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止まる理由

「止まれ」

フォンテスの硬い、静かな声が響いた。

駆け寄ろうとするメは、その(あるじ)の硬さが、自分への警戒心からのものであると思った。

フォンテスの緊張は、その場にいる全員に瞬時に伝わり、吸血鬼一行、そしてジャン・ジャックが立ち止まる。

(あるじ)、何ヲ……」

メは、尚も一行へ向けて歩を進めようとする。

フォンテスは掌をメに向け、制止の構えだ。

「止まれ。そして黙れ」

鳥や獣、虫の音すらも止んだ。

言語ではなく、殺伐とした雰囲気、フォンテスの発する殺気を感じた様であった。

「マシアス」

「はいよ」

フォンテスに呼ばれたマシアスが、短剣を構える。そして、投擲した。

「はい、死んだ♪」

マシアスの手を離れた短剣は、最初は真っ直ぐ、そして徐々に上昇する様に飛び、メの直前で軌道を変えて、垂直落下で真下に突き刺さった。そこには、木の根が張っている。何の変哲もない森の木の根だ。短剣は、この木の根に突き刺さった。

「……やはりな」

短剣が刺さる直前から、フォンテスの顔が険しくなっている。

木の根には、メから伸びた影がかかっていて、フォンテスたちに向かって、真っ直ぐ伸びている。

しかし、変だ。

短剣が刺さる寸前に、メの真横に向かって、影が伸びた。

「影が、二つになっタ!?」

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