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フライングし過ぎました!

あれから復活するのに2日かかった。

嗅覚の鋭い狼さん達には、あの凄まじい破壊力の攻撃のダメージが抜けなかったのだ。


改めて、スカンクは相手にしない事が一番いい事が再確認出来た。

再び街道を進み始めた僕達一行だったが、虫寄せのこうかも薄れて来て、強敵や大物に出会う事無く進み森を抜け、草原に出て野営をする事になり、ニコラスと賢狼がある事を大事な事を伝えて来た。


「ここから、半日進んだら街に付きます。そしたら、賢狼殿やアンナさんや皆さんと別れて、王都に向かう事になります」


ニコラスの言葉にハッと、顔を上げる僕。

横には、寂しそうにうつむくアンナがいる。

何とも言えない気持ちで賢狼を見つめるも.....


「姫様の安全が一番であるから、ワシらは街に入らず別の森に新天地を探しに行かなばならん、ボウズとの旅路は色々あったが楽しいかったぞ」

「ニコラス殿、新天地が見つかったら、酒を飲みながらゆっくりと語りたいものだ」


「ですな」


その話の後のニコラスと賢狼の話などは一つも頭に入らなかった。

その後、ニコラスが土系の魔法で作った簡易な部屋に入り眠りにつこうとするが、明日で最後と考えると眠りに付けない。

ここに来て、アンナと一緒にいたいとずっと考えている僕がいる。

どうする・どうする・考えて、考えて・・・


そして・・・


僕は部屋から周りを伺う。


(よし、魔物はいない)

(次だ)


心の中で叫ぶ。


部屋から忍び足で出口まで来て、辺りの安全を確認して最大の難関である焚き火の番人を確認した。

今の当番は、賢狼殿か!


「これは、見つかったら死ぬな」


心の声が出てしまう。

しかし、良く見ると、うつらうつらと船を漕いでいる。

チャンスだ。

僕は、抜き足差し足忍び足も超慎重に、賢狼殿の後ろを抜けてアンナが寝ているへやの前までたどり着く。


ロビンがアンナの部屋の前にたどり着き再度、辺りを確認しているその時、

ニヤリと笑う、賢狼がいた事を。

そして、賢狼殿が寝たふりをしていた事を。


「アンナちゃん」

「アンナちゃん」


小声で声を掛ける。


「なに、ロビン君」


アンナもまだ起きていた。ロビンと一緒で眠れなかったのだ。


「話があるんだ、部屋に入ってもいい?」


「うん!」


アンナの返事を待って、部屋に入る僕。

部屋に入った事を確認して、音を立てずに外壁にへばり付き聞き耳を立てる賢狼と、何時の間にかいるニコラス。

簡易ベットでアンナと並んで座り見つめあう二人。


「アンナちゃん」


「はい」


「アンナちゃん」


「はい」


このやり取りを何回続けたのであろう、最後の一歩を踏み出せないロビンに、男ならさっさと決めろー!と心の中で叫んでいる賢狼マカミとニコラスが焦れている。


ロビンはと言うと、人生初(前世含む)の告白に緊張状態で言葉が続かない。

やばい、やばいと気持ちだけが焦って如何したら良いか解らなくなっていた。


そしてここに、一番じれている当事者アンナが、最後の一歩(告白)を踏み出させるために行動に出た。


「ロビン君、この時間にここに来ると言う事は、大切なお話ではないのですか?」


アンナはロビンの目をしっかりと見つめ、両手でロビンの手に手を合せて。

さぁ言え、早く言えとプレッシャーをかけだした。

しかも返事は、Yasかハイしか言いませんのオーラ付きで。


このアンナの超積極的の行動に、ロビンの頭の中が真っ白になり、考えていたセリフが飛んでしまう。


そしてこの行動に、外壁にいる二人は悶絶している。

そう、この二人には解ってしまったのだ。これからの長い人生でロビンが尻に敷かれることが・・・


此処でロビンは男を見せるが明らかなフライングであった。


「アンナちゃん、僕はアンナちゃんの事が大好きです」

「これからも、ずっと僕と一緒に旅を続けてくれませんか?」


「えっ・・・」


(これって、これって、これって)

(プ・プ・プ・プロポーズ!!!!!)


この言葉を聞いて、余りにもビックリしてアンナはフリーズしてしまった。

ロビン君、斜め上行き過ぎ〜!


そして、フリーズしたアンナの再起動を待ち続ける泣きそうな顔のロビンがいた。






10分後・・・




「・・・はい」


アンナは少し俯いて、すごく嬉しそうにロビンの申出を受けたのである。


すると・・・


繋いでいる手から光り出し二人を包み込む。

優しい光であり暖かい光でもある。

時間にして、一瞬であったが確かに光はたしかに二人を包み込んだんのである。


光が消えると・・・

ロビンの異変に気が付くアンナ。

ロビンは意識が無いのだ。


「ロビン君、ロビン君」


アンナは倒れない様にロビンを抱きしめて、叫ぶも反応が無い。助けを呼ぼうとすると、賢狼とニコラスが異変に気が付き直ぐに部屋に入って来てロビンの異状を確かめる。

そして、アンナに何があったかを確認してから、再度ロビンの様子を確かめると、ニコラスは目を見開いて驚いている。


「賢狼殿、アンナちゃん、ロビンには外傷は無いが魔道士としては致命的な状態だ」

「それは、ロビンの体内に流れている魔力の流れが無茶苦茶になっていて、ロビン本来の魔力の流れではなくなっている」

「これでは体がおかしくなってしまうが、移動させるのも危険だと思う」


「すまないが、アンナちゃんのベットに寝かせてやってくれ」

「朝まで待って、状況に改善が見られない時は、家に連れて帰り私が治療する」

「取りあえずは、様子を見よう」


ニコラスの言葉に涙目になりながらも、頷くアンナ。それから一晩、付きっきりで夜を明かしたのであった。




つづく






最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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