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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】1章 すべて僕のものだ。

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185話 前日。

本日もよろしくお願いいたします。

 あれから、僕の【妹】ネヤを受け入れた日から、数日が経っていた。


 そのあいだ、僕はニーベリージュと訓練をしたり、屋敷の書斎から借りた書物を読んだり。



「ノエル。いま、狙って」



「あとはあたしにおまかせだよ! ノエル! 【クロちゃん】! いっけぇぇぇっ!」



 ちょっとしたクエストをロココやディシーとそれぞれに組んでこなしたりと。


 まあ、はっきりといえば、いつもどおりに過ごしていた。


 意外だったのは、【妹】ネヤからの接触がほとんどなかったこと。もちろん屋敷にいるときは食事とかはいっしょだけど。来てすぐの初日に


わたしは、にいさまといっしょのお部屋に……。もちろん、(しとね)もにいさまと……」


「いっしょに湯浴みにまいりましょう? ネヤがまんべんなくにいさまをお流しして、気持ちよぅくしてさしあげます」



 全開というか、あんな様子だったから、これからどうなるのかと身がまえていたら。



「ネヤちゃん! 今日はあたしたちといっしょに美味しいものいーっぱい食べ歩いちゃおう! 特におすすめなのは、ケーキ屋さんだよ!」


「じゅる……! ごちそう……!」


「ふふ。はい。よろこんで。ご一緒させてください」




「ほう。今日はノエルとディシーはクエストか。では、ネヤ。よければ今日は私とロココといっしょにでかけないか? 王都を一望できるいい場所を知っているのだ。料理長にいって弁当を用意させよう。ちょっとしたピクニックだと思って、どうだ?」


「じゅる……! ピクニック……! ごちそう……!」


「ふふ。はい。ぜひご一緒させてください」



 と、そんな感じでいれかわりたちかわり、女の子だけで仲睦まじくでかけているようだった。


 正直、拍子抜けもしたし、【兄】として、少しさびしいような気もしている。


 けど、同時に本当によかったとも思っていた。


 【真花】――生まれながらに当主の次の最高位であることが約束されたネヤには、【あの家】では友だちはおろか、気心の知れた相手なんて望むべくもなかったから。



 ――だから、どこか油断していたのかもしれない。



「にに、にいさま……! わわ、わたしと……! でで、デート、しませんか……!」



 夕食も湯浴みも終わり、あとはもう寝るだけというある種気の抜けた気だるい時間。


 おずおずと部屋に入ってきたネヤは、耳もとまで真っ赤にしながら、そう口にしたのだった。


 ――【花】でも【妹】でもない、精いっぱいの勇気を振りしぼったひとりの【女の子】の顔で。






ブクマ、評価、いいね! などの応援いただきありがとうございます。


ということで、誘われました。


次回「デート(前編)」では、また明日。

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