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チート転生者は平凡を目指す  作者: 瓜生ヶ崎
20/70

3章5話 再び

ネバぁ…

「俺と決闘しな!セリアさんを賭けて!」

いきなりネバは修斗にそんな事を言い放った。

「え?いやだ?」

修斗は反射的にそんな事を言っていた。

だがネバはそれでも折れないらしく、

「受けてもらうまで俺は諦めないぜ!」

(…やっぱりネバだな)

そんな事を修斗が考えているとユーが

「…ご主人様。受けないと一生付き纏って来そうですよ?一度受けてボコボコにしてはどうでしょう?」

ユーは満面の笑みでそう言った

「…そんなにあいつが嫌いなのかよ…」

「ええ!それはもう心底!私しつこい人嫌いですので!」

ネバにも聞こえるように言ったようだが、ネバは

「そうだな!誰でもしつこい奴は嫌いだと思うぞ!うん。」

修斗(自覚無しだと!?…こいつ、天然の粘着性なのか…)

そんな事を考えているとネバは耐えきれなくなったようにこう言った

「それで!受けるのか?受けないのか!?」

修斗はしばらく考えた後

「まあ、いいか。受けるよ。場所は明日の夜更けにギルドの地下闘技場でいいか?」

「おお!いいとも!なぜ夜更けなのかは知らないが、どうせ俺が勝ってセリアさんを貰うんだから関係ないぜ!」

そう言い放ってネバはギルドから出て行ってしまった。

「とりあえずセリアさ…セリアさん!?」

修斗がセリアの方を見ていると、セリアは多くの受付嬢に慰められながら泣いていた。

「…ぐすっ…ぐすっ…私、あんな人の物になるなんて…いやだ……ぐすっ…」

修斗は慌ててセリアさんの方に駆け寄った

「ちょ、なんで泣いてるんですか?まだ俺が負けたわけでもなにのに!」

修斗がセリアの前であたふたしていると、ユーが修斗にアドバイスした。

「ご主人様、女の子は大体綺麗で高価な物に弱いです。特に綺麗であればあるほど」

「そ、そういうものなのか?」

「そういうものです」

「な、なるほど、ならこうしよう」

修斗はセリアの顔を真っ直ぐ見上げると、

「セリアさん。俺は負けませんから」

セリアさんは泣き腫らした目で修斗を見ると、

「でも、ネバさんはアレでもBランク冒険者ですよ?いくら修斗さんが称号持ちとは言え、相手はBランクです。それに私は先程ネバさんのものになると言う言質を取られてしまいました」

「え?どうやって!?」

セリアは少し俯いて、

「先程、ネバさんが私の前で俺はあの初心者コンビより10倍強いから俺の物になれとか言い出して、私は修斗さん達を貶された事についカッとなって…ぐすっ…貴方が修斗さん達に勝てるわけありません!と言ってしまって、そしたらネバさんが、…ぐすっ…じゃあ俺が修斗達に勝てば俺の物になるんだな?と言ってきたので売り言葉に買い言葉でつい、…ぐすっ…いいですよ!貴方の物でもなんでもなってみましょう!その代わり修斗さん達が勝ったら私は修斗さんの物になります!貴方は一生私を手にする事が出来ないでしょうけどね!と言ってしまいましたすいません…ぐすん…ずびー!…ぐすん」

修斗はまたもや服で鼻をかまれたが、我慢した。

「じゃあセリアさん。これを持ってて下さい」

「…ぐすん…ん?」

修斗は両手のひらを山型に曲げて上下で合わせると、それをセリアさんの前でゆっくりと開けた。

まるで婚約指輪を渡す夫のようだと周りの受付嬢はときめいていた。

セリアは手のひらを見てみると、氷で出来た透明な指輪が浮いていた。

「…わぁ…すごく綺麗…」

「どうぞ、これはセリアさんへのプレゼントです。これを付けて僕の勝利を願ってください。そうすればきっと僕は勝つでしょう。貴方の応援の力で…」

修斗は物凄いいい笑顔でそう言った

(うわぁ!自分で言ってて鳥肌立った!今の俺どんだけ引かれてるんだろう!)

「うわぁ素敵…」「これはキュンとくるわ」「ああ、ダメ、堕ちそう…、恋に!」「あらやだなんていい漢!私の好みだわぁん!」

(今最後の人絶対関わっちゃいけない人だぁあああ!)

修斗は心の中で絶叫した

「氷で出来た指輪、ありがとうございます修斗さん!頑張ってネバさんに勝ってください!応援してます!」

セリアは指輪をそっと左手の薬指にはめると、なんと指輪の宝石が薔薇のような形に変化した。

「凄い!指輪の宝石の部分が赤い薔薇の結晶に!」

「ああ、ダメ!そんなの見えられたら堕ちちゃう!」

「これはズキューンときましたわ」「私も欲しいわ」

「あたし、この子の、け、っ、て、い!」

(やばい物凄い危機を感じる!あの森以上の危機を感じるッ!)

修斗は急いでごまかした

「そういえば何かオススメの宿はありますか?実はまだ宿屋を取っていなくて…」

「でしたら、私の両親がやっている宿屋にぜひ泊まってください!私からも口添えしておきますので」

そう言うとセリアは受付台の引き出しから取り出した紙にさらさらと何か書き込んで、それを綺麗に折りたたんで修斗に渡した。

「両親の宿屋はギルドのすぐ横にありますので、これを母に渡してください」

「わかりました」

そう言うと修斗はセリアにお礼を言い、ギルドを出た。

ギルドを出る途中に、

「やったはセリア!これで勝つる!」

「ちょっとセリア!なに抜け駆けしてるのよ!ズルいわよ1人だけ!私もその指輪欲しいわ!」

「そうよセリアちゃん!んふー、私だってあの子のゆ、び、わを、私の指にはめてほしぃわぁ〜ん!」

修斗は全力で聞かなかった事にした。特に最後。




ギルドを出て、宿屋に向かう途中、

「ご主人様?私にはくれないんですか?指輪」





結局ユーにも作るはめになった。



流石ネバ!しつこい事この上ない!

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