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第02話 嫌われなかった僕の姿


「Meiちゃん夢は順調ですか?」

「はい、お付き合いする彼ができました。」

「えっ、Meiちゃんに彼氏が!!」

「はい!」

「こりゃファンが羨むでしょうねえ。」

「ファンの皆様、私の夢もよかったら応援

してね!」


今日もテレビから聞こえるこの声は、今絶賛人気アイドルのMeiちゃん。夢の話題引っ張るよな・・・でも、ファンの暴動起こらないのかな?


でも、ほんと羨ましいことで・・・僕はまだ、付き合うの「つ」のところまでいってないのに。はぁ。やっぱり持てる人は違うんだろうね。




みどりさんからの返事は、通常2日程度で返ってくるんだけど、今回、4日経っても返ってこない。画像見て・・・嫌われたのかなあ。嫌われたのならせめて、ごめんなさいくらいの返事でいいから欲しいものだ。残念なのは事実だけど、今まで振られ続けたのは伊達じゃない。どうにか立て直すさ。というか、もう、これで彼女を作ることは諦めるつもりだし。


はぁ・・・僕の人生ってひとりでがんばれってことなのかなぁ・・・悲しい・・・


画像を送ってから、5日目、返信が返ってきた。怖怖ながらもみどりさんのメッセージを読む。


「ごめんなさい。ここのところ仕事が忙しくて、返信が遅くなりました。画像見ました。優しそうな雰囲気でした。嫌ったりしてないですよ。こちらこそ、姿を見せられなくてごめんなさい。私の方こそ嫌われないか心配してます。どうかこれからもよろしくおねがいします。」


読んで・・・( ´Д`)=3 フゥと一息。


「よかったぁぁぁぁぁぁ」


僕は少し雄叫びを上げるように叫んでしまった。


これからもお話できるんだ。それがわかっただけで僕の心はウキウキ状態だった。


それから、数ヶ月、みどりさんとのメッセージのやり取りが続く。そんなに話の種を持っている僕じゃないけれど、楽しく今日はなにがあったのだの、彼女の愚痴を聞いたり、一緒にどこか行きたいねなんて恋人のような話までできるようになった。まあ、会うことはまだ出来ないらしいんだけどね。


ある日、みどりさんからのメッセージに


「○INEでお話しませんか?」


と、ついにメッセージではなく、通話での会話のお誘いが来た。声が聞けるんだぁと顔がにやけてしまった僕。


すぐに了承し、後日みどりさんから通話をしてくれる約束をした。



よろしければ感想等いただけると嬉しいです。

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