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悠希の策2

総合アクセス10700PV突破しておりました!

ありがとうございます!

本日正午まででアクセスが160PV越えていたのでビックリしました。

特に朝七時~読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!

 悠希ゆうきの言葉に、三人が驚いて目を見開いた。

 龍斗りゅうとが冷や汗をかきながら聞き返す。


「は、破壊者って、どういう……」


「ま、まさか……」


『破壊者』という言葉を聞いて思い当たるものがあったのか、あかねがハッと口を開く。

 早絵さえはと言うと、驚いて言葉を失っていた。

 驚く三人に頷いて、悠希は言った。


陰陽寺(おんみょうじ)咲夜(さくや)くんに協力を仰ぐんだ」


 言ってから、悠希は慌てて付け足した。

 大雅たいがの名前を聞いた茜と早絵の顔がこわばったからである。

 彼に酷い目に遭わされた二人にとって、大雅は絶対に聞きたくなかった名前だろう。


「あと、未央(みお)先輩と(りん)先輩、もし怪我が治ってたら麗華(れいか)ちゃんにも手伝ってもらうつもりだけど」


「あ、そうなんだ」


「良かった……」


 二人は顔をひきつらせたまま、安堵のため息を漏らす。

 悠希はそんな二人の心情を見て取って謝罪した。


「ごめん。二人が怖い思いをするのは分かってる。でもどうしてもあいつらの協力が必要だと思うんだ。俺達が相手にするのは大人だ。しかも相当頭がキレる」


「警察でも敵わねぇかもってことか。陰陽寺とか咲夜くんみたいなヤバイ奴の方が良い、みたいな?」


「あぁ。それにあいつらの汚名返上にも少しは役立てるはずだ」


「ったく、お人好しだなぁ」


 龍斗は笑って頭を掻いたが、その手を丸めて親指を立てて歯を見せた。


「おっし、そういうことなら俺は賛成するぜ。俺を閉じ込めやがった奴等にやり返してやりたいしな」


「サンキュー」


 悠希は口角を上げて龍斗にお礼を言い、改めて茜と早絵に向き直った。


「別に無理しなくて良いんだぞ。二人が嫌なのは重々承知してる。それにまだ本当にあいつらに協力してもらえるかも分からないし」


「でも陰陽寺はまだ少年院から出られないんじゃないのか? まだ入って一年も経ってないだろ」


 横から龍斗が質問を投げかけてきた。

 彼の言うように、大雅が少年院に入院したのは去年の夏。

 今は春休みを目前に控えた三月中旬なのに、退院できる可能性は程遠いはずなのだ。

 特に咲夜が少年院に入院したのは十二月。

 一年経つのはまだまだ先である。

 そんな二人を少年院から出すと言うのだ。


「それは何とかして出てきてもらうしかないな」


「何とかしてって何だよ」


 自分から提案しておいて、具体的な方法が何も決まっていない悠希に、龍斗は呆れながらつっこんだ。

 だが、悠希は余裕綽々と言った笑みを浮かべている。


「まぁ、何か策があるんなら、お前に任せるけどよ」


 腕を組んで龍斗は言った。


「あぁ。任せてくれ」


 悠希は自信たっぷりに頷いて、先程の龍斗と同じように親指を立てて笑ってみせた。


「でもさ、陰陽寺達を少年院から出すのは置いといて、組織を潰すのはどうやってやるの?」


 茜が頬杖をついたまま尋ねると、悠希はその答えを口にした。


「そりゃあもちろん、母さん達に便乗するんだよ。森が怒りに任せて何するか分からないからこそ、色々作戦を立てられる」


「……組織に潜入する、とか?」


 茜が二つに結んだ髪に指を絡ませてくるくると回しながら尋ねる。


「うーん、その必要が出てきたらそれもしないとな。でもそんな危ない橋は渡らないよ」


 悠希は顎に手をやって少し考えてから、


「俺が今頭の中で思い描いてるのは、ヒーロー漫画とかに出てくる裏山みたいな場所で正面衝突って図なんだけど、流石に漫画みたいなことは起こらないしな」


 密かに描いている情景を話して恥ずかしそうに頭を掻く。


「でも正面衝突は良いと思うぜ!」


 だが、そんな悠希の夢物語に賛成の意を示したのは幼馴染みだった。


「龍斗」


 彼の名を呼び、悠希は龍斗が賛同してくれたことに驚く。


「俺の場合、それぐらい思いっきりやらないと気が済まねぇし」


 拉致監禁された身としては、この手で仕返しをしてやりたいと主張する龍斗。


「そんなことしたら今度は私達が逮捕されちゃうんじゃない? 陰陽寺とかその、咲夜くん? が本気出したら命懸けになっちゃうよ」


 だが、そんな無謀な作戦に誰もがすぐに乗り気になるわけでもない。

 その例として、ふと茜が懸念を示した。


「逮捕……はないと思うな」


 しかし今度は、ずっと黙り込んで考えていた早絵が茜の懸念を否定する。


「え? 何で?」


 驚く茜に、早絵は人差し指を立ててみせ、その理由を話し始めた。


「だって、悠希くんが言ってるの聞く限りでは、警察に便乗する形になるんでしょう? つまり、言い方を変えれば警察と連携体制を取って組織壊滅に追い込むってことだよね。それならむしろ賞賛されるんじゃないかな?」


 理由を話しながら、早絵は確認を求めるように悠希の方を見つめる。

 早絵の視線を受けて悠希は頷き、正解の意を示した。


「ああ。早絵の言う通りだ。少なくとも俺もそう睨んでる。もし万が一のことがあったら母さんに掛け合うよ。だから、ひとまずそこは心配しないでくれ」


 悠希の言葉を聞いて、茜は納得したように『ふーん』と息をこぼし、もう一度頬杖をついた。

 そして悠希は、今朝と放課後の話し合いを取り纏めるように両手を叩いて言った。


「幸いにも春休みはもうすぐだ。今言った作戦は春休みのうちに決行しようと思ってる。それまでは皆に掛け合って協力を仰ぐよ。それと、作戦の調整期間だ」


 悠希の言葉に、三人が納得と協力の意を示すように力強く頷いた。

 これからの意向が決まった四人の背中を押すように、窓から夕陽の光が優しく差し込んでいた。

朝の七時~のアクセス数が一番多かったのです。嬉しいことです。感謝感謝……ハックチン!

現在花粉症なのです……ハックチン!

ああ、辛い……。

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