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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】3章 闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか?

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153話 試練。

燃料をありがとうございました。

どうかお楽しみください。

 月のない夜。代わりに魔力照明で煌々と照らされた王城の外壁前の広場。


 すでに人々のざわめきはおさまっていた。【魔王】との戦いにおける自らの罪と心に負った深い傷を赤裸々にさらけだしたステアのおかげで。


 だが、心から認められたわけではない。ふたたび最前列に立った【輝く月(僕たち)】ちを見上げる人々の目は、不満、不審、猜疑、そういった負の感情に凝り固まっていた。


 ――けど、否定じゃない。


 ステアが、僕たちの友だちがゼロにかぎりなく近かったこの状況にその【可能性】をつくってくれた。だから、あとは。


『はじめまして。今日、この月のない夜にこの式典に集まってくれた王国民のみなさん。僕はノエル・レイス。オルドライト王陛下に認められし、この王国の建国以来となる【闇】の聖剣に選ばれし勇者』



「っひ!?」


「なんだ!?」 


「な、なに……!? こ、『声』が耳もとで……!?」


 あえて拡声魔力器を使わずに魔力を含んだ『声』で人々に語りかけると、ふたたびざわざわと騒ぎはじめた。


 ――そのあいだに準備をすませる。


『なんていってもさ。突然でてきたポッと出の、それもあなたたちのいうところの【闇】属性なんかにそんなこといわれたって、とても信じられないよね? だからさ、あなたたちにも見せてあげるよ』



「え……!? な、なにあれ……!? み、見て……!? つ、【月】が……!?」



「我は刻み、我は顕す! 揺蕩(たゆた)い、惑いし、寄る辺なき欠片! 導き束ね、ひとつと成せ!【青幻の月(ファントム・ルナ)】!」



 高く、高く上っていく。


 月のない夜に、ディシーがつくりだした青く輝く【月】が。


『【闇】の勇者パーティーとしての僕たちの力を。【死霊魔王】を討ち倒した【闇】属性の僕たちだからこそ、紡げた【光】を』



「英霊よ……! 私に力を……!」


 夜の闇の中、ニーベリージュがその全身にゆらめく青い霊火をまとう。



「あ、あれが【血染め】……!? きょ、恐怖卿か……!?」


「な、なに……? あ、あの青い【火】……!? こ、こわい……! け、けど……! なんだか……」


「きれい……」



「さあ……! 私につづけ! ともに王国を、民を愛し、己が命を賭して守る勇壮なる騎士たちよ! 兵士たちよ!」


「「「応!」」」


 ニーベリージュが槍斧(ハルバード)を掲げ、後ろに整然と居並ぶ騎士たちが、兵士たちがいっせいに剣を、槍を、それぞれの得物を掲げる。


「【焔霊断撃(スピリットスマッシュ)】!」


「「「はああっ!」」」


「「「おあああっ!」」」


 そして、虚空に色とりどりの属性の魔力が放たれ、僕たち【輝く月(ルミナス)】の【闇】の勇者パーティーとしての初めての戦いが幕を開けた。


 人々の希望。【英雄】になるための試練(セレモニー)が。






お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価、いいね! などいただきました方、深く感謝申し上げます。あたたかい感想をいただけたら、うれしいです。



ということで、煽りに煽りつつ試練(セレモニー)開始です。

さて。ノエルたちはなにをするつもりなのか? そして、人々に認められることができるのか?


次回「闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか?」

※章タイトル、本タイトル回収回です。そして、次回で第2部終了まで残り2回となります。



忙しくなった日常の合間を縫い、読者のみなさまに支えられて執筆しています。

これからもどうかよろしくお願いいたします……!

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