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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第3部 光と闇と混沌と】1章 すべて僕のものだ。

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156話 【災害(カラミティ)】。

本日より第3部開始します。

休載中も応援いただき、本当にありがとうございます。

おかげさまでコミカライズという望外の結果をだすことができました……!

ひとまず1章完(50話程度を予定)までおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

「苛み、縛れ。尽く」


 陽光が差しこむ森の中の広場。ぶわり、と魔力を含んだ風が巻き起こる。


 同時に、しゅるり、と色とりどりの長い布を束ねていたロココの腰のリボンが解かれた。


 身にまとう白のケープマント、【六花の白妖精(フラウ・シルフィー)】の六枚の純白の花弁と、銀色の長い髪ともにふわりと舞い上がり波のように広がると、向かってくる無数の巨大な触腕の数々をその華奢な褐色の体からのびた赤い呪紋がからめとる。


『ギュウオオオウィィィッ!』


「くっ……」


「我は刻み、我は(あらわ)す! その幾千なる(かいな)を以て、我が敵を塵芥(ちりあくた)、影も残さず万象一切圧し潰し、無にか――じゃなくて! 壁となり、阻め! 【幾千なる(サウザンデッド・)亡者の腕(オーバーラン)】改!」


 だが、それでも防ぎきれなかった残りの触腕を今度はディシーの黒き精霊がそのかたちを変えた千を超える【腕】でおさえこむ。


『ギュウオオオウィィィァァッ!』


「ロココ! ディシー! 私の後ろに! 急げ! はあぁぁぁっ! 英霊よ! 我が友を守る力を! 【焔霊力場(スピリットフィールド)】!」


 そして、それすらも越えてきた触腕は、ふたりの前に立ちはだかり守るニーべリージュがその身にまとう青い霊火を盾のように広げ、辛くもすべて焼きはらった。



 王都近郊に位置する山。その中の樹齢千年ともいわれる巨大な神木の存在する森の中。


 いま僕たち【輝く月(ルミナス)】は一体の魔物と対峙していた。



 【寄生触手群体(パラサイトテンタクル)】。


 ありとあらゆる動植物や人間、はては同じ魔物にいたるまで、弱った個体を狙い寄生して自由を奪い、その魔力を吸い上げて成長する、寄生先によって討伐難易度が大きく変動するタイプの魔物。


『ギュウオオオウィィィァァァァッ!』


 そして、今回の討伐難易度は――【災害(カラミティ)】。


 通常のFからSといった討伐難易度の規格から外された、およそ冒険者のような個人戦力では手に負えない存在と判断された、禁忌接触対象に冠せられる称号のひとつ。


 そう。樹齢千年といわれる神木そのものに寄生した結果、ありえないほどに成長を遂げた【超大(ヒュージ)】すらゆうに超える巨体と、千年蓄えた神木から吸いあげた膨大な魔力を持つ【災害(カラミティ)寄生触手群体(パラサイトテンタクル)】――それが僕たち【輝く月(ルミナス)】の相手だった。


 王国から直々に指名依頼を受けた、【闇】の勇者パーティーとしての。






お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価、いいね! などいただきました方、深く感謝申し上げます。あたたかい感想をいただけたら、うれしいです。



ということで、新章開幕と同時にいきなりのボス戦です。

次回「還元リバース」。明日投稿します。


忙しくなった日常の合間を縫い、読者のみなさまに支えられて執筆しています。

これからもどうかよろしくお願いいたします……!

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