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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】1章 すべて僕のものだ。

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199話 狂気。※

別視点。

本日もよろしくお願いいたします。

『う、うぅぅぅ……! 痛い……! 痛いよ……!ジェミ……! ボクの、ボクの左腕がぁ……!』


『ぐ、う……! ジェニ……! ボ、ボクも右腕と脇腹を……ぐ、ううっ! し、しかたない……! こ、こうなったら……! ジェニ、あ、あれを使うよ……! ス、スライから渡された実験中のあれを……!』


 腕をおさえ、うめいていた。


 無数に出したあたしの【手】で打たれ、吹き飛ばされたふたり――右と左、片側だけ垂らした前髪の分け目以外はまったく同じ男の子が。



 あたしの前、守るように立つロココちゃんが首を傾げる。


「ふたご……?」


「やっぱり、そうだったんだ……! おかしいと思った……! じゃあ、あの【双幻隠形】って、独自奥義(オリジナル)とかえらそうにいっておいて、ただのズルじゃない!」


『うるさい! 臭くて汚い【花】ごときが! あれは、ボクたちが研鑽を重ねてたどりついた、ボクたちだけが可能とする究極の連携技だ!』


『あのままやられていればよかったのに……! ボクだけじゃなく、ジェニまで……! もう許さないぞ……!』


 いつのまにかふたりの手の中には黒々とした液体が入った小瓶が握られていた。それを鏡映しのような動作で、ジェミとジェニが一息に飲みほす。


『『うあああぁぁぁぁっ!!』』


 そして、まったく同じ動きで吠え、悶え苦しみ――


『あはぁ……! すっごいなぁ……! これ……! 【原液】となにかを配合してつくられた実験中の特製魔薬、だっけ……!』


『あはぁ……! 最高の気分だ……! 腕の痛みもなにも感じない…! ボクたちの互いの存在を感じる能力も、いままでにないくらい研ぎ澄まされてる……!』


『すばらしいよ……! まるでボクがジェミになってるみたいだ……!』


『すばらしいよ……! まるでボクがジェニになってるみたいだ……!』


 ――互いの顔を見あわせ、まったく同じ気色悪い、恍惚感に満ちた笑みを見せた。互い違いに片側だけ真っ黒に染まった異質な瞳とともに。


『じゃあさ。ジェミ』


『ああ。わかってるよ。ジェニ』


『『さぁ。ふたりで堕とそう。あのふたりを』』


『『臭くて濁って醜悪で汚い、家畜以下の最底辺の【片花(へんか)】、イレモノに』』


『『その四肢を切り刻んで使いものにならなくしてさぁ! ボクたちを産み堕としたあの【(オンナ)】のように!』』


 いままでとは比べものにならないほどの狂気をはらんだ四つの瞳があたしたちを見ていた。


 けど、もうあたしは恐れない。自分がするべきことを知っているから。


「ロココちゃん」


「ん、ディシー?」


「お願い。あと30秒だけあたしを守って。それで、あたしたちは勝てるから」


 そして、あたしは目を閉じて、【クロちゃん】に、黒き精霊に新たな魔法を刻みはじめる。


 ――決着をつけるためのとっておきを。






ブクマ、評価、いいね! などの応援いただきありがとうございます。


ということで、お気づきの方もいたと思いますが、敵はふたり組でした。


次回「あたしたちの勝ちだ。※」 別視点。いよいよ決着です。


では、また明日よろしくお願いいたします。

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