表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】2章 集う希望、蠢く絶望。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

270/277

267話 〝赤キ月ノ夜〟6ー誘引という名の。

お待たせしました。

応援いただき、ありがとうございます!


本日もよろしくお願いいたします!



 ニーベリージュと、僕の妹ネヤ。


 あのふたりの技の根幹は、やはりどこか似ている。


 威圧と誘引。


 そのふたつは、まったく真逆の性質ながらも常人にはない特異な魔力特性であるが以上、それは必然といえた。



「【(あま)の蜜糸】」


 毒々しいまでの赤い月が照らす空の下。


 ロココと協力して迫る超大(ヒュージ)級の触腕を吹き飛ばした直後、まるで耳もとでささやかれたかのように、甘やかなネヤの声が僕の耳にとどいた。


 この技も、そう。


 対極となるニーベリージュの【追い立てる波(フォース・フィード)】が殺傷力のかわりにその威圧の性質を極限まで高めたものだとするならば――


『ビ……ィィィィィィィィィィァァァッ!』


 赤き(レッド)終末の捕食粘体(リヴァイアスライム)がその森を呑みこんだ巨体を歓喜に震わせ、ズズズ……!とその方向を変える。


『ビィィィィィォォォォァァァッ!』


 そして、地響きを立て、()()()()()。緩慢なさっきまでとはまるで違う、まるで荒れ狂う波のごとき速さで。


「よし! いくよ! ロココ!」


「うん! ノエル!」


 まとう【黒衣隠形(モノトーン)】の闇をあやつり、急速に降下。


 一方のロココは、逆に赤い呪紋を楔に災厄の上部へとへばりつく。


 そして、同時に。


「おおおおおおおおおおおおっ!」


「はあああああああああああっ!」


 ()()()()()()()()()()


 僕は地を、ロココは災厄の体そのものを足場にして。


 けたたましい地響きを立てながら急速に前へと進攻する赤き(レッド)終末の捕食粘体(リヴァイアスライム)のその側面を併走して、斬りつづける。


『ビィィィィィォォォォギァァァッ!』


 今度は、災厄は見向きもしない。先ほどまでのように僕らに本能による食指すら動かさず、ただ一心不乱に前へと、そのかぐわしい蜜の先へと進みつづける。


 たどるのは、一本の糸。


 常日頃、ネヤが無自覚にふりまいている甘い蜜のような魔力、その(いざな)いを――ただ一本の魔糸に凝縮し、滴らせ、延ばす。


 それは、あたかも天上から降りそそいだと見まごうほどの極上の甘露となって、その雫にわずかでも舌先が触れたものを――


『ビィィィィィォォォォグィガァァァッ!』


 ――我を忘れさせ、求めさせる。それはもはや、誘引という名の暴力とさえいえた。


『ビ……ィィィィィィィィィィォォァァァッ!』


 やがて、災厄の目がその蜜の源をとらえる。


 艶やかな黒髪。濡れた唇。頬をほんのりと朱に染め、たおやかな手をしずしずと招くようにのばした――


『ビギギギギィィィガガガィィィギィァァァッ!』


 その目には、もう蜜の源(ネヤ)しか映らない。


 ――たとえ、それが。


「我は刻み、我は(あらわ)す! その純粋なる破壊の暴威をもって、我が敵を圧砕し、粉砕し、撃滅せよ! 【超重破壊黒球(ギガフォースボール)】!」


 ニーベリージュに守られたディシーの詠唱。


 黒き精霊の刻まれた【珠】が超大級へと肥大化し、正面から高速で迫るも、災厄の目はそれをとらえない。


 そして。


「――さらにっ! いっくよー! クロちゃん! 【瞬間増幅(リミットブースト)】! 【超重破壊黒球(ギガフォースボール)黒星大膨張(ビッグバン)】!」


『ビ、ガガグギギゴゴグィィガギィィァァァッッッ!?』


 その【珠】が自らの脅威となるまでに急速に肥大化しても、衝突の瞬間まで、やはり気がつくことはなかった。



ということで、ディシーの新技炸裂です。詳細は次回。この災厄との戦いは、絵にしたら相当派手だと思います。




さて。ブクマ、高評価、いいね! などの応援いただきありがとうございます。まだの方、ぜひお願いいたします! 感想もご自由にどうぞ!



さらに、マンガBANGアプリとwebでコミカライズ連載中! アプリ最新話は明日1月9日更新です! かっこいいノエルをぜひ!


マンガ分冊版とwebから全面加筆修正した電子ノベルもAmazon、DMM等各種電子販売サイトで発売中です!



新作もまだまだ書き溜め続行中です!



では、次回「〝赤キ月ノ夜〟7ー僕の頼れる仲間たち」にて!

2月1日更新!


それでは、今後ともよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