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《完結》 ∞【無限】ミッション!~俺だけに与えられたシークレットミッションを達成して手に入れたSSS級の能力や神器で世界を見返す史上最強のハンターへ~  作者: 陽和
第8章~未来のために~

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異界の異変解決⑤~神の一太刀が効かないミュルミドネス~

澄人が神の一太刀を防いだミュルミドネスと戦っています。

「我が主が受けた屈辱、決して忘れはせぬぞ」


 ミュルミドネスは幹のような太い腕を伸ばし、俺の顔を掴んだ。


 顔を掴む指はまるで鋼鉄のように硬く冷たい。


「クサナギスミトよ、このまま朽ち果てるがいい」


 その言葉を聞いた瞬間、ミュルミドネスがこれ以上情報を漏らさなそうなので、グラウンド・ゼロを発動させた。


 口が押さえられて詠唱を発することができないが、最大限の威力を発揮させるために心の中で唱え始める。


 スキルが発動して俺の全身から赤い光が迸ると、その現象を間近で見たミュルミドネスがさらに顔をゆがめた。


「お前の運命は死のみ!! 無駄な抵抗を止めろ!!」


 力を込めて俺の頭をつぶそうとしてきたが、それでも発動を止めない。


 迸る赤い光を鬱陶しそうに逆の手で払うミュルミドネスは俺を地面へ何度も叩き付ける。


「この程度の魔力で私へ抵抗するだと!? お主は私の力の根源さえわかってはいない。いや、知っていても無駄なことだ。変えることはもうできないのだからな」


(我が身諸共敵を爆殺せよ!! ——グラウンド・ゼロ!!)


 ミュルミドネスが俺に何かを言い聞かせようとしているようだったが、その声が聞こえてきた直後に爆音が響いた。


「ぐあぁああ! これはッ!」


 俺もグラウンド・ゼロの大爆発により、ミュルミドネスと一緒に吹き飛ばされてしまう。


 グラウンド・ゼロによって俺に絡んでいた根から解放されるが、自分も衝撃をもろに受けてしまった。


 腕や足が真っ黒に焦げ、辛うじて意識があるような状態だ。


(うっ……ぐっ……あいつ……は……)


 ミュルミドネスも爆破の影響で体のあちこちが焦げ付き、地面に伏していた。


(今ので倒せなかったのならもう俺には戦う手段がないぞ……)


 いくら神族といえどもこれだけダメージを至近距離で受ければ普通なら戦闘不能のはずだ。


 なのに、倒れていたはずの巨体がふらりと立ち上がる。


 こちらを向くと、その瞳の奥が怪しく輝き始めた。


「この程度で私は倒せんよ。クサナギスミト」


 ミュルミドネスが両手を広げると、七色の根で自分を包み込んだ。


 その根が解かれたと思ったら、グラウンド・ゼロで焼けたはずの体が修復されてしまっていた。


 グラウンド・ゼロの影響が全くなかったかのように振る舞うミュルミドネスを、俺は唖然と見つめることしかできなかった。


(まさか……グランド……ゼロ……が……効かない……なんて……)


「やはり人間は愚かだ。このようなことをしなければ勝機を見いだせないのだろう?」


 俺の思考を嘲笑うように、ミュルミドネスが勝ち誇った笑みを浮かべていた。


 今の俺ミュルミドネスを倒すための策が思いつかない。


 そんな俺の様子を見て、ミュルミドネスが愉快そうに大きく笑い出す。


「クフハハッ!! クハハッ!!」


 ミュルミドネスが笑う度に森の木々が震え、枝葉が揺れていた。


 しばらくミュルミドネスの高笑いが止まらず、やっと静まり返るころになると口を開く。


(なんで……こいつは……俺へ執心しているんだ? ……ん?)


「クサナギスミト、なぜ私がお主に執着しているのか知りたいのであろう?」


 俺を追い詰めたこの状況で余計な一言を口にしていた。


 俺の考えを読み取ったのか、それともただ優越感に浸りたいだけなのかはわからない。


「私は悠久の時を経てようやく我が主の下へ行けるのだ」


 ミュルミドネスは遠い目をすると静かに語り始める。


 だが、それによって、このタイミングで出てきた画面に書かれていた文字を読む時間と回復する余裕ができた。


【異界ミッション7】

 ユニークモンスター【ミュルミドネス】の撃退

 成功報酬:時の回廊への鍵

 失敗条件:受注者の死亡

      異界人の生存者数【0】⇒現在512人


(200人以上も殺されている!? 今もどこかで襲われているのか!?)


 俺がミュルミドネスと戦い始めて、そこまで時間が経っていない。


 それなのに、異界のどこかでは200人以上が殺される大虐殺が起きていた。


(ミュルミドネスを倒す前に異界の人が全員死んでしまう!!)


 異界の住人がいなくなれば異界ミッションが失敗になってしまうため、今はミュルミドネスの相手をしている場合ではない。


(こんなところで悠長に寝ていられるか!!)


 ミュルミドネスの話を聞き流しつつ、俺はワープ画面の人物一覧を表示した。


 異界で会った人の名前がことごとく薄くなっており、生きている人がいないことを表していた。


(誰か……誰か生き残って……リリアンさんが生きてる!!)


 この絶望的な状況の中でリリアンさんの生存が確認されたのはとても大きな希望だった。


(よし! 行こう!)


 未だに話を続けているミュルミドネスに気付かれないようにワープを発動させる。


 自分は戦いのときにこうならないように注意しようと心に誓いながら。


——ギィン! キンッ! キンッ!


 気が付いた時にはすでにワープが完了していた。


 戦闘音が聞こえる方に視線を向けると、そこには体中が傷だらけでボロボロな状態でアーミーアントの集団と戦うリリアンさんがいる。


「負傷者は後ろへ!! 早く!!」


「リリアンさま!! 囲まれてしまいました!!」


「なんてことっ!?」


 リリアンさんが数百の人を守るように大量のアーミーアントと戦っている。


 そして、その周りを数人の兵士が取り囲んでいて、その人たちもフォローする。


「あれだけの人数を守り切るなんて無理ですよ!! ここは俺たちに任せて下さい!!」


「首都からついてきてくれたあなたたちを見捨てられないわ!!」


「リリアンさま決断してください!!」


 今にも崩れそうなほどのダメージを受けている兵士たちは、リリアンさんを逃がそうと決心したようだ。


 兵士として当然の行動かもしれないが、俺が想像する以上に兵士たちは優秀だということがうかがえる。


 この人たちをみんな助けるべく、俺は草薙の剣を振り上げた。

ご覧いただきありがとうございました。

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これからもよろしくお願いします。

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