3章9話 決闘
決闘です
その後も2人で街を散策して時間を潰した。
もうすぐ夜になる頃、またアークの工房に帰ってきた。
「お二人さん!お二人さんのおかげで最高傑作が出来た!ぜひこれらを使って勝ってくれ!娘を!娘を頼んだ!」
工房に入るないなやアークが飛んできて、2人に装備を渡した後、近くの椅子でそのまま眠ってしまった。
「なんだかこのまま放って置くのも悪い気がするな」
「そうですね。とりあえず【クリーン】」
すると全身汚れだらけだったアークが一瞬で綺麗になった。
「とりあえず汚れだけ落としましが、やはり後でお風呂に入った方がいいでしょう」
「そうだな。あとでセイラちゃんに言っておくか」
工房を出て、セイラにその事を伝えた後、修斗とユーは自分達の部屋に戻った。
「さて、出来た装備を見て見るか」
修斗は装備を一度綺麗にしてからベッドに乗せると、
「緑色」の両目で見てみた。
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百年樹の魔杖
レア度:伝説級
物理攻撃力 30〜3000(魔力を杖に流す事で変動)
装備時
魔力+200
【詠唱破棄】
【同時展開】
【遠隔操作】
【 】
【 】
【 】
保有者
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「なんだこの意味不明に強い武器は…」
「私もなんとなくわかります。なんだが…こう…雰囲気が明らかに見て回った武器屋のそれとは違いますね」
「空白のスキル欄がある。珍しいな。おそらくこれもアークさんの加護のおかげかな」
「空白のスキル欄?ご主人様には見えるのですか?」
「ああ、まあな。それで、最近の欲しいスキルは?」
「ええと。そうですね。近接戦に持ち込まれる前に仕留めスキルとかですかね?あと、万が一持ち込まれた時に近接職相手に勝てる自信がないので近接格闘とかですね。一番欲しいのはMPを自動で回復してくれるスキルなんでが、まあそんな都合の良いものはないですよね?」
ユーは苦笑いでそう言った。
「ふむふむ。【詠唱破棄】があるから【威力上昇】と【武器術:杖】と【自動MP回復】ここらへんでいいか」
「へ?」
「はい。この武器は一生自分の物だと強く思ってその武器を装備してみて」
「は、はい」
ユーは杖を抱きかかえるように持った。すると
「あっ!ご主人様!今頭の中に杖の性能が流れてk…うひゃぁっ!?魔力+200!?なんなんですかこの武器!?」
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百年樹の魔杖
レア度:伝説級
物理攻撃力 30〜3000(魔力を杖に流す事で変動)
装備時
魔力+200
【詠唱破棄】
【同時展開】
【遠隔操作】
【威力上昇】
【武器術:杖】
【自動回復:MP】
保有者
ユーフェミア・エル・ハーネスト
百年に一度しか生えない伝説の樹を余す事無く使って作った杖。表面を魔力を通す事によって弾力性や硬さが変わる百年樹の表皮で覆い、中には使用者の魔力を大きく増加させる真皮で多い、中心部には百年樹の最も硬く思い幹の中心部分を使っている。この中心部分を真皮と表皮で覆う本来のあり方を再現する事で、百年樹がもともと保有していたスキルの一部を保有者に使用可能にしている。
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「とりあえず防具の方は?…………。」
修斗は頭を抱え込んでしまった。
「まじで意味わからんほど強いな。アークさん。あんた最高級の鍛冶屋だよ。うん」
修斗は遠い目でそういった。
「ご主人様が最高の鍛冶屋が作ったと言うならこの防具も最高に違いありません!二度とこの装備は離しません!」
「あ、うん。多分それユー以外誰も着れないから」
「え?そうなんですか?」
「まあ最初は武器と同じようにしてから着た方がいいかな?」
「わかりました!」
「それとその防具につけたいスキルは〜〜〜〜〜〜…」
そんなこんな会話をして最終的に防具はこうなった
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風龍の革鎧
レア度:伝説級
防御力+200
攻撃力+100
速力+100
持久力+160
特殊スキル
物理ダメージカット
ダメージが4000未満の場合
身に纏う風で無効化
ダメージが4000以上の場合
-4000ダメージ
魔法ダメージカット
ダメージが4000未満の魔法で攻撃され場合
自動で風の障壁で防ぐか跳ね返す
ダメージが4000以上の場合
魔法ダメージ-4000
装備時
【風魔法:伝説級】
【龍魔法:暴風】
【魔力増幅】
【威力上昇:風魔法】
【近接格闘術:上級】
保有者
ユーフェミア・エル・ハーネスト
なお、保有者以外が装備しようとするとこの服は対象を細切れにする。
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「凄いですご主人様!風魔法が伝説級に!初級までしか出来なかった近接格闘術が上級になってます!」
「アーソウダネーヨカッタネー」
「なんで棒読みなんですかご主人様!」
「いいかユー、実力以上の装備は慢心過信につながる。どうしてもそれらを装備したいならそれ相応の実力をつけないといけない」
「確かに…わかりました!ではご主人様が良いというまでお預けします!」
「うん。えらいえらい」
「えへへ〜ご主人様に投げられるとホッとします〜」
「さて、それじゃあギルドに行きますか」
「あっ、はい!」
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2人はギルドについた
「へっ待ってたぜ修斗!」
