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《完結》 ∞【無限】ミッション!~俺だけに与えられたシークレットミッションを達成して手に入れたSSS級の能力や神器で世界を見返す史上最強のハンターへ~  作者: 陽和
第8章~未来のために~

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救世主草凪澄人⑤~赤い結界石発動~

澄人が異界で赤い結界石を使おうとしております。

「こんなに分厚い防寒具を? 必要なさそうだが……」


 北極で生活をしそうな厚手のコートを持ち、ケビンさんが首を傾げる。


「これから寒さが厳しくなります。それを着ていないと凍死するかもしれませんよ」


「このコートがあれば大丈夫なのか?」


「中に手袋やマフラーも入っているので、必ず着用してください」


 ケビンさんが受け取ったコートを羽織り、サイズを確認するために体を動かした。


「ふむ……問題なさそうだな。きみは着ないのかい?」


「俺は必要ありません。みなさんへお願いします」


「わかった。配ってこよう」


 ケビンさんは箱を抱え、観測機材を運んでいる人たちの方へ防寒具を配り始めた。


 その間に俺は、貢献ポイントで格上げした【親和性:氷B】を魔力に纏わせて広げる。


(レッドラインで稼いだ貢献ポイントはこれで無くなった! 有効であってくれよ!)


 成長させた氷の親和性を使うために、全神経を集中させる。


 すると、俺を中心に白い霧のようなものが発生し、広がっていく。


 周りの地面が凍り始めているのか、ピキピキという音が辺り一面から聞こえてきた。


「なっ!? なんだこれはっ!? さ、寒い!!??」


 観測機材を用意していた人たちが手を止め、慌てて防寒具を装着する。


 氷の親和性をCからBに上げたことで、予想以上に凍らせる範囲と速度が成長している。


 観測機器は境界の突入に耐えれるような作りになっているが、さすがに防凍までは考えられていない。


(観測機器が凍ってしまいそうだ。それだと意味がなくなる)


 そう考えた俺は、地面に広がる氷を成長させつつ、観測員さんや機材を寒さから守るために火の精霊を召喚する。


「フィノ、みんなを暖めてほしい」


『任せて!』


 フィノが力強く返事をすると、俺の目の前に現れた炎の塊が弾ける。


 炎は小さな火の粉となって飛び散り、観測員たちの周りで旋回し始めた。


「暖かい……」


「あ、ありがとうございます!」


「助かりました」


「いえ、これくらいは当然ですよ」


 観測員の人たちが感謝の言葉を口にしながら作業を再開するので、俺も心置きなく氷の範囲を広げた。


(広げられて500メートルか……それ以上は効果が弱くなるな……)


 赤い結界石の範囲は半径1キロは確実にあるため、すべてはカバーしきれない。


 しばらくすると、ケビンさんが俺の下へ戻ってきた。


「澄人くん、観測の準備が終わったようだ」


「わかりました。始めましょう」


 俺はケビンさんと観測員の人たちへ合図を出し、赤い結界石を取り出す。


(【クサナギ】さんが持っていた石……使わせてもらいます)


「これからモンスターの襲撃が始まります! ですが、俺が守るので安心してください!」


 宣言をするようにそう叫び、俺は持っていた赤い結界石へ魔力を注ぎ込んだ。


 赤い結界石は魔力に反応するとまばゆい光を放ち、俺の頭上へ浮上していく。


「きれい……」


「あれが……」


 観測員の人たちは俺の上空に浮かぶ結界石を目で追い、言葉を漏らしていた。


 俺は注意深く周囲を警戒しながら、結界石の輝きが増していくのを確認し、口を開いた。


「今から結界が展開されます! モンスターの観測よろしくお願いします!!」


 観測員の人たちが真剣な表情でうなずくのを見てから、俺は空を見上げる。


 赤い結界石は俺の頭上でさらに強く輝き、今にも弾けそうだ。


(始まる!)


 俺がそう思った瞬間、赤い結界石が天高く光を伸ばし、周囲へ光の幕を下ろす。


 幕はゆっくりと地上に降り、俺たちを包み込むようにドーム状の結界が展開された。


 結界が展開されると、今度は四方から土ぼこりを上げながら何かが向かってくる。


 空にも影が見え、こちらを目指しているようだった。


「来たぞ!! これはっ!? ミノタウロスの大群だ!!!!」


 観測員の人が大声で叫ぶと、全員が戦闘態勢に入る。


 ケビンさんが観測機材を背にして剣を抜き、他の人は観測機器を壊されないように構えた。


「みなさん、問題ありません。もう動けなくなっています」


「え?」


「どうなっているんだ……」


 ケビンさんや観測員の人たちは信じられないのか、呆然とした様子で近づいてくるモンスターを眺める。


 そこには体長5メートル以上ある巨大な牛の顔をしたモンスターの集団が氷漬けになっていた。


 俺はさらに魔力の密度を上げ、空から近づいてくるモンスターを氷で囲い、動けなくする。


「モンスターの体の周囲を氷漬けにしています。今のうちに観測と記録をお願いします」


 俺の指示に従って、観測員たちがビクビクしながら観測機器を使ってデータを集め始める。


 ケビンさんは大量のモンスターに気が気ではないようで、落ち着きがない。


(観測のデータだけだと不確定要素があるからな、もっと念入りに対策をしよう)


 次々と現れてくるモンスターを凍らせながら、俺はアイテムボックスから手のひらほどのボールを大量に取り出す。


 今回の実証実験のため、防犯用のペイントボールを大量に用意しておいた。


 これをモンスターに当てておけば、同じモンスターだという確証が持てるはずだ。


「ケビンさん! ちょっと来てください!」


「い、今行く!!」


 観測をしていないケビンさんを呼び、ペイントボールの趣旨を説明する。


 説明を聞いてくれたケビンさんが納得して、ペイントボールを持ってモンスターに近づく。


 ケビンさんが氷の中にいるモンスターへボールが当てやすいように、一部分だけ氷を溶かす。


 大体のモンスターにペイントボールを投げ終わったときに2時間が経ち、範囲内にいたモンスターが結界石に吸い込まれる。


(第一段階は無事に終わった。あとはあっちで確認だな)


 モンスターを吸い込んだ結界石が淡く輝いたまま浮遊している。


 足元に広がっている氷を溶かしてから観測員たちのところへ戻る。


 ケビンさんは疲れ切った顔をしており、他の観測員たちもぐったりとしていた。


 そんな人たちへ申し訳ないと思いつつ、俺は手を打ち鳴らして笑顔を振りまく。


「さあ! 次はレッドゲートへ突入しますよ!」


 そう言って笑いかけると、全員が口を開けたまま固まってしまった。

ご覧いただきありがとうございました。

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