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《完結》 ∞【無限】ミッション!~俺だけに与えられたシークレットミッションを達成して手に入れたSSS級の能力や神器で世界を見返す史上最強のハンターへ~  作者: 陽和
第7章~世界中の異変~

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草凪澄の目的③~ガゾンガルムの話し合い~

澄人がガゾン・ガルムの話し合いに参加しております。

お楽しみいただければ幸いです。

 注意:この製作を行うと、休止中の物が使えなくなります。


(ちょうど良いじゃないか、ヨルゼンさんみたいな人をこれ以上生み出さなくなる)


 俺が意気込んでいると、師匠が心配そうな顔をして話しかけてきた。


「澄人、どうかしたのか?」


「いえ、大丈夫です。それよりも話はまとまりましたか?」


 師匠へ軽く頭を下げてから、アラベラさんとじいちゃんへ視線を戻す。


 すると、アラベラさんがテーブルに置かれていた飲み物を一気に飲み干した。


「あなたの意見が聞きたいところよ。私とミスタ正澄では平行線なの」


「そうだな。澄人はどうしたい?」


 アラベラさんの言葉に対して、じいちゃんも俺へ意見を求めてくる。


 世界ハンター協会からの要請と言われてもイメージが湧かないため、コメントのしようがない。


「アラベラさんが良いようにしてくれるなら、俺は良いよ」


「本当に? あなたは相当な負担になるわよ?」


「負担? 一つの国で境界を探して突入するだけでしょう?」


「長期間、見知らぬ土地で生活することになるわ。経験したことあるの?」


「それはないけど……そうはならないですよ」


「え?」


 アラベラさんが不思議そうな顔で俺を見る。


 境界へいくらでも突入しても良いというのなら、【清澄ギルド】のメンバーにとっても良い話だ。


 貴重な体験をさせてもらえるうえに、報酬まで出る。


 しかも、それが世界の平和に繋がるなんて最高じゃないか。


 アラベラさんの指摘してきたことは、俺には何の苦にならないことだ。


「どこかの国に派遣されることになっても、俺は一瞬でどこでもいけるから、普通に境界に行くのと変わらないです」


「あ……そうか。ワープが……」


 忘れていたと言わんばかりにアラベラさんがハッとした表情になる。


 また、たくさん境界へ入っても良いのなら、草根高校の生徒にも突入をしてもらいたい。


「そうです。人の移動も楽なので、師匠が許可を下されば、草根高校全員で突入を行えますが?」


「ふむ……理事長としては願ってもないことじゃが……正澄さま、よろしいですか?」


「境界へ突入する人選は清澄ギルドに一任する。それで良いか?」


 俺はアラベラさんが軽くうなずいたのを確認してから、じいちゃんへ返事をした。


 じいちゃんは俺の提案に賛成し、清澄ギルドへ人事権を与えてくれる約束もしてくれた。


(後は国をカバーできるほどの索敵能力を確保するだけだ)


 やることが決まり、メニュー表を見つめていると、アラベラさんが首を傾げて質問してくる。


「……ねえ、一つだけ聞いていいかしら?」


「なんですか?」


「あなたは異界で何を見てきたの?」


 アラベラさんが異界について口にした瞬間、じいちゃんと師匠の動きがピタリと止まった。


 おそらく、2人ともアラベラさんの発言に反応したのだろう。


 俺は口元に手を当てながら少し考える。


(どこまで話していいのだろうか……草凪澄のことはどうしよう……)


 異界で調査してきたことは俺もまだまとめきれていない。


 そんな状態で話をしても、混乱させるだけだと思った。


「澄人、なにを話してもよいか迷っている時点で、なにかあったと推測するが……そうなのか?」


 じいちゃんはメニュー表から目を離さず、真剣な口調で話しかけきた。


 俺は口をつぐんで黙ってから、小さくうなずく。


「異界には神器があるのだろう? 探し出せたか?」


「何か知っているの?」


 じいちゃんが異界にある神器のことを口にしたため、思わず反応してしまった。


 聞き返した俺の言葉を聞き、じいちゃんがメニュー表を閉じ、こちらを向く。


「ハンターの起源と呼ばれる草凪澄が異界へ神器を置いてきた。これは草凪家や水鏡家、天皇家の当主が知って

いることだ」


「御三家が……なるほど……」


 異界のクサナギ協会前にあった石像から、御三家が異界に関わっていることは推測できていた。


 こうなると御三家の当主がどのようなことを伝承しているのか気になるところだ。


(異界に人がいることまでは知っているのか?)


 俺はじっくり考えたい気持ちを抑え、師匠の反応を見るために視線を向ける。


「お話しできません。異界調査の内容は臨時会議の時にお話しします」


「……そうか。ならよい」


 俺が話すことを拒否すると、じいちゃんはあっさり引き下がってくれた。


 アラベラさんと師匠は何も言わずに俺達の様子をうかがっている。


「そろそろ注文を取ろうか、ワシらは飲むが……アラベラさんはどうする?」


「私もいただきます」


 師匠が店員さんを呼び、いくつかの注文をしようとした。


「食事は料理長に任せる。そう伝えてくれるか?」


 最初に飲み物を注文していた師匠の言葉をさえぎり、じいちゃんがそう言い切る。


 俺が驚いている間に、店員さんがわかりましたと一言だけ言い残して部屋を後にした。


 じいちゃんと師匠がこのままお酒を飲んで楽しみそうな雰囲気だったため、俺は邪魔にならないように合間を見て席を立った。


「俺は行くところがあるからそろそろ行くね」


 二人へ帰ることを告げると、師匠から呼び止められてしまう。


「待ってくれ澄人」


「どうかしました?」


「これからのことだが……学校には明日から来るのか?」


「はい。そうするつもりです」


 俺が返事をすると、師匠はほっとした表情を浮かべてから、小さくうなずいた。


「そうか、それならよかった。また明日会おう」


「はい。失礼します」


 三人に頭を下げてから、俺は部屋を出て廊下に出る。


 一人で廊下を歩きながら、アイテムボックスに眠らせていた1本の鍵を取り出す。


【青き草原の鍵】


(これを使わなければいけないときがきたのか)


 取得をしたものの、説明文を読んで使うのをためらっていた鍵。


 俺はこの鍵を使うために二度と購入することがないと思っていた【チュートリアル境界】の項目を選択する。


(とりあえず郊外にワープして、そこでだな……)


 ガゾン・ガルムから出た俺は路地裏でワープを使用して、草根市の郊外へ移動した。


 人のいない郊外に降り立った俺は、緊張を解くために深呼吸を何度か行う。


 鍵を握り締めると、反応したかのように画面が現れた。


【青き草原の鍵】

 注意:この鍵は高難易度のミッションが設定されています

    クリアするまで脱出することが出来ません

ご覧いただきありがとうございました。

もしよければ、感想、ブクマ、評価、待ってますので、よろしくお願いいたします。

特に広告の下にある評価ボタンを押していただけると、大変励みになります。


次の投稿は3月15日に行います。

次回も引き続き読んでいただけたら嬉しいです。

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[気になる点] このページに書かれている人物名について。 表題や本文の前段も含めて 「アラベラ」ではなく「ヘレン」です。
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