一生忘れる事が出来ないほど粘着した声、どう考えてもネバである
「なんで俺の名前知ってるんだ?」
「俺もバカじゃねぇ。お前の事は調べたのさ。こっちが地下闘技場だ。ついてこい。観客ももう来てるぜ」
「…わかった…」
修斗とユーはネバに連れられて下へ行く階段をしばらく降りていくと、そこにはコロッセオのような場所があった。
「ここが地下闘技場か」
「そうだ。あんた達は準備してきな」
そういうとネバは控え室のような場所に引っ込んでしまった。
「俺たちも準備するか」
「はい。ご主人様」
数分後
修斗はネバとコロッセオで向かいあっていた。
ユーは今回観戦してる。
「審判は私、セリアが務めます。勝敗は相手が気絶するか降参するまで。特殊な結界魔法より身体ダメージは全て精神ダメージに変換されます。それでは!開始です!」
「ひゃっはー!行くぜ修斗!セリアさんは貰って行くぜ!」
ネバは双剣を抜いた。気になって修斗は攻撃を躱しつつ見てみた。
「【鑑定眼】発動」
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火氷の双剣
レア度:一級品
速力+50
攻撃力+25
持久力+20
装備時
ヒット数二倍
【威力上昇(微)】
【追尾攻撃】
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「なんか。強いんだが、普通に強いんだが、アークさんの装備を見た後だと、どうしても見劣りするな…」
「へっ!やるじゃねぇか!この武器は攻撃が当たるとヒット数が二倍になるんだ!」
「まあ、当たらんければいいだろう」
「そう言ってるのも今のうちだぜ!スキル【多段突き】だひゃっはー!」
「…遅いな…森の猿の方が早いな…」
「何!?全て見切っただと!」
そう言うとネバは一旦距離を取った。
ちなみに修斗は一歩も動いていない。
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「凄いですねユーさん!その場から一歩も動かずに攻撃を全て躱していますよ!」
「ご主人様なら当然です!私は二人の攻撃が早すぎて全く分かりませんが」
「私もです!ユーさん」
「ネバは【多段突き】、あの少年はそれを普通に躱しているようなだ」
「あ!ギルドマスター!」
セリアは綺麗な白髪をポニーテールにしたダンディなおじさまをギルドマスターといった。
「ふむ。あのネバの攻撃を全て通常の回避だけで躱すとは、あの少年はとんでもないな」
「お前はあの少年の付き人か?」
ギルドマスターはユーの方に向かってそういった。
「はい、そうです」
「ふむ。決闘が終わったら二人とも私の部屋に来てもらおう。セリア君、案内宜しく」
「は、はい!わかりました!あれ?ギルドマスター?どこに行くんですか?」
「もう決闘は終わっている。見る価値などないだろう」
「「えっ?」」
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「くっそ!なんで当らねぇ!俺は本気でやってるんだぞ!」
「まあ、お前の本気はその程度なんだろうな」
「くそがぁあああ!」
ネバの攻撃が滅茶苦茶になってきた
「はぁ。もう面倒いな」
「あ?何言ってんだお前!?」
「スキル発動」
ネバがそれを聞くと、気づいた時には後方の壁に埋まって気絶していた。
「【リバースアクセラレート】」
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「あれ!?どうして急にネバさんが勝手に後ろに吹っ飛んで壁に埋まってるんですか?」
「それはねお姉ちゃん!お兄ちゃんがスキルを使ったからだよ!」
「え?あれ!?お母さん達来てたの!?」
「あ、セラさんにアークさん。セイラちゃんも、こんばんは」
「おう!晩飯持ってきたよ!」
「どうもどうも、武器職人として気になるので来ました」
「お兄ちゃんを応援に来たんだ!」
セリアは気になって聞いてみた
「いつからいたんですか?」
「私は今さっき来たところだ」
「僕もお母さんと一緒に来た」
「私は最初からいたよー!」
「どうして私に声をかけてくれないんですか?!」
「だってお姉ちゃんが物凄い目をキラキラさせて見てるもん!なんだか声かけづらくて」
「…恥ずかしいです…」
「あ!ご主人様がこっち見てますよ!ご主人様〜!」
ユーが修斗の方に手を振っている
(おいユー。判定は?)
(あっ。久しぶりのテレパシー。どう見てもご主人様の勝ちです)
(ん。わかった)
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「さて、俺が勝ったみたいだし、あいつが気絶してる間にちょっと弄るか」
修斗は気絶してるネバを壁から引き剥がすと、
「【人格変性】」
修斗はネバの頭に手を当ててそういった。
その後ネバを回収してユー達と合流した。
宿屋の部屋にて
「ご主人様!あの最後のスキルは何ですか!?」
「ん?あれは【リバースアクセラレート】だよ。本来は【アクセラレート】を打ち消す魔法なんだが、改造してあーなった」
「ご主人様ご主人様!じゃあどうしてネバさんは後ろに飛んで行ったんですか?」
「ああ、本来の【アクセラレート】は自身を加速するスキルで、【アンチアクセラレート】はその加速を打ち消す魔法なんだが、俺の【リバースアクセラレート】は相手の加速の方向を逆にするんだ。つまり、前に加速する【アクセラレート】を後ろに加速する【リバースアクセラレート】に上書きするスキルだ」
「それはもう魔法なのでは?…」
「いや、これは魔力を消費しないからな、おそらく魔法には分類されないだろう」
「なるほど〜」
「ほら、今日はもう寝ろ。明日からは…」
「ユーのレベリングだ」
あんまり戦いになってないですね(笑)




