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《完結》 ∞【無限】ミッション!~俺だけに与えられたシークレットミッションを達成して手に入れたSSS級の能力や神器で世界を見返す史上最強のハンターへ~  作者: 陽和
第9章~日常の変化~

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瘴気の謎⑨~谷底の最深部~

澄人が谷底の最深部に向かいます。

「原因を解決すればいいのか……この中から?」


 目の前に広がる谷を見ながら独り言をが口からもれる。


 瘴気を消せば終わりだと思っていたが、もっと根源的な理由を解決しなければいけないようだ。


「進むか……最深部まで……」


 そう呟きながら、俺は暗黒の中へ降下する。


 雷の翼をはばたかせてゆっくり降りていくと、徐々に視界が黒く塗りつぶされていく。


 ようやく足が着くころには視界が完全に黒に染まり、何も見えなくなっていた。


(何も見えない……けど、気配は感じられる)


 気配を感じ取ることで、暗闇の中でも地形を把握できて自由に動けている。


 剣の切っ先で地面を突いてみると、岩のような感触が持ち手の部分を通して伝わってきた。


 ただ、瘴気の中に入ってから呼吸をするたびに体が重くなっていく。


 同時に体力や魔力が抜けていくような感覚があるため、ステータス画面を見て自分の状態を確認してみた。


【状態異常】 瘴気による侵食(中)

       体力と魔力が毎秒減少しています


(瘴気が侵食しているのか? 抵抗しないといけないな)


 俺は身を守るように魔力を展開し、神性と侵食を付与して全身を覆う。


 神性を付与した魔力で瘴気へ侵食を行い、中和をすることで体の重さが軽減された。


(できた。あとは魔力の消費か)


 しかし、とめどなく存在する瘴気によって魔力の消費が激しくなっているため、何もしなければ魔力が枯渇しそうになる。


 ポイントを残しておいてよかったと思いながら、回復薬を適度に使い続けることにした。


(行くか……)


 瘴気の中を歩き続け、どれだけの時間を経過したのかもわからなくなった頃、ぼんやりと明るい場所が見えてくる。


 モンスターに襲われないように警戒し続けた俺の精神は疲労しており、最初は見間違いではないかと疑ってしまった。


(ずっと暗闇だったから目のピントが合わない……)


 目を凝らして警戒しながらそこへ近づいていくと、次第に明るさが増す。


「なんでゲートがここに……」


 谷底にあると思ってみなかったものが目の前にあり、驚きの声を上げた。


 それは地球と異界を繋ぐゲートで、俺はその前に立つ。


(これがあるということは……地球のどこかに繋がっているんだよな……どこだ?)


 瘴気が侵食してくることを考えると、ゲートの向こう側にも瘴気が充満している可能性がある。


 ゲートを通るのは慣れているものの、未知の状態でゲートを通る経験は一度もない。


 向こう側がどうなっているのかわからないため、祈りながらゲートに突入することになりそうだ。


(伸るか反るか……行ってみるしかないな!!)


 覚悟を決めた俺は勢いよくゲートを潜り抜けた。


 薄暗い光が視界を包み込む。


 直前まで暗闇に囲まれていた俺は目が眩んでしまい、すぐには視界が戻らなかった。


 しばらくすると光に慣れてきて、周囲の様子がうっすら見えるようになる。


(ここは……森の中? いや違う!!)


 俺は普通の森の中にいるのではなく、黒い木々が生い茂る森の中だということに気付いた。


 それも自然物ではなく、あらゆる植物から瘴気が発生しているのだ。


 瘴気の発生地が異界ではないことを理解した瞬間、俺の頭の中で何かが繋がった。


「瘴気はこっちから異界へ流れているのか!!」


 この黒い森さえ消し去ることができれば瘴気が発生しなくなるはずだ。


 あとはこの黒い森の全体像が分かれば、グラウンド・ゼロで一遍も残らないほど破壊しつくせる。


 フィノやメーヌの手を借りれば根絶させることも容易い。


(問題はどうやって範囲を特定するかなんだけど……地図機能を使えばいいか)


 俺は地図機能を表示させて、現在地を確認しようとした。


 すると画面に表示されたのは真っ黒な表示だけで、それ以外は何も映っていなかった。


「ん? どういうことだ?」


——ドサッ。


 画面を見つめたまま首を傾げていると、近くに何かが落ちる音が聞こえてきた。


 何が落ちたんだろうと思った俺は振り返って音の正体を確認する。


 そこにあったものは黒くて丸い物体で、まるで卵のような形をしていた。


——ビキビキビキ!!!!


 卵のような球体が割れたかと思うと、中から黒い恐竜の幼体が這い出てきた。


 その姿を見た途端、全身が震え上がり鳥肌が立つ。


 爬虫類特有の冷たい瞳と牙を持ち、鋭い爪が生えた足でしっかりと地面に立つ。


 全身が黒く硬そうな鱗で覆われていて、背中には小さな翼があった。


 体の表面からは禍々しいオーラが滲み出ており、一目見ただけでも危険だとわかる。


「グルルルル……」


 低い声で喉を鳴らした黒い竜は、こちらへ視線を向けることなく、ゆっくりと歩き出す。


——ドサッドサッドサッドサッドサッドサッ!!!!


 周囲へ同じように黒い卵が大量に落ち、中から出てきた様々な黒い恐竜たちも同じ方向へ進んでいく。


 その光景を呆然と眺めていると、恐竜型モンスターが出現する場所を一か所だけ思い浮かべる。


 ここが自分の連想した場所なら、地図機能が正常に働かないことも納得ができた。


 事実を確かめるべく、不具合が生じた地図機能をもう一度表示させた。


「やっぱり……ここは、【はざまの世界】だ……」


 俺は自分の予想が的中してしまったことに愕然として立ち尽くすしかなかった。


 瘴気の底にあったゲートを潜って辿り着いた先は、じいちゃんたちが閉じ込められていた【はざまの世界】。


 異世界でもなく地球でもない世界であり、ワープを使わなければ来ることができなかった。


 俺がこうしている間にも、目の前に広がる漆黒の木々が生い茂った広大な森林からは、大量の恐竜型モンスターが生まれていた。


 生まれてからすぐに歩き出す恐竜の群れを眺めながら、はざまの世界について考える。


(ここから生まれた瘴気が異界に流れて、生まれたモンスターが境界に入る……そんな流れか?)


 しかしそれでは、俺の近くで生まれている恐竜のモンスターについては説明がつかない。


 以前もじいちゃんを救出する際、一面を埋め尽くすほどのモンスターが狭間の世界にはいた。


(こうやって生まれていたのか……モンスターも成長するってことか? ダメだな止めよう)


 俺は行進する黒い恐竜の軍団を眺め、考察を止めた。


 これ以上ここに留まったまま考えていても予想の域を出ないからだ。


「行ってみますか。一緒に」


 無数の黒い恐竜モンスターが目指す先へ、俺は足を踏み出した。

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