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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】3章 闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか?

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129話 【凝核(コア)】。

燃料をありがとうございました。

どうかお楽しみください。





「う、うううぅ……! い、いいよ……! ロココちゃん……! やっちゃって……!」


「わかった……! ディシー……!」


 沈む陽に赤く暮れる世界の中、グランディル山の頂に、青い【月】が落ちようとしていた。


 無数の死霊たちと、僕たちが放った技の残滓を吸収して、極限まで肥大化した膨大な魔力のかたまり。


 この【死霊行軍(デススタンピード)】を終わらせるべく、その元凶【死霊聖魔女王】〝玩弄〟のネクロディギス・マリーアへ向けて、逃れようのない破滅をもたらすべく、ゆっくりと、しかし確実に。



「集え……! 憐れで惨めな死霊ども……! 主たる我にすべて捧げよ……!」


 だがそのとき。怒りか屈辱か、いまのいままでわなわなと震えていただけだったはずの【死霊聖魔女王】が動きはじめた。


 その白い両手を前にかざすと、虚空に大きな黒い空洞が生まれる。


 そして、そこに――


 オオオオオオオオオオオオオオ……!


「なに……!?」


 ――僕たちを襲っていた【死霊行軍(デススタンピード)】の生き残り。無数の死霊たちが次々と吸いこまれていく。さっきのように魔力だけでなく、その骨と腐肉の体ごと。


「あの青い【月】……! たしかに恐ろしいほどの膨大な魔力だわ……! まともに受ければ【魔王】たるこのわたくしとて、ひとたまりもないでしょう……! だったら、わたくしも同じことをするまで……!」


 グチャ、バキ、メキャ、グチュ……!

 

 真っ黒な空洞から、異様な音が響く。骨や肉をめちゃくちゃに砕かれるような、その仮初の命を無理やり別のものにつくりかえられるような。


 そして。

 

 オオオオオオオオオオオオオオ……!


「【死霊行軍(デススタンピード)凝核(コア)】……!」


 真っ黒な空洞が爆ぜ割れ、おぞましく巨大な黒い【玉】が顕現する。


 原型をとどめないほどに凝縮された無数の死霊たちの肉体と魔力を内包し、怨嗟の声とともに。


「さあ。いきなさい……! 憐れで惨めな死霊ども……! 主たる我が敵を押し潰せ……!」


 オオオオオオオオオオオオオオ……!



 【死霊聖魔女王】めがけて降下をはじめた青い【月】と、ひとりでに浮かび上がったおぞましい黒い【玉】が空中で激しく魔力を散らしてぶつかり合う。

 

「う、うううぅ……! ロ、ロココちゃん……!」


「ディシー……! がんばっ……て……! もう少……し……!」


 【月】を制御するディシーと、それを呪紋で前へと押すロココ。


「「あああぁぁぁっ……! く……だ……けぇぇぇっ……!」」


 ふたりの叫びとともに、青い【月】と赤い呪紋がひときわその輝きを増す。


 オオオオオオオオオォォォァァァ……!


 そして、青と黒と赤の魔力がほとばしり、怨嗟とも断末魔ともつかぬ声とともに黒い【玉】が砕け散った。



 だが、直後。


「【光魔十字斬(アンチ・クロス)】!」



「「……え?」」


 黒い【玉】との衝突により、その魔力と大きさを減じた青い【月】を【死霊聖魔女王】の振るう巨大な【光】と【闇】の刃が十字に断ち落とした。






お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価、いいね! などいただきました方、深く感謝申し上げます。あたたかい感想をいただけたら、うれしいです。


そして、まだまだ切実にお願いいたします。どうか燃料をください……!



ということで、この場の【死霊行軍(デススタンピード)】の消滅と引きかえに青い【月】は砕かれました。ですが……?


次回「つないだ力」


1話だけストックができました。

明日も更新予定です。


書ききりますので、これからもどうかよろしくお願いいたします……!

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