手で遊ばないで下さい
俺は、地面に転がってる、俺の手のひらや腕だったものを拾ってみる。
「うわグッロ…!断面ほら見てみオイ…!」
俺が切断面を見せると、ガインが申し訳なさそうにしょんぼりする。
「聖金貨が足りないわ。ちょうだいの手。」
俺は、切断された手のひらを拾って、ガインに向かって投げる。ガインは、丁寧にキャッチして泣き顔になる。
「ほ、本当にすまなかった…。」
ガインは聖金貨を取り出し、俺の初代手のひらに握らせ、そっと俺に投げ返して来た。新し過ぎる返しに、ちょっとびっくりするわ。
俺は両手で受け止め、指をこじ開けて、聖金貨をつまみ上げる。手のひらだったものをむにむにしてみると、感触が生々しい。じーっと見てると、体の中から、熱いモノが込み上げた。
「オエッ、オッ、オエー!」
おろろろろろろ☆
「…大丈夫か?」
「大丈夫じゃないわ…。」
俺はもう一度、切断された手のひらをガインに投げる。ガインは、丁寧にキャッチして、聖金貨を握らせる。チラッと俺の顔を見た。俺は右目を瞑りながらニヤリと笑い、指を一本立てる。
「わかった、もう一枚だな…。」
ガインは聖金貨を二枚握らせて、手を投げ返してくる。
こいつ本当、ボタンの掛け違いさえなければ、素直で話がわかる奴感あるわ。足元見れば見るほど、ホイホイ金くれそうだわ。
それはそれとして、俺にもガインにも言いたいわ。切断された手で遊ぶな。前代未聞のキャッチボールだわ。グロいわ。




