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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】3章 闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか?

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124話 連携。

「拡がり、踊れ! 穿ち、抉れ! 尽く!」


「我は刻み、我は(あらわ)す! その幾千なる(かいな)を以て、我が敵を塵芥(ちりあくた)、影も残さず万象一切圧し潰し、無に還せ! 【幾千なる(サウザンデッド・)亡者の腕(オーバーラン)】!」


「征くぞ! 英霊よ! 私とともに! はああああああっ!」


「貴様らぁ! 人間がぁ! わたくしをなめるなぁぁっ! 【衆愚なる死霊の手レギオンズ・デスハンドォォッ】!」


 天高く陽が上り、時刻は昼を越え、夕にさしかかり始めたグランディル山の頂の、いまやただの瓦礫跡と化した遺跡にて。


 僕たち【輝く月(ルミナス)】と【死霊聖魔女王】〝玩弄〟のネクロディギス・マリーアとの決戦。


 僕の【虚ノ鏡(フェイタル・ミラー)】をきっかけとして、その最終局面が幕を開ける。


 そう。いまこの千載一遇の勝機に押しきれなければ、僕たちの勝利はないという意味での最終局面において。


「はあああああっ!」


「があああああっ!」


 槍斧(ハルバード)で、呪紋で、黒き精霊の【腕】で【死霊聖魔女王】を狙うその展開は、手も足もでなかったついさっきまでとまさに酷似していた。


「あの邪魔な【手】はあたしがさばくよ! だから、ニーべさん! ロココちゃんも! 狙って!」


「ああ! まかせた! そして、まかせろ! ディシー! はああっ!」


「ぐっ……!?」


「そこ! 抉れ!」


「があああぁっ!?」


 だが、違う。


 さっき僕の動きを隠すためだけに、ただ派手に手数を増やし陽動に徹していたときとは、まるで。


「き、貴様らぁ……! どいつもこいつも、いまいましいぃ……! いま、まとめて斬り殺してや――」


「苛み、縛れ! くびり、(ねじ)れ!」


「――な、がっ!? き、貴様ぁ! わたくしの腕を!」


「よくやった! ロココ! はああ! そこだ! 【焔霊断撃(スピリットスマッシュ)】!」


「いまだよ! 【クロちゃん】! あんなやつ、ぼっこぼこにしちゃって!」


「がああああぁぁっ!?」


 ときに防御を、ときに攻撃を、からめ手を。互いの役割を入れ替えながら縦横無尽に連携し、パーティーとして、【輝く月(ルミナス)】として戦うロココたち。


 その連携が、地力でははるかに勝るはずの、だが頭に血が上り憎悪に目がくらんだいまの【死霊聖魔女王】を完全に翻弄する。


 そして。


「はあああっ! 【焔霊突貫スピリット・チャァァジ】!」


「穿ち、抉り、そして貫け!」


「【クロちゃん】! いまだよ! おもいっきりぶん殴っちゃえ!」


「があはああぁぁぁっ……!?」


 一瞬の隙をついて、大技が。青い霊火を全身にまとったニーべリージュの突貫が。ロココの幾重にも重ねた回転しながら進む赤い呪紋が。ディシーの巨大に形成した黒き精霊の【腕】が【死霊聖魔女王】に突き刺さり、その体を吹き飛ばした。



「ぐ……がっ……! このわたくしに……土を……! 許……さん……! 人間……ごとき……が……! こ……い……!」


 地に転がり、その全身を擦り切れさせた【死霊聖魔女王】が這いつくばりながら、唇をわなわなと震わせながら、つんざくような絶叫を上げた。


「来いぃっ……! 憐れで惨めな死霊どもぉっ……! 【死霊行軍デススタンピードォォッ】!」


 ……え?



 その瞬間、遺跡すべてを覆いつくすほどの巨大な黒い魔法陣が浮かび上がり、そして。


 オオオオオオオオオオオオオオ……!


 地の底から響くような怨嗟の声とともに、見渡すかぎりのすべてを埋めつくす、無数の死霊の軍勢が現れた。

 






お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価、いいね! などいただきました方、深く感謝申し上げます。あたたかい感想をいただけたら、うれしいです。


そして、切実にお願いします。どうか燃料をください……!



ということで、ロココたちの連携で【死霊聖魔女王】をかなり削りつつ、その奥の手【死霊行軍(デススタンピード)】が発動しました。



なお、現在ストックのない状態での執筆となっております。なるべく毎日更新したいとは思っていますが、できなかったときは申し訳ありません。本日更新が遅くなったのもそのためです。


次回「【死霊行軍(デススタンピード)】」


ですが書ききりますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。

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