第15話/未必の故意?(ピンク色の事件簿)
昨日投稿しようと思ってたら起きたのが夕方の17時。
それからお風呂入って夕飯食べて「さあやるぞ!」とその前にちょっと眠気があるのでスッキリする為に仮眠、とか思って気づいたのが次の日の朝7時……orz
あ、それと活動報告で<口調や文体を紳士的にしてみる>と告知したのですが、実際書いてみたらなにか違う方向に行ってしまいそうになったので、口調や文体はこのままでいこうと思います。謝<(_ _)>辞
それではお菓子でも食べながらご覧ください。
お股がエロ恥ずかしいことにマジ泣きしたマルガリーゼを宥めた後、俺は姉妹から聞いたアリシャちゃんがいるであろう避難所へと向かっていた。
「今度会ったら、ぜーったいあの黒い狼はぶっ飛ばしてやるわ……!」
果樹園の中を通る道を歩きながら、先頭を行くマルガリーゼは激オコでいらっしゃるご様子。
ううむ、これは迂闊に影狼を呼べなくなったかもしれない。
ちなみにお股から垂れていたエロ恥ずかしかった唾液は、俺の無属性スキルの〈洗浄〉にて跡形もなく綺麗にしてある。
「この先に小屋があるんです」
隣を歩くメルナリーゼが言うには、有事の際に使われる避難所の小屋がそこにあるらしい。
実際、魔物を倒せなかった場合には、煙幕玉をぶつけてその隙に逃げる作戦だったようだ。
しかし思いもよらない魔物の反撃により、逃げるタイミングを失っていたとか。
これは詰んだと覚悟した場面で俺が現れ、魔物を倒したので命の恩人だと二人から深く感謝された。
ちなみにその時に簡単な自己紹介もしてくれて、二人はここから馬車で四日程の場所にある聖都の学園の生徒なのだという。
ここにきた目的は〈ソロ又パーティーによる魔物との戦闘及び、実地訓練〉という、一ヶ月という期間の課外授業の課題をこなす為らしい。
授業で戦闘とか、さすがは異世界というところか。
それはそうと、さっきからちょっと気になっていることがあるのでメルナリーゼに小声で聞いてみた。
「ちょっと聞きたいのだが、さっきからちょいちょいこっちをチラ見しているマルガリーゼはどうかしたのか?」
どうも少し前から、前を歩くマルガリーゼ君が横を見るフリをしては横目でこっちをチラチラ見てくるのだ。
本人はさりげなくやってるつもりだろうけど、こちらからは丸わかりだったりする。
しかも目が合いそうになると慌てて前を向くのがちょっと可愛い。
ほら、また慌てて前を向いた。
「ああ、アレですか。まぁ姉さまの可愛いところですよ」
メルナリーゼはどこか慈しむような顔をしながら話してくれた。
「姉さまは基本的に人見知りなんです。気になった人がいても自分からは話しかける勇気がなくて、いつもあーやって気がある素振りをしては話しかけられるのを待ってるんです」
なにその可愛い生き物。
「今も私とアビゲイルさんがこうして話してるのが羨ましいんでしょうね。ただ待ってはいますが、一周回って落ち込むんですよね。そこがまた可愛いんですが」
メルナリーゼの顔が後半部分で慈しみから恍惚とした表情になっている。
なんだろうか。そこはかとなくSっ気を感じなくもない。
「ふーん。なんかかまってほしい子犬みたいだな」
「わかりますか!? ほんとそうなんですよ! 意地悪されて泣きそうな顔やわざとご飯を待たせてるときの姉さまってまるでお預けされてる子犬のようでたまらないんですよ!! うへへへ……」
違ったようだ。そこはかないどころか清々しいほどのドSなようだ。
しかもさっきまでのクールなイメージからの豹変っぷりが凄まじい。
だがわかる。わかるよその気持ち。
「あ、そうだ。アビゲイルさん。ちょっとお耳を拝借してもよろしいですか?」
「ん? 別に構わないけど?」
「あのですね。実は姉さまは――――」
ほほう。マルガリーゼがそんな可愛い性格をしているとは。
それにしても耳元で感じるこそばゆいメルナリーゼの吐息や、女の子の甘やかな香りがまた素晴らしい。
「――――というわけなんです。ちょっとやってみてもらってもいいですか?」
そう言って側を離れていく感覚が少し名残惜しいが、いたずらっぽく微笑む女の子のお願いとあらば是非もなし。
俺はメルナリーゼから得た情報を元に、自分なりに考えてマルガリーゼに呼びかけた。
「おーい。マルガリーゼ」
「な、なによ?」
さっきまで不機嫌そうだったのに、立ち止まって振り向いたマルガリーゼの表情はどこか嬉しそうに見える。
わかりやすくてそれだけでも可愛いな。
「マルガリーゼって、お人形みたいで可愛いよな」
「は!? え!? きゅ、急になに言いだすのみょ……!!」
急に褒められたことに驚き、おもしろい語尾になりながら顔が赤くなっていく。
メルナリーゼ情報によると、どうやらマルガリーゼは褒められることに慣れてなく、褒められると照れやすく恥ずかしがるのだそうな。
「ふわふわな髪型も似合っててフルフォリン様? みたいに可愛いよね」
「え!? あ、うぅ……あ、ありがと…………」
よほど嬉し恥ずかしなのか、スカートの裾を掴み顔を真っ赤にして俯いてしまうマルガリーゼ。
ちなみにマルガリーゼはフルフォリンとかいう伝説の魔導士に憧れていて、その真似ている髪型を褒められるのが一番嬉しくも弱いらしい。
それにしてもフルフォリンとか言う名前、どっかで聞いたことがある気がするような……。
しかしヤバイなこの可愛らしさ。なにかが芽生えそうになる。
「うふふ、姉さまは髪もそうですけど肌も綺麗なんですよ? うらやましいくらいに」
「や、やめろぉ……」
すでになにかが芽生えていたメルナリーゼの一言がとどめになったのか、小さく呟いた後、ぷるぷる震えながら黙り込んでしまったマルガリーゼ。
これはちょっとやり過ぎたんじゃなかろうか?
そんな気持ちでメルナリーゼに視線を投げてみるが、
「姉さま、イイ……」
いつの間にか両膝と片手を地面に着き、なぜかもう片方の手は口元を押さえて悶えていた。
なんか指の間からポタポタ赤い液体が漏れているが、見なかったことにしよう。
それから二人が復活したのは、しばらくして俺が二人の脇をくすぐってからだった。
ちなみにメルナリーゼの後、くすぐって前かがみになったマルガリーゼの素敵バストを揉んでしまったのは不可抗力なんだからそんなに怒らないでほしい。
あと、メルナリーゼも可愛い悲鳴を上げてましたまる。
アリシャちゃんのいる避難所までこの一話で済む筈だったのに、マルガリーゼとメルナリーゼを絡めたら予想以上に話が盛り上がりまして。
というかまだ一日が終わってない……。
最近、一日ごとにブクマの件数が増えてるみたいですごく嬉しいです。
あ、お気に入りも登録して頂ければ作者がこっそり覗きに行く所存ですΣd




