21話:うわっ……俺の信用度、低すぎ……? PART3
琥珀の疑いは、未仔へも向けられる。
「なーなー」
「は、はいですっ」
「未仔ちゃんやっけ? ナツに何か弱み握られてるん?」
「いえ、そういうわけでは……。でも! 本当に私は、ナツ君の彼女なんです」
「構へん構へん。お姉さんに正直に言うてみ? 正直に言うてくれたら、その弱みと一緒に、童貞の大事なところも二度と使えんように部位破壊したるから」
琥珀が両指をパキパキと鳴らしつつ、ターゲットの股間へと目を光らせれば、「ひっ……! ぶぶぶぶ物騒なこと言うんじゃねぇ!」と夏彦は股間をガード体勢に。
昨日、モンハンをすっぽかした罪は重いらしい。
夏彦、涙目で抗う。
「何だよ! 何で俺に可愛い彼女ができただけで、そこまで怪しむんだよ! 嫉妬か!? 嫉妬だとしたら、そんな悲しい感情は捨てろ! 素直に祝福してくれ!」
恋愛事に疎い&興味の無い琥珀が、嫉妬に駆られるわけもない。
駆られるのではなく、買うだけ。
反感を。
「アホか! そんなん怪しむに決まってるやん! お前大抵ウチと遊んどるやん! そんな奴が、いつ女子と知り合う言うねん? どんだけお前暇やねん!」
「俺と未仔ちゃんは、小学時代からの知り合いなんだよ! 昨日、俺らのコンビニ前でのやり取りを偶然聞いてて、それキッカケで付き合うようになったんだよ!」
「昨日のコンビニ前ぇ?」
琥珀は昨日の一連のやり取りや、じゃれ合いを思い浮かべていく。
思い浮かべること数秒。最後に出てくるのは、夏彦が声荒げて叫んだセリフ。
『お前の、おっぱ――、胸なんかに目移りしないくらい、可愛い子とイチャイチャするから! お前に自慢してやるから覚悟しとけ! 分かったか!?』
琥珀は思う。
考えるだけ時間の無駄やったと。
「いやいやいやいや! どんなキッカケやねん!? 昨日の話聞いてて付き合うような物好きおるわけないやん! おったら痴女やん!」
「お、おまっ……! 俺の悪口は良いけど、未仔ちゃんへの悪口は許さんぞ!? 今すぐ未仔ちゃんに謝れい!」
「お前がその子に謝りぃや! 変態キャラまで押し付けちゃってゴメンねって!」
「「ぐぬぬ~~~~~!」」
水掛け論というか、熱湯掛け論。それくらいメンチを切り合う2人の言い分は激しいし、不毛。そして、醜い。
もう少し書きたかったけど、とりあえずココまで投稿。
このままだと朝迎える。許して。
最近、この小説を書いているせいか、『PayPay使えます』の文字がよく目に入る。
俺もPayPay使いたい。使わせていただけるのなら。
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