海賊狩り①
ウーーーーーーーーーーーーー!!!!!
街の警報が鳴り響いた。
「どうしたんだ!!」
辺りが騒然とする中、一人の兵が大慌てで走って来た。
その表情には焦り過ぎたせいか鎧に付いていた勲章が斜めに向いている。
しかしこの国の兵がここまで慌てるなどもしかしたらやばい状況なのかもしれない。
「ルナ様!フラン様!............大海の警備兵からっ.........緊急の知らせです!!」
「何事ですか!?もしやまた海賊ですか!?」
「敵はわかりませんが何者かによって護衛艦二隻が沈み水竜艦一隻で迎撃しているとのことです!!」
「わかりました.........行くよフラン!」
「また海〜...........せっかくの休みだったのに!ぶっ殺す」
「待った!!俺も行こう」
「え!?そんなマコト様がわざわざ手伝うまでもなく私とフランが.....」
「大丈夫だ。久しぶりに体も動かしたいしこの際にぶっ潰すのもいいだろうしな」
「まあ、マコト様の戦闘をまじかで見てみたいですがお父様が許さないと思いますので私しはお留守番をしています」
「では姫様が喜ぶような戦果を出して来ましょう」
「それは楽しみですわ!では皆様のご武運を祈っております」
そう言うことで俺は新着の鎧と兜を被り腰に軽い短剣を構え準備を整えると、ルナとフランの乗る水竜艦に案内させられる。
また水竜艦とは子どもの時から育てられた水竜に船を括りつけたものでそのスピードはほかの船を遥かに凌駕し水竜から放たれるブレスは島を無くすと言われているそうだ。
しかしそんな船を持ったとしても被害を出してしまうほど海賊とは手強いものなのだろうか?........俺には全く想像がつかない。
そして水竜艦に乗り込みさあ出発だ。
「では行きますよマコト様!!」
そして水竜艦が動き出す。
最初は電車の発車直後くらいの揺れが来たが段々と安定していき国から出る頃には物凄いスピードが出ていた。
そして続々とほかの水竜艦も動き出す。
次々と続く中、戦力は水竜艦三隻、護衛艦五隻、その他の船を合わせて合計十隻とかなり総出で行くようだ。
「おお........それにしても速いなぁ」
「マコト様は水竜艦は初めてですから驚くのも無理はありませんよ」
「私も最初は驚いた。でも今は少し退屈」
「それで海賊はどのくらい強いんだ?」
「そうですね〜、大体が水竜艦を見るなり逃げ出しますが今回はかなり実力に自信があるのかと思われます。だからと言ってもマコト様は一人で突撃しないでくださいよ!!」
「多分突撃はしないけど.......二三隻は破壊させたいかな」
「はぁ.....」
ルナはそれを聞くなり何故かため息を吐いていた。
まあ、負けることもなさそうだしササッと終わらしてしまおうかな。
それに少しは実験も兼ねた実戦ができそうだな。
俺はそう思い久しぶりの戦いと言うことで少しアドレナリンが出ていた。
その後十分程が経過し、もう直ぐ目標が見えてくる位置らしい。
しかし船上では緊急事態が起きていた。
「うえ〜〜......」
俺は絶賛船酔いに襲われていた。
景色が変わらないことやこの速度で移動しているためめちゃくちゃ揺れるのが原因だろう。
しかし俺は生きていて酔うなど初めてだった。
例えば車やバスなどでラノベなどを読んでも一切酔いを感じなかったくらいだ。
やはり異世界では地球の頃とは遥かに過酷だった。
「うっ!!!ぼぇぇえええ!!!!」
「あわわわわわわわ、マコト様!?大丈夫ですか!?」
「多分........大丈夫だルナ。うぷっ、いやちょっとやば........」
俺が再び口からフルオート射撃を繰り返しているとルナが背中をさすって心配そうにしていた。
そして俺の隣でフランも撃沈寸前だったのだ。
「ルナ様!巡視役から敵の姿を確認したとの報告が」
「では総員に戦闘態勢準備をっと放送をお願いします」
「はい.......」
そしてルナの言われた通り放送が流された。
「「全艦に告ぐ、これより戦闘が予想されるため戦闘態勢の陣形に組み替える」」
放送は三回程流されどこにいても聞こえるようになっているらしい。
また戦闘態勢と言うほどあって戦闘員が表に出て来て非戦闘員は中の装甲が厚い場所へと集まっていた。
それに周りで並走していた護衛艦が水竜艦の後ろに移動し水竜艦が三隻並んだ状態になっている。
多分これが戦闘態勢と言うものなのだろう。
そして間もなく前には黒い煙を上げた水竜艦が見えた。
「お姉ちゃん、水竜艦の様子がおかしい」
双眼鏡のような魔道具で見ていたフランがそんなことを言っている。
俺も同じ魔道具を借りて見てみるとそこには水竜艦の体に鉄の棒が刺さっていた。
海賊も何らかの改善策を編み出したようだ。
しかし海賊達は援軍が来たことに気づいたようだ。
すると海賊船の二隻がこちらに突撃してきている。
その船の先端部分には先程の鉄の棒が括りつけてあった。
「迎撃準備!!近づくまえに沈めます!!」
「ここは任せたぞルナ!フラン!」
「え!?ちょっ!!」
俺は能力を使い思いっきりジャンプする。
すると突撃してくる二隻の上空真上にいた。
「銃撃戦闘術百式!!!!」
俺の周りには銃が召喚され手を握ると同時に無数の弾が撃たれる。
銃弾が海賊船の船員ごと蜂の巣にしていく。
そして俺が地面に着く前には船員もろとも壊滅していた。
「そうだ!もう一隻は海賊に返してあげよう」
俺は二隻の内一隻に手を置いて持ち上げる。
能力のお陰で全く重くなかった。
「マコト様!?」
「すっごーい!」
「うらあああああああああ!!!」
俺は一番デカい海賊船に向かって船を投げる。
するとものすごい速さで船が飛んでいく。
そして見事に一番デカい海賊船の真上から直撃した。
その振動で海の波が大きくうなっていた。
「おおっと.......あっ、そっちは大丈夫かルナ!!!」
俺が振り返るうとずぶ濡れになったルナの姿があった。
「ああ、あのルナさん...............?」
「大丈夫か?じゃないですよおお!!!お陰でずぶ濡れですよ!!」
「すまない.........」
俺は元いた水竜艦に戻るとルナにこっぴどく怒られた。
そして怒られている中一人の船員が嫌な顔で近寄ってきてこう言った。
「る、ルナ艦長!!」
「なんですか」
「ひっ!ててて、敵の海賊船が物凄いスピード退いて行きますっ」
「はあ〜、では救助をしてすぐに戻りますよ」
「はいっ」
しかし逃がしていいのだろうか?
どうせ海賊なんか危なくなったら退いて行きまた同じことをするに決まっている。
まあいい、また来たらやればいい話だろう。
それに今日のことで当分は現れないだろう。
その後俺達は傷ついた水流艦を保護し、怪我した人たちを救助した。
こんにちはこんばんはどうも皆さん永久光です!!!
久しぶりの投稿ですが今回はどうだったでしょうか?
面白いと思っていただけたら嬉しい限りです。
また投稿が遅れたことは申し訳ないです.....。
気づいたらブクマが剥がれたりしてたので焦ってました.......。
そしてこれからも書いて行くので気ままに待っていただけると嬉しいです!




