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LV9

「影ぼうしだあ…?ふん。」

フォンテスは眷族の蝙蝠を掌から放出する。蝙蝠は服部に噛み付かんとするが、爪撃に切り裂かれて無惨に地に落ちた。

何だ!?服部、強くないか!?鑑定で服部を見てみる。

「れ、LV9!?服部、お前どうした!」

驚いた。さっきまでの服部とは明らかに違う。その強さはアリスには遠く及ばないが、ウサギに押し潰される様なことはもうないだろう。

「ふむ、拙者の不意打ちが、『奴の意識外からのイタズラ』だと判定されて、経験値が入ったわけでござるな。レベル差補正による大量の経験値が。」

何を言ってるんだ?イタズラ?

「影ぼうしは、存在を気取られずにイタズラすることで経験値を獲得するんだっけ?お前ムカつくぜ?(フレイム)!」

フォンテスが火炎放射を放つが、服部の姿は既にない。と、フォンテスの首の右から左に、服部の人差し指の爪が貫通していた。

「な…!お前、どうやって…!」

驚愕の顔を見せるフォンテス。服部は目を細めて静かに言い放つ。

「影、でござるよ。お主が作った火炎の影の中を移動して、拙者はここまで移動して、お主の首を、ブスリと一刺し、でござる。」

にゅる、と蠢く服部。激怒したフォンテスが蹴りを繰り出すが、またも服部の姿は既になく、もう片方の足、つまり軸足に巻きついていた。服部がギザギザの螺旋になって竜巻状に動くと、フォンテスの足がズタズタになった。

「何なんだお前!?何なんだ!?」

フォンテスが足の痛みに一瞬我を忘れて叫ぶ。ハッとして、すぐにレオンの方に目をやる。だが、レオンは既にフォンテスの傍らにはいない。服部が救出していた。そして、馬車の幌の中に横たわらせる。

「闇を纏い、闇に生き、研ぎ澄ませし拙者の影化の術。貴様なんぞに破る術なし。」

問いを無視して煽ったァァ!

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