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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】1章 すべて僕のものだ。

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175話 居場所。※

新しくブクマや評価いただきました方々、これまで読み続けていただいている方々、深く感謝いたします。本日もよろしくお願いいたします。

 ざばんっ!


 盛大に水しぶきを上げながら、湯の中に潜る。


 半ば強制的に頭の中をすっきりとさせると、私はふたたび水音とともに立ち上がり、ポタポタと髪や全身から水滴をたらしながら、悠然と浴槽のふちに腰かけた。


 そして、突然の行動にあっけにとられたらしき一同にふっ、と微笑みかける。


「いや、失礼した。少々はしたなかったかもしれないが、まだネヤの話はつづくのだろう? 一度ここで私も頭の中を整理したくてな。そういうときは、よくこうしているのだ」


 ざばんっ!


 その言葉にハッとした顔を見せたディシーと、こちらはあまりわかっていない、いやもとから気にしていないのかもしれないな、な様子のロココがほぼ同時に湯の中に沈みこんだ。


 それから、「ぷはあっ!」と大きく息を吐きながらディシーが、ついでまったく表情の変わらないロココが浮上して私にならい、ポタポタとその髪や全身から水滴をたらしながら、ふたたび浴槽のふちに腰かける。


「うん! ニーベさんのいうとおり、だいぶすっきりした! さあ、ネヤちゃん! つづきを聞かせてよ!」


「うん。ロココも大丈夫。つづき、ききたい」


「……みなさまは、なにも感じない、のですか? いままで聞いた【レイス家】の業深き所業について、その一員である(わたし)や、にいさまに」


 そのまっすぐに見つめたネヤの問いに、だがロココはきょとん、と首を傾げた。


「……? だって、ノエルは、ノエル。ネヤは、ネヤ」


「うん! そうだよ! あたしたちが知ってるノエルは、ぜったいそんなひどいことしないもん! だから、今日会ったばかりでまだぜんぜん知らないけど、その可愛い【妹】のネヤちゃんなら、あたしは信じるよ!」


「ふ。ああ、そのとおりだ。ネヤ。あてが外れて悪いが、ここにいる私たちはみな、ほかならぬそのノエルに救われた身でな。その人柄も、いいところもちょっと残念なところも十分に知っているつもりだ。いまさら、そんな風聞に近い話を聞かされても、なにも揺らぎはしない。……たとえそれが事実であったとしても。そして」


 色違いの紫と赤の瞳で、私は、なにかを見定めるように向けられた漆黒の瞳を見つめる。


「ネヤ。ロココやディシーがいったように、そのノエルの【妹】である君にも、私たちは本気で向きあいたいと、受け入れたいと思っている。だから、話してくれないか? ノエルに焦がれて、いてもたってもいられずに、こうして【家】を飛びだしてまで追ってきた、君自身の想いを」



「……そうですか。にいさまは、本当に外の世界に、ご自分の居場所を見つけられたのですね……」


 一拍をおいて、どこか残念そうに、そしてどこか安心したように、ネヤが目を伏せ、ふうっと深く長く息をつく。


「わかりました。それでは、お話します。(わたし)とにいさまがどのように【兄妹】となったのかを」


 ふたたび私たちを見つめたその黒曜石のような瞳は、いままでにない決意をこめた【光】をたたえていた。






お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価、いいね! などいただきました方、深く感謝申し上げます。あたたかい感想をいただけたら、うれしいです。



ということで、みんなでお湯を滴らせつつ話の再開です。脳内補完よろしくです。


次回「【家族】」それでは、また明日お会いできますように。


忙しくなった日常の合間を縫い、読者のみなさまに支えられて執筆しています。

これからもどうかよろしくお願いいたします……!

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