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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】2章 集う希望、蠢く絶望。

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268話 〝赤キ月ノ夜〟7ー僕の頼れる仲間たち。

お待たせしました。

応援いただき、ありがとうございます!


本日もよろしくお願いいたします!


「ロココ! 手を!」


「うん! ノエル!」


 ディシーの詠唱がはじまったと同時、突進する赤き(レッド)終末の捕食粘体(リヴァイアスライム)から僕とロココは全速力で離脱した。


 かたく手をとりあい、伸ばし、足先につけたロココの呪紋と僕の【黒衣隠形(モノトーン)】の闇、集中させた魔力による脚力。


 とにかく、万が一にも巻きこまれるわけにはいかないと、使えるものはありったけ全部使ったいまの僕たちにできる全力の速さで。


「――さらにっ! いっくよー! クロちゃん! 【瞬間増幅(リミットブースト)】! 【超重破壊黒球(ギガフォースボール)黒星大膨張(ビッグバン)】!」


『ビ、ガガグギギゴゴグィィガギィィァァァッッッ!?』


 その甲斐あってか、なんとか逃れきることができた僕たちは、それを見た。


 赤き月が照らす夜の下。


 瞬間的にありえないほどの大量の魔力をそそがれ、極限まで肥大したディシーの黒球。


 それが高速で向かいくる災厄と高速でぶつかり合い、その森を呑みこんだ巨体へと半ばまでめりこみ――


『ビギャギャギャギャギャギィィガァァァッッッ!?』


 ――その身と大地を抉り、削り、もと来た側へとものすごい勢いで押しもどしていく姿を。


「す、すごい………………!」


「ディシー…………………!」

 

 そのすさまじい光景に、僕とロココはただただ言葉をなくし、息を飲む。


 ――【瞬間増幅(リミットブースト)】。


 それは、先のドルギガ山岳地帯でディシーが披露した魔力制御の訓練の成果。


 指先からつないだ経路(パス)をとおして微細な魔力を流し、本来わずかな時間で消える魔法を魔力がつづくかぎり維持しつづける技、【持続増幅(オーバーブースト)】。それとは対極の、もうひとつのかたち。


 つないだ経路をとおして大量の魔力を一気に流しこむ。それこそもう一度同じ魔法を形成する、いやそれ以上の魔力を。


 それが【瞬間増幅(リミットブースト)】。その結果、この規格外の威力をもつ魔法が完成する。本来、制御はおろか発動すら困難な大魔法を。


 ――もちろん、相応の危険性(リスク)とひきかえに。


「やった……! よし! 急いでみんなのところにもどろう! ロココ!」


「……ノエル」


 つないだままの手がかたくぎゅっと握られる。


「ロココ?」


 振り向けば、その揺れる青い月のような瞳がじっと僕を見上げていた。


「ディシーは、本当に、すごい。ロココは、どう、だった……?」


 少しだけ頬を染めて甘えるようなそのまなざしに、しゃがんで目線をあわせてからぽん、と頭の上に手をのせる。


「本当にすごかったよ。強かった。ディシーに負けない……ううん。僕の背中をまかせられるくらいに」


「ノエル……! うん……!」


 そっと、その銀の髪をやさしくくしけずると、うっとりと気持ちよさそうにロココは目を細めた。



「じゃあ、ディシーたちも心配だし、今度こそいこうか」


「うん。ノエル」


 そういうと、僕の首すじにロココはきゅっと腕をからませる。


「でも、すこしつかれた、から。はこんで、くれる……?」


 ――さっきまであれほど勇ましく戦っていたとは思えないその可愛いおねだりに、思わず少しだけ笑ってしまう。


 まだ甘えたがりのその華奢な体を腕に抱ける幸せを感じながら、僕は頼れる仲間たちのもとへと急いだのだった。



ということで、ディシーの新技について、と、まだ甘えたいロココでした。




さて。ブクマ、高評価、いいね! などの応援いただきありがとうございます。まだの方、ぜひお願いいたします! 感想もご自由にどうぞ!



さらに、マンガBANGアプリとwebでコミカライズ連載中!


マンガ分冊版とwebから全面加筆修正した電子ノベルもAmazon、DMM等各種電子販売サイトで発売中です!



新作もまだまだ書き溜め続行中です!



では、次回「〝赤キ月ノ夜〟8ー魔力酔いと、給仕」にて!

2月9日更新!


それでは、今後ともよろしくお願いいたします!

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