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何なら付き合っていたと思う
バカな、そんなバカな。以前は、そんな素振りはなかったはずだ。手を繋ぎ、腕を組むなど、両思いの男女の所業ではないか。私がアリスとはぐれた間に、一体どんな進展があったというのだろうか。
私は、実戦キャリアこそないが、告白されることは数多経験済みの恋愛マスターだ。アリスになでなでされたことも二回もあるし、いつも首元に巻き付いて、アリスの肌と触れ合っている状態にあった。これは常に首筋にキスしている様なもので、もはや付き合っているも同然ではなかったか。何なら付き合っていたと思う。
しかし、今、目の前にある光景…光景…あれ?いなくなった?いや、幻だったのだ、きっと。うん。多分そうだ。そうだと思う。そうしよう。
あぁ~、よかった。




