰ってきた。
「団長!本日の訓練は既に終了しております!」
「よし!解散!明日も同じように行う!」
そう言うとマリネは先に帰ったようだ
修斗は外周中にあらゆる家までの帰り道を走らされたので、もう1人で帰られる。
マリネがコロッセオから出ると、多くの団員が修斗に寄ってきた。
「やるなぁ!お前!」
「団長と外周して歩いて帰れるやつは初めてだ」
「いやすげぇよ!実は相当強いだろお前!」
「どこから来たんだ!?」
「どうやってそうなったんだ!?」
そう他の騎士に質問攻めにされてた。
「…すいません…流石に死にそうなので帰っていいですか?…」
「ああ!わりぃ!今日はたっぷり休んでくれ!明日も期待してるぞ!」
「そうだな!明日も頑張ってくれ!」
「お前が頑張れば頑張るほど俺が楽なるんだから」
「「「はははははは」」」
騎士達に見送られて修斗はくたくたで帰って来た。
夕食時にマリネに物凄い褒められて、明日もまた同じメニューで行くと言われて、修斗は苦笑いで答えた。
自室にて
「ご主人様?なぜマリネさんを瞬殺しないんですか?」
「いやだから…」
「そうですよ旦那様!旦那様ならあの程度…」
「【落ち着け】」
修斗は言霊で無理やり2人を落ち着かせた。
「前回の街では派手に色々やらかしたから、今回は普通の冒険者で行こうと思う。あまり突出していると、本気で騎士団に勧誘されかねないし」
「「なるほど」」
2人は納得したようだ。
「分ったなら良いよ。今日は誰が添い寝してくれるのかな?」
修斗は挑発するように言うと、今日も2人とも修斗のベッドで寝た。
マリネside
マリネは自室のベッドで修斗の事を考えていた。
「やるじゃないかあいつ、辛い早いなどと言いつつもしっかり私について来たし、なかなか見所があるんじゃないか?明日はもっとペースを上げてやろう」
マリネは明日の事を考え、うきうきしながら眠りについた。
まだまだ修行は続きます




