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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】2章 集う希望、蠢く絶望。

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238話 お前は、僕だ。

お待たせしました。

本日もよろしくお願いいたします。



「【躍る聖火(ドロー・フレア)】!」


「くっ……!?」


 叫ぶとともに、フラレムが刃を軽く振った。


 まるで意思をもつかのようになめらかな――いや、実際にフラレムの意志のままに動く炎が僕を目がけて迫りくる。


 それも、逃げ場をなくすように四方八方から。


「くっ!? 【聖闇破斬(ダークライト・エッジ)】!」


 一閃。青と黒の光を放つ魔力の斬撃、それに吹き散らされてできた隙間をぬって、包囲から逃げだす。


「またそれ……! ねえ、あんた。本当にふざけてんの? それとも……!」


 ふたつ結びの赤い髪が天を衝く。その体から発する圧力が爆発的に増した。


「本当の本気で、その程度なわけっ!?」


「くっ……!?」


 激昂とともに次々と襲いくる猛火を僕は必死でかいくぐる。


 ――けど、どういうことだ……!? これほど技を持続させれば、魔力をかなり消耗するはず……! なのに、涼しい顔で、それどころか、さらに……!


「だとしたら、とんだお笑いぐさだわっ! 聖剣の――神聖武具の力をかけらも引きだせてないようなやつを、勝手に真の(ブレイブオブ)勇者(ブレイブス)になるための最大のライバルだと、このあたしが思ってたなんてっ!」


 叫びながらのさらなる猛攻。動きを先まわりするように舐める炎を、僕はからくも避け、ときに青と黒の光の刃ではじき散らす。


「知らないんなら、教えてあげるわっ! いい! 神聖武具に選ばれた勇者、つまり適合者であるあたしたちは、同調することで武具そのものから魔力を生みだすことができるのよっ! その人間に最も適した純粋なかたち、そう! あたしなら、この炎のようにっ!」


「くっ……!? けほっ……! けほっ……!」


 いつのまにか、あたり一面が炎に囲まれている。もう逃げ場はほとんどなかった。


「あんたがいましてるのは、その上っ面をなぞってるだけにすぎないわっ! さあ、追いつめたわよっ! 闇の勇者ルノエ・スーレっ!」


 ――ああ。ここまで、か。でも。


 燃え盛る炎の中、そっと瞳を閉じる。


 不安は、なかった。ずっと、霧の中手探りだった道に、ほかならぬ君が先を照らしてくれたから。


「ぶっつぶれなさい! 【聖火の抱擁(フレア・エンブレス)】!」


 ――迫る猛火も、叫びも、ほとんど聞こえてはいなかった。


「ああ、そうか――闇の聖剣、お前は――僕だ」


 その瞬間。ぶわり、と。


 膨大な魔力が、いや()そのものが生まれ、剣からほとばしった。


「ありがとう。火の勇者――僕の友だち、フラレム・バーンアウト。これで僕は、またひとつ強くなれる」


 猛火を押しとどめる闇の中、告げるとともに切先をその向こうのフラレムに向ける。


 黒と青の光と――膨大な闇をいまもなお際限なく生みだしつづける闇の聖剣(僕の分身)を。






ブクマ、評価、いいね! などの応援いただきありがとうございます。

あたたかい感想もお待ちしています。

マンガBANGでコミカライズ連載中です。そちらもどうぞらよろしく。(内容もちょっとちがいます)



さて。ということで、ついにノエル(ルノエ)が闇の聖剣の力を引きだしました。

ちなみに、外面よく自分を偽っていた光の勇者ブレンもこの境地にいたれていません。最終的にさわりくらい。フラレムから見れば、さらにふざけんな案件でしょうか。


次回「最低で、最高の」


では、また書き上げ次第。

それでは今後ともよろしくお願いいたします。

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