第二十七話 レベリング
明日0時から23時まで「犯罪者VS快楽殺人者 ゲームの館 夢と希望、そして絶望」という小説を24話一時間毎に1話投稿します。そちらの方もよろしくお願いします!
「よし、それじゃあ経験値クエスト行くか!」
「私はそれでレベルアップ出来るんでしょうか?」
「出来るだろ多分」
ミツハがわからないって言ってるからもしかしたらレベル上げれないかもしれないけどまあ大丈夫だろ。
「ミツハ、そこまで案内してくれ」
「わかったけど、そこまでちと遠いのじゃ。だから頑張ってついてくるのじゃ」
「大丈夫だって、俺も体力ついてきてるからさ」
もう無理……死ぬ……
「お、お前ら、ちょっと待ってくれ……」
「だらしないのじゃ。おぶっていってやるから乗るのじゃ」
「悪いな……」
女の子におぶってもらう俺だっせぇー。でもこれ無理だって。だってもう2時間も走ってるんだぜ……こいつらにとってはジョギング程度でも俺にとってはわりと全力近いんだよ……バケモンだこいつら……
「それじゃあーもう少しペースあげるのだー」
「わかりました」
「オッケーなのじゃ」
こいつら、あれで抑えてたのか!?さっきの二倍近いペースで走ってるじゃねぇか。ボルトも顔面蒼白になるレベルだぞこれ……例えるならアレだ、オリンピックに出てるような短距離選手が100m走を全力で走ってるのと同じぐらいの速さでフルマラソンしてるみたいな感じなんだよ。お前らさっさとオリンピック出ろよ……
「よし、ついたのじゃ」
あの速さでさらに一時間かかって、やっとついたのは、魔族領の中程ぐらいにある大きな洞窟だった。広いなー、ここ。
「もうそろそろお主も体力回復したじゃろう?」
「ああ、ありがとうな」
「任せとけなのじゃ!」
なんだよそれ、めっちゃ可愛いじゃねぇか! 元気でたからレベルめっちゃ上げてやるぜ。
「シャルティアとミツハは今回はちょっとだけ我慢してくれ。俺らのレベルを上げないといけないからさ」
「仕方ないのだー」
「わかったのじゃ」
すんごく不満そうなシャルティアたんを横目に俺とサリエルは洞窟の中に入っていく。するとすぐにモンスター達に囲まれる。だが、特に焦ることはなくセラフとセレスを召喚し、サリエルを援護する。このゲームのいい所は、とどめを刺したキャラとかダメージを与えたキャラのみに経験値が入るのではなく、回復や防御などをしただけでも経験値が入るということだ。だからセラフやセレスに無理に攻撃させる必要は無いからサリエルを補助し、サリエルにモンスターを倒してもらう。
そうこうして、何時間たっただろうか? 体感時間だからあんまりわからないが、4時間くらいは戦った気がする。レベルアップすれば疲労もとれるから、いくらでも戦闘を続けれてしまう。けど、ミツハたんとシャルティアたんが待っているはずだから、さすがにもうそろそろ戻ってやろう。
「もうそろそろ戻ろうか?」
「わかりました、ご主人様」
結構洞窟の奥の方まで来てたから、帰るのに少し時間がかかった。外に出ると、ミツハたんもシャルティアたんもいなかった。
「あれ? あいつらどこいった?」
「近くにはいなさそうですね」
え? もしかして迷子? あいつら絶対待ちきれなかったんだろうな。いやまぁ四時間も待ってたらそりゃ飽きるだろと思うけどさ。
「どうしよう?」
「スマホあるんですから電話すればいいじゃないですか」
「あっ、そうか」
スマホはゲームするものだとばかり思ってたよ。いやーそういえばスマホって連絡するためのものだったなー。
スマホを開き、ミツハたんに電話をかける。しかし、なかなか繋がらない。根気よく待ち続けていると、やっと繋がった。
「ミツハ、今どこにいるんだ?」
「洞窟の中なのじゃ。お主達が遅すぎるから遊んでるのじゃ」
「もうそろそろ帰るから出てきてくれないか?」
「わかったのじゃ、ちょっと待っていろなのじゃ」
サリエルとゲームの話とか色々していると、すぐにシャルティアたんとミツハたんが出てきた。
「君達遅いのだー、待ちくたびれたのだー」
「まあまあ、洞窟で遊んでたんだろ?」
「あいつら弱すぎるから楽しくないのだー」
俺らは結構苦戦してたんだけどなー。とはいえ最後の方はレベルも上がってわりと余裕だったからシャルティアたんにすれば雑魚なんだろうな。
「それでどれくらいレベル上がったのじゃ?」
「みんな平均で50レベルくらいまでいったよ」
「結構上がってるのじゃ」
「まあ4時間もやってたらな」
ゲームだとボスモンスターを倒したらダンジョンを潜りなおさなければいけなかったけど、こっちではそんなこともなかったから、いつもよりレベリングが捗った。自分ではだいぶ強くなった
と思っている。
「それじゃあ帰るのじゃ」
帰りはミツハたんにおぶられることもなく帰ることが出来た。やっぱりレベリングって大切だな。まあちょっと、いやだいぶスピード落としてもらってたけどさ。




