腹、据わった
考えろ俺!
何か言い訳してごまかすんだわ!
何か言い訳を!
「い、生き返らせたのは、お前だからだわ!穴倉への俺の気持ちは愉快な友だちへのLIKE!お前への気持ちはLOVE!別ジャンルだわ!服部だってLIKEだわ!」
「そうなの!?」
「お、おう!服部のおっぱいは凄い!でもそうじゃない感あるわ!俺はお前のを触りたいんだわ!」
あ、ダメだわ。
答えになってないどころか、何言ってんだ感あるわ。
これは一発ドテッ腹に穴だわ。
覚悟決めたわ。
来いや!
「!……何を言うのよ、もう」
うぉぉ!?
ほっぺにチュウされたわ……!
何かが響いたみたいだわ……!
命拾いしたわ……!
ん?瑠璃が何かもじもじしてるのがわかるわ。
「どうしたオイ」
「な、何が!?」
声が上擦っとるわ。
「何がってお前……」
「私の胸、さ、触りたいの?」
「ぬなっ!?」
来たわ!
これ意外なルート入ったわ!
瑠璃への怖さなんか消えたわ!
これは俺、今いかなきゃ、いつ行くんだ感あるわ!
「触りたいわ!」
「触り……たいのね……!」
ちょっと身をよじらせながら、長い睫毛を震わせる瑠璃。
暗闇だと、かえって細かいことがよく見えるわ。
「触りたいわ……!」
「い、いいわ、触らせてあげる。……でも!穴倉のことが終わった後によ!?」
「お、おう、今じゃないのかよ、まじかよ……」
……正直肩透かし感あるわ。
……何か怒りすら湧き始めそうだわ。
深呼吸、深呼吸だわ。
落ち着け、俺……!
っと、瑠璃が口を開く。
「今回は、あいつを一方的に叩き潰す」
……ん?
前はいい勝負してたってことか?
「あぁ、穴倉もう結構近ぇな」
「そう」
瑠璃の声が硬くなる。
あぁ、こりゃ殺る気だわ。
何かこいつ、腹据わったよなぁ。
腹、据わった。
まぁ、色々あったってことか?なぁ。




